EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえた
Quality Management System の実装と運用
~プロセスアプローチに従ったPVシステム/Processの構築と運用の実際~
~QMS導入に伴う監査計画・実施からCAPA対応(Root cause分析・Impact評価など)~
<ebook+製本版>
2020年11月25日発刊
英語版「EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用」
“Implementation and operation of Quality Management System based on EU GVP Module1/ISO9001 requirement”
(※英語版はブラウザでも閲覧可能です)
適切なQMS導入はできていますか?
英語版は、EUにおけるグローバルPV体制の構築とそれに伴うベンダーコントロール、
その実効性を確保するためのPV Auditにそのままお役立ていただけます
✔ 海外でのPV業務QMS研修実施のテキスト資料として (研修用セット割あり)
✔ 海外ベンダーコントロール:こちらの要求を正しく伝えるために
✔ 海外PV担当者とのやり取り・説明時の参考として
✔ 海外PV監査(Audit):QMSに関する指摘の根拠として
※詳細はページ下部をご確認ください。
著者 | 澁谷 孝満 【 IRCA認定QMS2015プリンシパル審査員 】 (元 中外製薬(株) 医薬安全性本部 安全性推進部 Global PV Quality Manager) |
---|---|
発刊日 | 2019年6月27日 |
体裁 | B5判並製本+ebook(著作権保護PDF) 105ページ |
価格(税込)
各種割引特典
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22,000円
( E-Mail案内登録価格 20,900円 )
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(送料は当社負担)
アカデミー割引価格:15,400円(14,000円+税) |
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ISBNコード | ISBN978-4-86428-199-7 |
Cコード | C3047 |
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EU Pharmacovigilance業務においては、Module I に基づく品質システムの整備が義務付けられているが、
未だ品質システムの導入/整備が十分でない組織が多くある現状である。
本書では、ISO9001およびModule Iの根本的理解から、
実際のProcess構築・運用、監査やCAPA対応まで、プロセスアプローチの実手順をふまえ解説!
大手製薬企業にて長年PV業務に従事・指導にも携わった筆者のノウハウが詰まった、
効果的にQMSを学ぶために役立つ1冊。
EU GVP Module Iを遵守義務のある対象企業 下記の企業はEU GVP Module Iの規定に従って品質システムを整備することが求められる。 ・EUに本社または支社を有する製薬企業のPV部門, ・EUで承認を有する医薬品のLicense partner企業のPV部門, ・これらの医薬品に係るPV業務の全部または一部を受託する企業 |
◎読むだけで自然にQMS導入の重要性を本質から理解でき、さらに具体的な手順を学べる
◎筆者の観点から、プロセスアプローチに従いQMSを導入する方法およびその過程で使用する手法,Key pointに言及。
◎様々な手法の中から著者が特に有用と考える手法やツールを紹介し、効率的なQMS導入まで最短で学べる。
◎これからPVシステム・Processを構築し運用する組織はもちろん,すでにこれらを運用している組織も対象。
~PV業務に特化した観点からのQMS導入について、ここまで丁寧な解説書は類を見ない!
下記の英語版と併せ、海外PV業務に関わる全ての従事者様・業務初心者様にもぜひお勧めしたい1冊です~
2020.11.25 【英語版】出版決定
~全ページ英語での掲載、海外従事者が理解しやすいよう書き下ろし~
【英語版】
“Implementation and operation of Quality Management System based on EU GVP Module1/ISO9001 requirements”
◎海外支社や海外のPV業務委託先にてPV業務体制が確立されていない現状をふまえ、
海外2020.11月に海外版(英語版)出版決定!海外従事者にそのままお役立ていただけます。
※電子書籍対応:英語版は【ブラウザ】からも閲覧可能です
本書のおすすめの使用方法
その1 PVアウトソーシングにおけるベンダーコントロールのために
✔ 海外ベンダーコントロール
✔ 海外担当者とのやり取り・要求説明
✔ 海外PV監査(Audit)
グローバル進出した際に海外展開の経験やノウハウが不足している場合、海外ベンダーへ頼らざるを得ないケースも多いが、
どのようにコントロールすればよいか?要求事項を伝えるか?
QMSについて頭では理解しているが英語で正しく正確に説明するのはハードルが高い、、、
⇒英語版は、PV業務に特化した観点からのQMS導入について、
海外の方にも理解できることを念頭にわかりやすく解説しています。
こちらの要求を正しく伝えるための英語での要求説明や、
契約通りに業務が行われているか信頼性保証としてのPV Auditを行う際の、
QMSにおける指摘・指導及びその根拠資料としてもお役立ていただけます。
その2 海外でのPV業務QMS研修実施(研修用セット割)
英語版の読者を想定し、より分かりやすく理解してもらえるよう日本語版に記載を追加し、
誤解を招きかねない箇所を書きおろし!
海外支社のメンバーや海外のPV業務委託先へのQMS研修実施に最適なセット割価格もあります。
利用しやすいようにebook単体での使用もおすすめです。
【 割 引 特 典 】 ※下記の割引は、いずれも会員割引との適用不可となります。
①研修用セット割引 ~10冊以上の購入で半額以下で購入可能~
★複数冊の購入で、下記価格の通りご購入いただけます。
適応希望でのお申込みの場合、【 通信欄(備考欄)】に購入冊数・セット割適用希望の旨を必ずご記載ください。
【製本版+電子】定価:20,000円(税抜)
⇒ ・10冊~19冊 :10,000円/1冊
・20冊~29冊:8000円/1冊
・30冊~ :6000円/1冊
【電子版】定価:15,000円(税抜)
⇒ ・10冊~19冊 :7500 /1冊
・20冊~29冊:6000円/1冊
・30冊~ :4500円/1冊
②日本語版同時購入割引
★日本語版との同時購入で、日本語版・英語版それぞれ5000円OFF(本体価格)にてご購入いただけます。
適応希望でのお申込みの場合、【 通信欄(備考欄)】に日本語版との同時購入の旨を必ずご記載ください。
1)日本語版+英語版【製本版+電子版】
【通常】合計40,000円(本体価格)
(日本語版:20,000円 英語版(製本+電子版):20,000円)
⇒ ★同時割引価格★ 合計:30,000円
(日本語版:15,000円 英語版:15,000円)
2)日本語版+英語版【電子版】
【通常】合計35,000円(本体価格)
(日本語版:20,000円 英語版(電子版):15,000円)
⇒ ★同時割引価格★ 合計:25,000円
(日本語版:15,000円 英語版:10,000円)
◎既にに日本語版をご購入済みの方につきましては、その旨ご記載ください。英語版を10,000円OFF(ebook版の場合は8,000円OFF)にて提供致します。
お申込みの場合、【 通信欄(備考欄)】に日本語版を購入済みの旨を必ずご記載ください。
※①・②割引のどちらも、お申込み後の自動返信メールは割引適用前の価格が記載されますが、
弊社にて通信欄の通り割引適応の上、請求書をご送付いたします。
著者
澁谷 孝満 氏 |
【主な経歴】 |
1983年 中外製薬入社 |
2004年 薬事監査部に異動 |
2006年 EU規制をベースにした国内外でのPharmacovigilance監査を開始 |
2017年 医薬安全性本部に異動 |
2019年6月末 同社を退職 |
【専門/主な業務】 |
IRCA認定QMS2015プリンシパル審査員 |
Pharmacovigilance領域におけるQuality management systemの構築・整備 |
書籍趣旨
特徴1
実務の流れに沿った構成の解説で初心者にもわかりやすい!
大手製薬企業にて長年PV業務&その指導にも携わった筆者による、PVにおける品質システムの教本
本書は、単なる規制の逐条解説ではなく,Process approachでPVシステム・Processを構築し運用する際の、
実際の手順の流れに従った理解しやすい構成となっています。
これからPVシステム・Processを構築し運用する組織はもちろん,すでにこれらを運用している組織も対象に、
さらに日本以外の組織の方々にも役立つような観点で、品質システムの根本からわかりやすく解説します
特徴2
Module I とConsistentであるISO9001を用いて不足を補完
現状では、Module Iだけでは必要な水準の品質システムの構築/整備をすることは困難である。
ISO9001による補足をし、それらの共通点・相違点をふまえて、当局から要求される品質システム、構築方法を解説。
特徴3
PV監査とCAPA対応の問題解決に有用!
PV部門から独立した組織にて行われるPV監査においては、システム及びProcessの有効性や
パフォーマンスの評価する力量を備えることが求められるが、
現実には、未だにRoot cause分析やImpact評価、CAPAの内容に問題がある事例が数多く見られる
⇒CAPAの作成・管理における問題について、筆者が国内外で実施した監査において経験した事例を詳しく紹介。
※事例の一例:
・Root cause分析,Impact評価が不十分または不適切,またはその記載が不十分な事例
・CAPAの内容またはその記載が不十分な事例
・CAPAの進捗などの遂行管理が実施されていない,または不十分である事例
・シニアマネジメントのCAPA管理への関与が不十分である事例
<本書 「はじめに」より>
EU GVP Module I-Pharmacovigilance systems and their quality systems(以下,Module Iという)は,Pharmacovigilance(PV)におけるQuality system(以下,品質システムという)に係る要求事項を記したガイドラインであり,公布されて6年になる。EUに本社または支社を有する製薬企業のPV部門,これらの会社がEUで承認を有する医薬品のLicense partner企業のPV部門,およびこれらの医薬品に係るPV業務の全部または一部を受託する企業(以下,製薬企業のPV部門とPV業務を受託する企業を合わせて組織という)はModule Iの規定に従って品質システムを整備しなければならず,多くの組織においてModule Iに基づく品質システムの整備が進められてきた。
しかしながら,未だ品質システムの導入/整備が十分でない組織が少なからずあり,Module Iの要求事項が十分理解されているとは考えられない事例がしばしば見られる。そのため,Module Iが要求する品質システムとその構築について解説する。
なお,Module Iにいう品質システムとは,実質的には品質マネジメントシステムと同等であること,およびModule Iの要求事項からだけでは必要な水準の品質システムの構築/整備をすることは困難であり,ISO9001による補足が不可欠であることから,Module IとConsistentであるISO9001を用いて不足を補完する。また,本書では品質システムに代わって品質マネジメントシステムという語句を用いる。なお,Module Iが発行された後,ISO9000およびISO9001は改訂され,現在ではいずれも2015年版が適用されている。2015年版への改訂に伴い2008年版における推奨事項の要求事項化や要求事項の削除,箇条の再編などが実施されたが,その本質は2008年版と何ら変わっていない。
また,本書はできる限り日本以外の組織の方々にも役立てていただきたいと考えている。そのため,日本固有の法令や制度との比較は控えるため,日本の読者には物足りないところがあるかもしれないが,どうかご容赦いただきたい。
なお,本書はModule IおよびISO9001の逐条解説ではなく,極力Process approachでPVシステム,Processを構築し,運用する際の実際の手順の流れに従って構成した。これからPVシステム,Processを構築し運用する組織だけでなく,すでにこれらを運用している組織も,本書を参考に現在のシステム,Process構造と運用を見直していただければ幸いである。
目次
1. ISO規格
2. ISO9001の概要
2.1 品質
2.1.1 要求事項
2.1.2 製品ライフサイクルの観点における品質
2.1.3 顧客の視点から見た品質
2.2 マネジメントおよびマネジメントシステム
2.2.1 マネジメント(システム)と品質マネジメント(システム)
2.2.2 QMS導入の検討
2.3 保証
2.3.1 要求水準の移り変わり
2.3.2 Process approachにおける品質保証
3. Module Iの概要
3.1 Module Ⅰの構成
3.2 PV システムと品質システムの関係
4. ISO9001:2008とModule Iの比較
4.1 ISO9001:2008とModule Ⅰの類似点
4.2 ISO9001:2008とModule Ⅰの相違点
5. 文書化および記録の保管
5.1 文書化
5.2 記録の保管
6. マネジメントレビュー
第2章 PV business management systemの構築および品質システムの構築
1. ミッション,製品,顧客,利害関係者,環境動向
1.1 製品
1.2 顧客および利害関係者の決定,並びに期待/要求の把握
1.3 環境の把握
1.4 調査・分析のKey point
2. 品質方針,品質目標
2.1 品質とは
2.2 PV規制における品質とは
2.3 品質方針,品質目標
2.3.1 品質方針,品質目標の役割
2.3.2 品質目標の設定
2.3.2.1 適切な設定期間
2.3.2.2 設定にあたって
2.3.2.3 達成のための方策
2.4 品質目標の遂行計画(品質計画)の立案
2.5 リスク
2.6 品質計画の遂行管理
2.6.1 計画の遂行にあたって
2.6.2 ガントチャートとアローダイアグラム
2.6.3 アローダイアグラム作成方法
3. Process構築
3.1 Processと手順の違い
3.2 組織単位のマネジメントとProcess単位のマネジメント
3.3 生産Processとその他のProcessの相互関係
3.4 Processの構築/整理
A)PVシステムの構成の明確化
A)-1 適用される規制および要求事項の明確化
A)-2 製品の明確化
A)-3 必要なProcessの明確化
A)-4 必要なProcessのInputおよび成果物並びにProcessの相互関係の明確化
B)製品設計
B)-1 製品/Processへの品質要求事項の抽出
B)-2 品質の企画・設計
B)-2.1 品質機能展開
B)-2.2 品質設計の事例:ハードウェアとソフトウェアの同時開発のケース
B)-2.3 系統図法による要求品質への展開
B)-2.4 品質要素への展開
B)-2.5 品質表の作成
B)-3 製品を構成する機構/部品群および要素作業/部品の検討
C)Processへの展開および手順の作成
C)-1 Processへの展開
C)-1.1 Processと周辺情報の書き出し
C)-1.2 タートル図の活用
C)-2 必要な技術およびリソースの分析
C)-3 Processにおける品質確保のKey pointの明示
C)-4 手順文書作成
C)-4.1 PVにおける作業標準
C)-4.2 作成時の留意事項
C)-4.3 手順のRiskの検討
4. システムおよびProcessの運用
4.1 リソースマネジメント
A)人
A)-1 Job descriptionの作成
B)施設・設備・機器
C)外部のリソース
4.2 手順の研修
4.2.1 手順違反を防ぐProcessの運用
4.2.2 手順研修の実施
4.3 手順遵守の徹底
4.3.1 手順不遵守による事故事例①
4.3.2 手順不遵守による事故事例②
4.4 エラー対策
4.4.1 人の特性が要因となるエラー
4.4.1.1 人の特性によるエラー発生
4.4.1.2 社会的手抜きによるエラー
4.4.1.3 その他の要因
4.4.2 エラー排除のために
4.5 モニタリング
4.5.1 モニタリングの目的
4.5.2 Processの特性に合わせたモニタリング
4.5.3 管理図の使用
4.5.3.1 X-R管理図
4.5.3.2 T型マトリックス
4.6 初期流動管理
4.7 変化点管理
4.8 変更管理
5. 監査
5.1 監査の計画
A)Strategic level audit planning
B)Tactical level audit planning
C)Operational level audit planning
5.2 監査の実施
A)Audit agenda作成
B)Opening meeting
C)インタビュー,文書・記録のレビュー
D)Closing meeting
5.3 監査結果の報告
5.4 監査結果の分析
5.5 監査員の育成
A)Qualification
B)資質
C)職務経験
D)知識
E)技術
6. 改善(異常および問題並びに好ましくない状況への対処:CAPA)
6.1 CAPAの作成,管理に認められる問題
6.1.1 CAPAの作成における問題
6.1.2 CAPAの管理における問題
6.2 問題の実態/状況の把握
6.3 Correction
6.4 Root cause分析およびImpact評価
6.5 Corrective action
6.5.1 再発防止への対応
6.5.2 Root causeへの処理の種類
6.5.3 Corrective actionの計画・実施
6.6 Preventive action
6.7 CAPAの遂行
6.8 CAPAの有効性評価
著者
澁谷 孝満 氏 |
【主な経歴】 |
1983年 中外製薬入社 |
2004年 薬事監査部に異動 |
2006年 EU規制をベースにした国内外でのPharmacovigilance監査を開始 |
2017年 医薬安全性本部に異動 |
2019年6月末 同社を退職 |
【専門/主な業務】 |
IRCA認定QMS2015プリンシパル審査員 |
Pharmacovigilance領域におけるQuality management systemの構築・整備 |
書籍趣旨
特徴1
実務の流れに沿った構成の解説で初心者にもわかりやすい!
大手製薬企業にて長年PV業務&その指導にも携わった筆者による、PVにおける品質システムの教本
本書は、単なる規制の逐条解説ではなく,Process approachでPVシステム・Processを構築し運用する際の、
実際の手順の流れに従った理解しやすい構成となっています。
これからPVシステム・Processを構築し運用する組織はもちろん,すでにこれらを運用している組織も対象に、
さらに日本以外の組織の方々にも役立つような観点で、品質システムの根本からわかりやすく解説します
特徴2
Module I とConsistentであるISO9001を用いて不足を補完
現状では、Module Iだけでは必要な水準の品質システムの構築/整備をすることは困難である。
ISO9001による補足をし、それらの共通点・相違点をふまえて、当局から要求される品質システム、構築方法を解説。
特徴3
PV監査とCAPA対応の問題解決に有用!
PV部門から独立した組織にて行われるPV監査においては、システム及びProcessの有効性や
パフォーマンスの評価する力量を備えることが求められるが、
現実には、未だにRoot cause分析やImpact評価、CAPAの内容に問題がある事例が数多く見られる
⇒CAPAの作成・管理における問題について、筆者が国内外で実施した監査において経験した事例を詳しく紹介。
※事例の一例:
・Root cause分析,Impact評価が不十分または不適切,またはその記載が不十分な事例
・CAPAの内容またはその記載が不十分な事例
・CAPAの進捗などの遂行管理が実施されていない,または不十分である事例
・シニアマネジメントのCAPA管理への関与が不十分である事例
<本書 「はじめに」より>
EU GVP Module I-Pharmacovigilance systems and their quality systems(以下,Module Iという)は,Pharmacovigilance(PV)におけるQuality system(以下,品質システムという)に係る要求事項を記したガイドラインであり,公布されて6年になる。EUに本社または支社を有する製薬企業のPV部門,これらの会社がEUで承認を有する医薬品のLicense partner企業のPV部門,およびこれらの医薬品に係るPV業務の全部または一部を受託する企業(以下,製薬企業のPV部門とPV業務を受託する企業を合わせて組織という)はModule Iの規定に従って品質システムを整備しなければならず,多くの組織においてModule Iに基づく品質システムの整備が進められてきた。
しかしながら,未だ品質システムの導入/整備が十分でない組織が少なからずあり,Module Iの要求事項が十分理解されているとは考えられない事例がしばしば見られる。そのため,Module Iが要求する品質システムとその構築について解説する。
なお,Module Iにいう品質システムとは,実質的には品質マネジメントシステムと同等であること,およびModule Iの要求事項からだけでは必要な水準の品質システムの構築/整備をすることは困難であり,ISO9001による補足が不可欠であることから,Module IとConsistentであるISO9001を用いて不足を補完する。また,本書では品質システムに代わって品質マネジメントシステムという語句を用いる。なお,Module Iが発行された後,ISO9000およびISO9001は改訂され,現在ではいずれも2015年版が適用されている。2015年版への改訂に伴い2008年版における推奨事項の要求事項化や要求事項の削除,箇条の再編などが実施されたが,その本質は2008年版と何ら変わっていない。
また,本書はできる限り日本以外の組織の方々にも役立てていただきたいと考えている。そのため,日本固有の法令や制度との比較は控えるため,日本の読者には物足りないところがあるかもしれないが,どうかご容赦いただきたい。
なお,本書はModule IおよびISO9001の逐条解説ではなく,極力Process approachでPVシステム,Processを構築し,運用する際の実際の手順の流れに従って構成した。これからPVシステム,Processを構築し運用する組織だけでなく,すでにこれらを運用している組織も,本書を参考に現在のシステム,Process構造と運用を見直していただければ幸いである。
目次
1. ISO規格
2. ISO9001の概要
2.1 品質
2.1.1 要求事項
2.1.2 製品ライフサイクルの観点における品質
2.1.3 顧客の視点から見た品質
2.2 マネジメントおよびマネジメントシステム
2.2.1 マネジメント(システム)と品質マネジメント(システム)
2.2.2 QMS導入の検討
2.3 保証
2.3.1 要求水準の移り変わり
2.3.2 Process approachにおける品質保証
3. Module Iの概要
3.1 Module Ⅰの構成
3.2 PV システムと品質システムの関係
4. ISO9001:2008とModule Iの比較
4.1 ISO9001:2008とModule Ⅰの類似点
4.2 ISO9001:2008とModule Ⅰの相違点
5. 文書化および記録の保管
5.1 文書化
5.2 記録の保管
6. マネジメントレビュー
第2章 PV business management systemの構築および品質システムの構築
1. ミッション,製品,顧客,利害関係者,環境動向
1.1 製品
1.2 顧客および利害関係者の決定,並びに期待/要求の把握
1.3 環境の把握
1.4 調査・分析のKey point
2. 品質方針,品質目標
2.1 品質とは
2.2 PV規制における品質とは
2.3 品質方針,品質目標
2.3.1 品質方針,品質目標の役割
2.3.2 品質目標の設定
2.3.2.1 適切な設定期間
2.3.2.2 設定にあたって
2.3.2.3 達成のための方策
2.4 品質目標の遂行計画(品質計画)の立案
2.5 リスク
2.6 品質計画の遂行管理
2.6.1 計画の遂行にあたって
2.6.2 ガントチャートとアローダイアグラム
2.6.3 アローダイアグラム作成方法
3. Process構築
3.1 Processと手順の違い
3.2 組織単位のマネジメントとProcess単位のマネジメント
3.3 生産Processとその他のProcessの相互関係
3.4 Processの構築/整理
A)PVシステムの構成の明確化
A)-1 適用される規制および要求事項の明確化
A)-2 製品の明確化
A)-3 必要なProcessの明確化
A)-4 必要なProcessのInputおよび成果物並びにProcessの相互関係の明確化
B)製品設計
B)-1 製品/Processへの品質要求事項の抽出
B)-2 品質の企画・設計
B)-2.1 品質機能展開
B)-2.2 品質設計の事例:ハードウェアとソフトウェアの同時開発のケース
B)-2.3 系統図法による要求品質への展開
B)-2.4 品質要素への展開
B)-2.5 品質表の作成
B)-3 製品を構成する機構/部品群および要素作業/部品の検討
C)Processへの展開および手順の作成
C)-1 Processへの展開
C)-1.1 Processと周辺情報の書き出し
C)-1.2 タートル図の活用
C)-2 必要な技術およびリソースの分析
C)-3 Processにおける品質確保のKey pointの明示
C)-4 手順文書作成
C)-4.1 PVにおける作業標準
C)-4.2 作成時の留意事項
C)-4.3 手順のRiskの検討
4. システムおよびProcessの運用
4.1 リソースマネジメント
A)人
A)-1 Job descriptionの作成
B)施設・設備・機器
C)外部のリソース
4.2 手順の研修
4.2.1 手順違反を防ぐProcessの運用
4.2.2 手順研修の実施
4.3 手順遵守の徹底
4.3.1 手順不遵守による事故事例①
4.3.2 手順不遵守による事故事例②
4.4 エラー対策
4.4.1 人の特性が要因となるエラー
4.4.1.1 人の特性によるエラー発生
4.4.1.2 社会的手抜きによるエラー
4.4.1.3 その他の要因
4.4.2 エラー排除のために
4.5 モニタリング
4.5.1 モニタリングの目的
4.5.2 Processの特性に合わせたモニタリング
4.5.3 管理図の使用
4.5.3.1 X-R管理図
4.5.3.2 T型マトリックス
4.6 初期流動管理
4.7 変化点管理
4.8 変更管理
5. 監査
5.1 監査の計画
A)Strategic level audit planning
B)Tactical level audit planning
C)Operational level audit planning
5.2 監査の実施
A)Audit agenda作成
B)Opening meeting
C)インタビュー,文書・記録のレビュー
D)Closing meeting
5.3 監査結果の報告
5.4 監査結果の分析
5.5 監査員の育成
A)Qualification
B)資質
C)職務経験
D)知識
E)技術
6. 改善(異常および問題並びに好ましくない状況への対処:CAPA)
6.1 CAPAの作成,管理に認められる問題
6.1.1 CAPAの作成における問題
6.1.2 CAPAの管理における問題
6.2 問題の実態/状況の把握
6.3 Correction
6.4 Root cause分析およびImpact評価
6.5 Corrective action
6.5.1 再発防止への対応
6.5.2 Root causeへの処理の種類
6.5.3 Corrective actionの計画・実施
6.6 Preventive action
6.7 CAPAの遂行
6.8 CAPAの有効性評価
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《日本企業が抑えるべき》中国市場における知財の特徴・現状/中国知識産権局からの審査の実態と対策及び裁判の実態と対策
【 2 名 同 時 申 込 で 1 名 無 料 】 対 象 セ ミ ナ ー
グローバルPV体制・維持管理におけるEU GVP Module要求対応とEMA査察、その後のQMS実装<実際のCAPA作成・実装の実例を交えて>
受講可能な形式:【Live配信】
《バッチプロセスでは適わない》マイクフローリアクターで実現する高速合成反応とAI活用による反応最適化プロセスの自動化
【 2 名 同 時 申 込 で 1 名 無 料 】 対 象 セ ミ ナ ー
希少疾患治療薬開発にむけた治療薬開発の最新戦略とアプローチ― 最新薬事規制、外国臨床データの外挿戦略、リアルワールドデータ活用、DCT活用―
受講可能な形式:【Live配信】or【アーカイブ配信】のみ
【Part 1:基礎編】(薬物)国際共同治験のモニタリング業務で理解すべき基本的な関連法規―GCP省令、ICH-GCP、主要な海外(USA/EU)の法規等―
受講可能な形式:【会場受講】or【Live配信】or【アーカイブ配信】
【Part 1:基礎編】&【Part 2:応用編】(薬物)国際共同治験とモニタリング基礎知識(Part 1)の習得 ~ 応用力(Part 2)を身につける
受講可能な形式:【Live配信】or【アーカイブ配信】
QA担当者が抑えるべきGMP適合性調査対応と査察当局による指摘事例と対策
【 2 名 同 時 申 込 で 1 名 無 料 】 対 象 セ ミ ナ ー
《薬事申請の「分からない」を易しく解説!》 医療機器の承認審査制度及び薬事申請書類の作成と適合性調査
【 2 名 同 時 申 込 で 1 名 無 料 】 対 象 セ ミ ナ ー
特定臨床研究での求められる信頼性レベル・逸脱対応と監査実施(事例をふまえ)
受講可能な形式:【Live配信】or【アーカイブ配信】
PV・MA・マーケ部門における医療情報データ(RWD)活用の実践【実習付】
受講可能な形式:【Live配信】or【アーカイブ配信】のみ
薬物間相互作用-入門編(講義と演習)<薬物間相互作用試験でのデータ取得>
受講可能な形式:【Live配信】
薬物間相互作用(講義と演習)【入門・実践 全2日間】
受講可能な形式:【Live配信】
【Part 2:応用編】(薬物)国内治験と国際共同治験のモニタリング業務の差異と実務対応力の習得
受講可能な形式:【会場受講】or【Live配信】or【アーカイブ配信】
CTD形式でのマスターファイル(MF)関連の資料作成・試験データの纏め方と変更登録申請の留意点
【 2 名 同 時 申 込 で 1 名 無 料 】 対 象 セ ミ ナ ー
薬物間相互作用-実践編(講義と演習)<薬物間相互作用の予測法と予測特性>
受講可能な形式:【Live配信】
《入門・初級》CSVの基本理解と現場での実用ノウハウおよびCSV実施判断
【 2 名 同 時 申 込 で 1 名 無 料 】 対 象 セ ミ ナ ー
【GMP担当者教育キャンペーン】製造設備のバリデーション実施項目・各段階の様式例と適合性調査にむけた文書作成管理
GMP担当者教育キャンペーン対象セミナー(2025年1,2月開催限定で33,000円)
アクティブターゲティング型DDSの現状と展望―肝実質細胞”以外”の組織・細胞を標的化するためには―
【 2 名 同 時 申 込 で 1 名 無 料 】 対 象 セ ミ ナ ー
FDA/EMAの早期審査・早期承認制度の課題と対応―欧米企業での承認事例(再生医療等製品、ワクチン、抗体など)―
受講可能な形式:【会場受講】or【Live配信】or【アーカイブ配信】
リスク分析をした洗浄バリデーションの実施方法と残留許容限度値の設定
【 2 名 同 時 申 込 で 1 名 無 料 】 対 象 セ ミ ナ ー
薬物の消化管吸収について-評価・予測<消化管吸収の評価系およびモデルによる吸収率予測の違い>
受講可能な形式:【Live配信】のみ
医療機器の不適合製品の是正措置・予防措置におけるプロセス策定と記録文書作成
【 2 名 同 時 申 込 で 1 名 無 料 】 対 象 セ ミ ナ ー
非経口剤の血漿中濃度推移の解析- in vivoデータの解析とin vitroデータからのシミュレーション -
受講可能な形式:【Live配信】のみ
<点⿐・経⿐製剤の現状と展望>基礎と応用から製剤設計と開発・Nose-to-Brainデリバリー NEW
受講可能な形式:【Live配信】のみ
<点⿐・経⿐製剤の現状と展望>基礎と応用から製剤設計と開発 NEW
受講可能な形式:【Live配信】のみ
<点⿐・経⿐製剤の現状と展望>基礎と応用からNose-to-Brainデリバリー NEW
受講可能な形式:【Live配信】のみ
【オンデマンド配信】晶析操作の基礎と結晶化トラブルから学ぶ結晶品質制御の手法
【2名同時申込で1名無料】対象セミナー
治験と臨床研究のSOPライティング技法並びにGCP要求事項と適合性調査対応
Trial Master File(TMF)の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策
【製本版+ebook版】リモートアクセスによるモニタリング実装<タイプ別導入/運用事例・データの真正性確保>
Implementation and operation of Quality Management System based on EU GVP Module1/ISO9001 requirements
EB034a:Implementation and operation of Quality Management System based on EU GVP Module1/ISO
リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法-各データベースの選択と組み合わせ-
『 国際共同治験とモニタリング 』なぜ,この記録類が必要か/なぜ,このような手順が必要か回答できますか
≪Global-SOP作成時の検討事項の解説書つき≫国際共同治験(ICH-GCP)にも対応するすぐに使えるGCP-SOPのWordデータ集
PMDA要求「EDC管理シート」記載方法と適合性調査対応
医薬品/医療機器の医師主導治験における治験実施計画書等の記載事例集
<ebook+製本版>医薬品/医療機器の医師主導治験における治験実施計画書等の記載事例集
IND/NDA/MAA申請で必要となる欧米・アジアの各国当局要求と記載事例
承認申請にむけた個別症例安全性報告(ICSR)の取り扱いと評価
【 2 名 同 時 申 込 で 1 名 無 料 】 対 象 セ ミ ナ ー
英文メディカルライティング基礎講座~情報を正確に伝えるドキュメントを作成するために~
受講可能な形式:【Live配信】or【アーカイブ配信】
中小製薬企業のためのテーマ創出・研究開発・製品戦略の策定・推進
【 2 名 同 時 申 込 で 1 名 無 料 】 対 象 セ ミ ナ ー
再生医療等製品の製造現場におけるGCTP適合性調査対策のポイント
【 2 名 同 時 申 込 で 1 名 無 料 】 対 象 セ ミ ナ ー
核酸・mRNA医薬品開発におけるDDSと品質・薬物動態評価~脂質ナノ粒子の設計と標的疾患に適した投与ルートの役割~
【 2 名 同 時 申 込 で 1 名 無 料 】 対 象 セ ミ ナ ー
医療機器の日欧米市販後安全対策と不具合報告・添付文書の作成方法
【 2 名 同 時 申 込 で 1 名 無 料 】 対 象 セ ミ ナ ー
高効率を目的としたGVPにおける情報収集と自己点検、教育訓練~情報の収集範囲、自己点検結果報告と教育訓練の対象範囲~
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《日本企業が抑えるべき》中国市場における知財の特徴・現状/中国知識産権局からの審査の実態と対策及び裁判の実態と対策
【 2 名 同 時 申 込 で 1 名 無 料 】 対 象 セ ミ ナ ー
グローバルPV体制・維持管理におけるEU GVP Module要求対応とEMA査察、その後のQMS実装<実際のCAPA作成・実装の実例を交えて>
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《バッチプロセスでは適わない》マイクフローリアクターで実現する高速合成反応とAI活用による反応最適化プロセスの自動化
【 2 名 同 時 申 込 で 1 名 無 料 】 対 象 セ ミ ナ ー
希少疾患治療薬開発にむけた治療薬開発の最新戦略とアプローチ― 最新薬事規制、外国臨床データの外挿戦略、リアルワールドデータ活用、DCT活用―
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【Part 1:基礎編】(薬物)国際共同治験のモニタリング業務で理解すべき基本的な関連法規―GCP省令、ICH-GCP、主要な海外(USA/EU)の法規等―
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【Part 1:基礎編】&【Part 2:応用編】(薬物)国際共同治験とモニタリング基礎知識(Part 1)の習得 ~ 応用力(Part 2)を身につける
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特定臨床研究での求められる信頼性レベル・逸脱対応と監査実施(事例をふまえ)
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薬物間相互作用-入門編(講義と演習)<薬物間相互作用試験でのデータ取得>
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FDA/EMAの早期審査・早期承認制度の課題と対応―欧米企業での承認事例(再生医療等製品、ワクチン、抗体など)―
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【 2 名 同 時 申 込 で 1 名 無 料 】 対 象 セ ミ ナ ー
薬物の消化管吸収について-評価・予測<消化管吸収の評価系およびモデルによる吸収率予測の違い>
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【オンデマンド配信】晶析操作の基礎と結晶化トラブルから学ぶ結晶品質制御の手法
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【製本版+ebook版】リモートアクセスによるモニタリング実装<タイプ別導入/運用事例・データの真正性確保>
Implementation and operation of Quality Management System based on EU GVP Module1/ISO9001 requirements
EB034a:Implementation and operation of Quality Management System based on EU GVP Module1/ISO
リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法-各データベースの選択と組み合わせ-
『 国際共同治験とモニタリング 』なぜ,この記録類が必要か/なぜ,このような手順が必要か回答できますか
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PMDA要求「EDC管理シート」記載方法と適合性調査対応
医薬品/医療機器の医師主導治験における治験実施計画書等の記載事例集
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FAX:03-5733-4187