リビング重合技術
高度な制御を可能にする精密重合と応用展開
逐次重合等と比較したリビング重合の特徴と新たな成果
高性能化に向けた研究開発や各用途分野での実用技術事例
発刊日 | 2024年10月29日 |
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体裁 | B5判並製本 231頁 |
価格(税込)
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ISBNコード | 978-4-86428-322-9 |
Cコード | C3058 |
●リビング重合の基礎知識、材料系・反応の流れ、新材料開発や工業プロセスとしての魅力
・リビング重合の定義や反応機構、基本プロセス、必要な化学種(開始剤、モノマー、停止剤、溶媒等)
・ラジカル重合、イオン重合、配位重合などと比較した、リビング重合の特徴と魅力
・異なるモノマーの連続的な重合:ブロックポリマーなど多様な構造を持つ高分子の創出技術
・狭い分子量分布のポリマーや特異な構造を持つ機能性高分子の製造にも適したフローマイクロリアクターシステム
・リビング重合による効率的・効果的な高分子の精密重合・特性制御、製品の品質向上や生産コスト削減
・リビングカチオン重合における新しいモノマーや触媒系の設計による高機能性ポリマーの合成方法、環境
に配慮したプロセス開発。
・リビングアニオン重合の材料構成、開始剤選択の重要性、実用例、官能基を有する新たなモノマー開発例
●リビング重合による新たな機能性ポリマー開発の研究動向・実用化例
・顔料分散剤、粘着剤、エポキシ樹脂改質剤、抗血栓材料、耐熱性・耐候性に優れた液状樹脂やエラストマー
・ブロックポリマー型のフッ素系界面活性剤、高耐久UV硬化型コーティング剤
・高膜厚化濃厚ポリマーブラシの製造;高耐久なトライボロジー部材への応用
・精密重合による高分子バイオ界面の構築、バイオセンサや人工臓器、細胞足場材料などへの応用可能性
・環境に優しい分解性を持つビニルポリマーの合成
・側鎖結晶性ブロック共重合体の導入による難改質性プラスチック(PE、PP、PET、PTFE)の接着性改善
・タンパク質の吸着を抑制する機能を持つポリマーの実現;DDSや医療機器の表面コーティング
・高い電荷移動度やナノ構造制御を実現したブロック共重合体;OLEDやOPV向け有機半導体材料への応用
・均一な網目構造の実現など、最新の高分子ゲル材料開発事例
・分子量や構造を精密に制御した高機能PVAの開発
●本書をご覧いただきたい方
・新しいポリマーの合成技術を探求する研究開発職の方
・高機能性ポリマーの特性を利用した新製品開発に関心のある方
・ポリマー合成プロセスの環境負荷低減に関心のある方
・ポリマーの特性や合成過程に関する知識を深め、品質管理に活かしたい方
・リビング重合で実用化されたポリマーの合成プロセスや使用材料の事例を参考にされたい方 など
著者
澤本 光男 | 中部大学 |
金岡 鐘局 | 滋賀県立大学 |
伊田 翔平 | 滋賀県立大学 |
本間 千裕 | 東京工業大学 |
石曽根 隆 | 東京工業大学 |
早乙女 広樹 | 北海道大学 |
芦刈 洋祐 | 北海道大学 |
永木 愛一郎 | 北海道大学 |
廣井 良一 | 大塚化学(株) |
古川 直樹 | (株)カネカ |
中川 佳樹 | KANEKA NORTH AMERICA LLC |
中林 裕晴 | (株)カネカ |
鈴木 秀也 | DIC(株) |
橋本 裕輝 | 日本曹達(株) |
嶋中 博之 | 大日精化工業(株) |
田儀 陽一 | 大日精化工業(株) |
谷嶋 美保 | 大日精化工業(株) |
渡邉 大展 | 名古屋大学 |
上垣外 正己 | 名古屋大学 |
小土橋 陽平 | 静岡理工科大学 |
荻野 賢司 | 東京農工大学 |
遊佐 真一 | 兵庫県立大学 |
八尾 滋 | 福岡大学 |
増田 造 | 東京大学 |
高井 まどか | 東京大学 |
目次
1.1 連鎖重合の素反応
1.2 連鎖重合の種類と特徴
第2節 リビング重合
2.1 リビング重合の定義
2.2 リビング重合の開発
2.3 リビング重合の特徴
2.4 リビング重合の立証
第3節 高分子精密合成
3.1 末端官能性高分子(end-functionalized polymer)
3.2 ブロック共重合体(ブロックポリマー)
3.3 グラフト共重合体
3.4 ランダム共重合体(リビング共重合)
3.5 グラジエント共重合体
3.6 交互共重合体
3.7 星型高分子(多分岐高分子)
第2章 リビング重合技術および反応場における技術開発動向
1.1 ラジカル重合の素反応と特徴
1.2 ラジカル重合のモノマーと開始剤
1.2.1 ラジカル重合のモノマー
1.2.2 ラジカル重合の開始剤
1.3 ラジカル重合の制御と課題
2. リビングラジカル重合
2.1 リビングラジカル重合の開発
2.2 リビングラジカル重合の展開
2.2.1 物理的方法
2.2.2 化学的方法−触媒反応
2.2.3 化学的方法−可逆的連鎖移動
2.2.4 リビングラジカル重合の開発動向−総括
3. リビングラジカル重合による高分子精密合成
4. リビングラジカル重合の応用展開
4.1 基礎技術の開発から応用展開へ
4.2 基礎技術の開発−学術論文の発表動向
4.3 応用技術の展開−特許の出願動向
第2節 リビングカチオン重合の技術開発動向
1. カチオン重合の基礎
1.1 重合の素反応と重合制御の基本メカニズム
1.2 モノマーと開始剤
2. リビングカチオン重合の基礎
2.1 比較的弱いルイス酸を単独で用いる系
2.2 様々なルイス酸と添加物を組み合わせた系
2.2.1 添加塩基(ルイス塩基)の系
2.2.2 添加塩の系
3. シーケンスの精密制御・新たなシーケンスを有するポリマーの合成
4. 環境低負荷を志向した触媒系の開発
4.1 金属触媒を用いない重合系
4.1.1 可逆的付加開裂型連鎖移動(RAFT)機構によるリビング重合
4.1.2 有機分子触媒による重合
4.1.3 光照射によるカチオン重合:重合反応のオン・オフ
4.1.4 酸性プロトンを持つ有機化合物の一成分リビング重合開始剤
4.2 その他の環境低負荷型重合系
5. 立体選択的カチオン重合:配位子の設計,対イオンの選択
6. リビングカチオン重合を用いた種々の機能性高分子合成
6.1 近年の工業的利用
6.2 植物由来モノマーから新しいバイオベース材料へ
6.3 刺激応答性材料
6.4 多分岐星型ポリマーの精密合成と機能制御
まとめ
第3節 リビングアニオン重合の技術開発動向
2. リビングアニオン重合の基礎
2.1 リビングアニオン重合
2.2 リビングアニオン重合系を構築する化学種
2.2.1 開始剤
2.2.2 モノマー
2.2.3 停止剤
2.2.4 反応溶媒
2.2.5 添加剤
2.3 リビングアニオン重合の実用化例
3. リビングアニオン重合に適用可能な新規モノマーの開発
3.1 官能基を有するポリマー
3.2 ミクロ構造の制御
4. 新規重合系の開発
4.1 添加剤を加えたリビングアニオン重合
4.2 アクリレートGTP
5. 特殊構造ポリマーの開発
5.1 立体が制御されたポリマーの合成
5.2 複雑な構造を有するポリマーの合成
5.2.1 末端官能基化ポリマーの合成
5.2.2 多分岐ポリマーの合成
5.2.3 環状ポリマーの合成
6. ポリマー中のモノマー配列の制御
7. ポリマーの修飾例
8. 今後の課題と展望
第4節 リビング重合の制御性向上に寄与するフローマイクロリアクターシステム
1. フローマイクロリアクターを用いたリビング重合反応制御の概要
1.1 リビングアニオン重合
1.2 カチオン重合,ラジカル重合
2. 官能基化モノマーのリビングアニオン重合
3. 官能基化された開始剤を用いたリビングアニオン重合
4. 連続運転によるスケールアップ合成
おわりに
第3章 リビング重合の各種用途分野への適用・製品化、課題と今後の展望
1. 顔料分散剤
1.1 顔料分散剤の概要
1.2 TERPLUS の顔料分散剤への応用
1.2.1 TERPLUS の顔料分散剤としての特長
1.2.2 インクジェットインク用途への展開
1.2.3 インクジェットインクの再分散性
1.2.4 耐擦過性
2. 粘着剤
2.1 粘着剤の概要
2.2 TERPLUS の粘着剤への応用
2.2.1 ネットワーク構造
2.2.2 温度特性
2.2.3 伸縮性
3. エポキシ樹脂改質剤
3.1 エポキシ樹脂の概要
3.2 TERPLUS のエポキシ樹脂改質剤への応用
3.2.1 エポキシ樹脂改質剤の設計
3.2.2 力学物性
4. 高分子ゲル
4.1 高分子ゲルの概要
4.2 TERPLUS の高分子ゲルへの応用
4.2.1 架橋反応の制御による高分子ゲルの強靭化
4.2.2 B-DN ゲルによる高分子ゲルの強靭化
5. 抗血栓材料
5.1 抗血栓材料の概要
5.2 生体適合性高分子
5.3 TERPLUS の生体適合性高分子への応用
5.3.1 濡れ性評価
5.3.2 溶出試験
5.3.3 血小板粘着試験
おわりに
1. リビングカチオン重合技術の実用化
1.1 革新的重合技術の確立・工業化プロセス技術確立への道のり
1.1.1 研究開始初期におけるポリイソブチレンのリビングカチオン重合
1.1.2 工業化処方への革新
1.2 重合技術の応用展開
1.3 イソブチレン系合成樹脂(液状樹脂およびエラストマー)の工業化で獲得した
コア生産技術
1.3.1 イソブチレン系合成樹脂プロセスフロー
1.4 実用化事例
1.4.1 軟質ガスバリアエラストマーコンパウンド
1.4.2 粘着フィルム用粘着剤の開発
1.4.3 今後の展開
2. リビングラジカル重合技術の実用化
2.1 ATRP との出会い
2.2 合成技術の開発
2.3 工業化プロセスの開発
2.3.1 合成研究者と生産技術者の協業体制による技術開発
2.4 KANEKA XMAP® の実用化事例
3. コア技術戦略に基づく研究開発マネジメント
3.1 コア技術戦略によるプロセス強化と新製品開発
3.2 ケミストとケミカルエンジニアの連携体制による研究開発
おわりに
第3節 リビングラジカル重合を用いたブロックポリマー化によるフッ素系界面活性剤の高性能化
1. フッ素系界面活性剤による表面特性の発現機構
2. リビングラジカル重合を用いたブロック化によるフッ素系界面活性剤のレベリング性の向上
3. フッ素系界面活性剤の添加による撥水撥油性の向上
4. リビングラジカル重合を用いたブロック化によるUV 反応性フッ素系界面活性剤の撥水撥油性の向上
おわりに
第4節 リビングアニオン重合によるスチレン類、ポリブタジエン類の合成と用途展開
1. 連鎖重合概要
2. アニオン重合
3. リビングアニオン重合の工業化
3.1 リビングアニオン重合精製方法
3.2 アニオン種,ラジカル種の安定性
3.3 ブタジエン類重合ユニットの位置選択性
4. ポリブタジエンの位置異性体生成機構
4.1 リビングアニオン重合法
4.2 ラジカル重合機構
4.3 1,2- ポリブタジエンの架橋反応
4.4 硬化物の物性評価
5. スチレンブタジエンスチレン共重合体(SBS)
6. ポリスチレン類への応用
6.1 PHS 類へのリビングアニオン重合法の提案
おわりに
第5節 高膜厚化濃厚ポリマーブラシの工業的製造方法とその性能
1. 濃厚ポリマーブラシ(CPB)
2. 高膜厚化CPB の作製方法
2.1 表面開始リビングラジカル重合
2.2 ATRP 法によるCPB の工業的製造
2.3 CPB 作製の具体例
2.3.1 構造と物性
2.3.2 膜厚の制御
3. CPB の特性評価
おわりに
第6節 チオアミド類のC=S二重結合の直接ラジカル重合:分解性を有するビニルポリマー類縁体の合成
1. ラジカル重合におけるC=S 二重結合
2. チオアミド類の直接ラジカル重合
2.1 モノマーの設計と合成
2.2 チオアミド類の単独ラジカル重合
2.3 種々の汎用ビニルモノマーとチオアミド類のラジカル共重合
2.4 ビニルモノマーとチオアミド類のRAFT 共重合
3. ビニルモノマーとチオアミドの共重合体が示す性質
3.1 分解性
3.2 熱物性
3.3 その他の性質
おわりに
第7節 リビングラジカル重合によるPVAの合成と機能化設計、その応用
1. リビングラジカル重合によるPVA の合成
1.1 構造制御された高分子の合成方法
1.2 PVA を含有する高分子の合成事例とその特徴
2. リビングラジカル重合によるPVA の機能化設計とその応用
2.1 機能性PVA 材料の開発
2.2 医療,航空宇宙,発電など拡大する応用分野
おわりに
第8節 リビング重合技術による高分子ゲル網目構造の精密設計・機能創成
1. モノマーと架橋剤の共重合によって得られるゲル
1.1 フリーラジカル重合
1.2 リビングラジカル重合
2. 構造の制御された前駆体高分子の架橋によって得られるゲル
2.1 テトラ-ポリエチレングリコール(tetra-PEG)ゲル
2.2 4 分岐ポリマーの末端架橋系におけるビニル系高分子ゲル形成の検討
2.3 テレケリックポリマーと分岐架橋剤の反応によって得られるゲル
2.4 トリブロックポリマーを前駆体とした架橋ドメイン構造を持つゲルの合成
3. マクロ開始剤を用いたリビング重合によって得られるゲル
3.1 PISA を利用したナノドメイン構造の形成
3.2 分岐状マクロ開始剤や多分岐星型ポリマー架橋剤を用いたゲル合成
おわりに
第9節 リビング重合によるブロック共重合体の合成技術と有機半導体材料・デバイスへの応用
1. 高分子半導体の基礎
1.1 高分子半導体の電荷移動度の概要
1.2 ポリ(3- ヘキシルチオフェン)(P3HT)の概要
2. ブロック共重合体の合成と応用展開
2.1 rr-P3HT を成分とするブロック共重合体の概要
2.2 有機薄膜太陽電池への展開
2.3 OLED 用のその他のブロック共重合体
おわりに
第10節 リビング重合によるDDSをはじめとした生体に優しいポリマーの精密合成技術の開発動向とその応用
1. ポリアンホライトの合成と溶液物性
2. ポリアンホライトによるタンパク質吸着抑制効果
3. ポリアンホライトシェルを持つポリイオンコンプレックス(PIC)ミセル
おわりに
第11節 リビングラジカル重合による側鎖結晶性ブロック共重合体の創成と難改質性高分子の化学的表面機能化
1. リビングラジカル重合法を用いたSCCBC の重合
2. SCCBC の基本物性とPE への吸着ならびに改質機能
3. その他の難改質系高分子への適用例
3.1 PP,PET
3.2 PTFE
まとめ
第12節 精密重合による高分子バイオ界面の構築と相互作用解析
1. 構造明確なポリマーブラシ表面におけるタンパク質吸着と化学構造の影響
2. 構造制御されたカチオン性ポリマーブラシにおけるタンパク質吸着と殺菌性
2.1 構造制御されたカチオン性ポリマーブラシの合成と物性・タンパク質吸着量解析
2.2 殺菌性の評価とポリマーブラシにおける吸着状態の解析
3. ナノ相分離表面におけるタンパク質吸着:吸着ドメインとタンパク質の大きさの関係
4. まとめと今後の展望
著者
澤本 光男 | 中部大学 |
金岡 鐘局 | 滋賀県立大学 |
伊田 翔平 | 滋賀県立大学 |
本間 千裕 | 東京工業大学 |
石曽根 隆 | 東京工業大学 |
早乙女 広樹 | 北海道大学 |
芦刈 洋祐 | 北海道大学 |
永木 愛一郎 | 北海道大学 |
廣井 良一 | 大塚化学(株) |
古川 直樹 | (株)カネカ |
中川 佳樹 | KANEKA NORTH AMERICA LLC |
中林 裕晴 | (株)カネカ |
鈴木 秀也 | DIC(株) |
橋本 裕輝 | 日本曹達(株) |
嶋中 博之 | 大日精化工業(株) |
田儀 陽一 | 大日精化工業(株) |
谷嶋 美保 | 大日精化工業(株) |
渡邉 大展 | 名古屋大学 |
上垣外 正己 | 名古屋大学 |
小土橋 陽平 | 静岡理工科大学 |
荻野 賢司 | 東京農工大学 |
遊佐 真一 | 兵庫県立大学 |
八尾 滋 | 福岡大学 |
増田 造 | 東京大学 |
高井 まどか | 東京大学 |
目次
1.1 連鎖重合の素反応
1.2 連鎖重合の種類と特徴
第2節 リビング重合
2.1 リビング重合の定義
2.2 リビング重合の開発
2.3 リビング重合の特徴
2.4 リビング重合の立証
第3節 高分子精密合成
3.1 末端官能性高分子(end-functionalized polymer)
3.2 ブロック共重合体(ブロックポリマー)
3.3 グラフト共重合体
3.4 ランダム共重合体(リビング共重合)
3.5 グラジエント共重合体
3.6 交互共重合体
3.7 星型高分子(多分岐高分子)
第2章 リビング重合技術および反応場における技術開発動向
1.1 ラジカル重合の素反応と特徴
1.2 ラジカル重合のモノマーと開始剤
1.2.1 ラジカル重合のモノマー
1.2.2 ラジカル重合の開始剤
1.3 ラジカル重合の制御と課題
2. リビングラジカル重合
2.1 リビングラジカル重合の開発
2.2 リビングラジカル重合の展開
2.2.1 物理的方法
2.2.2 化学的方法−触媒反応
2.2.3 化学的方法−可逆的連鎖移動
2.2.4 リビングラジカル重合の開発動向−総括
3. リビングラジカル重合による高分子精密合成
4. リビングラジカル重合の応用展開
4.1 基礎技術の開発から応用展開へ
4.2 基礎技術の開発−学術論文の発表動向
4.3 応用技術の展開−特許の出願動向
第2節 リビングカチオン重合の技術開発動向
1. カチオン重合の基礎
1.1 重合の素反応と重合制御の基本メカニズム
1.2 モノマーと開始剤
2. リビングカチオン重合の基礎
2.1 比較的弱いルイス酸を単独で用いる系
2.2 様々なルイス酸と添加物を組み合わせた系
2.2.1 添加塩基(ルイス塩基)の系
2.2.2 添加塩の系
3. シーケンスの精密制御・新たなシーケンスを有するポリマーの合成
4. 環境低負荷を志向した触媒系の開発
4.1 金属触媒を用いない重合系
4.1.1 可逆的付加開裂型連鎖移動(RAFT)機構によるリビング重合
4.1.2 有機分子触媒による重合
4.1.3 光照射によるカチオン重合:重合反応のオン・オフ
4.1.4 酸性プロトンを持つ有機化合物の一成分リビング重合開始剤
4.2 その他の環境低負荷型重合系
5. 立体選択的カチオン重合:配位子の設計,対イオンの選択
6. リビングカチオン重合を用いた種々の機能性高分子合成
6.1 近年の工業的利用
6.2 植物由来モノマーから新しいバイオベース材料へ
6.3 刺激応答性材料
6.4 多分岐星型ポリマーの精密合成と機能制御
まとめ
第3節 リビングアニオン重合の技術開発動向
2. リビングアニオン重合の基礎
2.1 リビングアニオン重合
2.2 リビングアニオン重合系を構築する化学種
2.2.1 開始剤
2.2.2 モノマー
2.2.3 停止剤
2.2.4 反応溶媒
2.2.5 添加剤
2.3 リビングアニオン重合の実用化例
3. リビングアニオン重合に適用可能な新規モノマーの開発
3.1 官能基を有するポリマー
3.2 ミクロ構造の制御
4. 新規重合系の開発
4.1 添加剤を加えたリビングアニオン重合
4.2 アクリレートGTP
5. 特殊構造ポリマーの開発
5.1 立体が制御されたポリマーの合成
5.2 複雑な構造を有するポリマーの合成
5.2.1 末端官能基化ポリマーの合成
5.2.2 多分岐ポリマーの合成
5.2.3 環状ポリマーの合成
6. ポリマー中のモノマー配列の制御
7. ポリマーの修飾例
8. 今後の課題と展望
第4節 リビング重合の制御性向上に寄与するフローマイクロリアクターシステム
1. フローマイクロリアクターを用いたリビング重合反応制御の概要
1.1 リビングアニオン重合
1.2 カチオン重合,ラジカル重合
2. 官能基化モノマーのリビングアニオン重合
3. 官能基化された開始剤を用いたリビングアニオン重合
4. 連続運転によるスケールアップ合成
おわりに
第3章 リビング重合の各種用途分野への適用・製品化、課題と今後の展望
1. 顔料分散剤
1.1 顔料分散剤の概要
1.2 TERPLUS の顔料分散剤への応用
1.2.1 TERPLUS の顔料分散剤としての特長
1.2.2 インクジェットインク用途への展開
1.2.3 インクジェットインクの再分散性
1.2.4 耐擦過性
2. 粘着剤
2.1 粘着剤の概要
2.2 TERPLUS の粘着剤への応用
2.2.1 ネットワーク構造
2.2.2 温度特性
2.2.3 伸縮性
3. エポキシ樹脂改質剤
3.1 エポキシ樹脂の概要
3.2 TERPLUS のエポキシ樹脂改質剤への応用
3.2.1 エポキシ樹脂改質剤の設計
3.2.2 力学物性
4. 高分子ゲル
4.1 高分子ゲルの概要
4.2 TERPLUS の高分子ゲルへの応用
4.2.1 架橋反応の制御による高分子ゲルの強靭化
4.2.2 B-DN ゲルによる高分子ゲルの強靭化
5. 抗血栓材料
5.1 抗血栓材料の概要
5.2 生体適合性高分子
5.3 TERPLUS の生体適合性高分子への応用
5.3.1 濡れ性評価
5.3.2 溶出試験
5.3.3 血小板粘着試験
おわりに
1. リビングカチオン重合技術の実用化
1.1 革新的重合技術の確立・工業化プロセス技術確立への道のり
1.1.1 研究開始初期におけるポリイソブチレンのリビングカチオン重合
1.1.2 工業化処方への革新
1.2 重合技術の応用展開
1.3 イソブチレン系合成樹脂(液状樹脂およびエラストマー)の工業化で獲得した
コア生産技術
1.3.1 イソブチレン系合成樹脂プロセスフロー
1.4 実用化事例
1.4.1 軟質ガスバリアエラストマーコンパウンド
1.4.2 粘着フィルム用粘着剤の開発
1.4.3 今後の展開
2. リビングラジカル重合技術の実用化
2.1 ATRP との出会い
2.2 合成技術の開発
2.3 工業化プロセスの開発
2.3.1 合成研究者と生産技術者の協業体制による技術開発
2.4 KANEKA XMAP® の実用化事例
3. コア技術戦略に基づく研究開発マネジメント
3.1 コア技術戦略によるプロセス強化と新製品開発
3.2 ケミストとケミカルエンジニアの連携体制による研究開発
おわりに
第3節 リビングラジカル重合を用いたブロックポリマー化によるフッ素系界面活性剤の高性能化
1. フッ素系界面活性剤による表面特性の発現機構
2. リビングラジカル重合を用いたブロック化によるフッ素系界面活性剤のレベリング性の向上
3. フッ素系界面活性剤の添加による撥水撥油性の向上
4. リビングラジカル重合を用いたブロック化によるUV 反応性フッ素系界面活性剤の撥水撥油性の向上
おわりに
第4節 リビングアニオン重合によるスチレン類、ポリブタジエン類の合成と用途展開
1. 連鎖重合概要
2. アニオン重合
3. リビングアニオン重合の工業化
3.1 リビングアニオン重合精製方法
3.2 アニオン種,ラジカル種の安定性
3.3 ブタジエン類重合ユニットの位置選択性
4. ポリブタジエンの位置異性体生成機構
4.1 リビングアニオン重合法
4.2 ラジカル重合機構
4.3 1,2- ポリブタジエンの架橋反応
4.4 硬化物の物性評価
5. スチレンブタジエンスチレン共重合体(SBS)
6. ポリスチレン類への応用
6.1 PHS 類へのリビングアニオン重合法の提案
おわりに
第5節 高膜厚化濃厚ポリマーブラシの工業的製造方法とその性能
1. 濃厚ポリマーブラシ(CPB)
2. 高膜厚化CPB の作製方法
2.1 表面開始リビングラジカル重合
2.2 ATRP 法によるCPB の工業的製造
2.3 CPB 作製の具体例
2.3.1 構造と物性
2.3.2 膜厚の制御
3. CPB の特性評価
おわりに
第6節 チオアミド類のC=S二重結合の直接ラジカル重合:分解性を有するビニルポリマー類縁体の合成
1. ラジカル重合におけるC=S 二重結合
2. チオアミド類の直接ラジカル重合
2.1 モノマーの設計と合成
2.2 チオアミド類の単独ラジカル重合
2.3 種々の汎用ビニルモノマーとチオアミド類のラジカル共重合
2.4 ビニルモノマーとチオアミド類のRAFT 共重合
3. ビニルモノマーとチオアミドの共重合体が示す性質
3.1 分解性
3.2 熱物性
3.3 その他の性質
おわりに
第7節 リビングラジカル重合によるPVAの合成と機能化設計、その応用
1. リビングラジカル重合によるPVA の合成
1.1 構造制御された高分子の合成方法
1.2 PVA を含有する高分子の合成事例とその特徴
2. リビングラジカル重合によるPVA の機能化設計とその応用
2.1 機能性PVA 材料の開発
2.2 医療,航空宇宙,発電など拡大する応用分野
おわりに
第8節 リビング重合技術による高分子ゲル網目構造の精密設計・機能創成
1. モノマーと架橋剤の共重合によって得られるゲル
1.1 フリーラジカル重合
1.2 リビングラジカル重合
2. 構造の制御された前駆体高分子の架橋によって得られるゲル
2.1 テトラ-ポリエチレングリコール(tetra-PEG)ゲル
2.2 4 分岐ポリマーの末端架橋系におけるビニル系高分子ゲル形成の検討
2.3 テレケリックポリマーと分岐架橋剤の反応によって得られるゲル
2.4 トリブロックポリマーを前駆体とした架橋ドメイン構造を持つゲルの合成
3. マクロ開始剤を用いたリビング重合によって得られるゲル
3.1 PISA を利用したナノドメイン構造の形成
3.2 分岐状マクロ開始剤や多分岐星型ポリマー架橋剤を用いたゲル合成
おわりに
第9節 リビング重合によるブロック共重合体の合成技術と有機半導体材料・デバイスへの応用
1. 高分子半導体の基礎
1.1 高分子半導体の電荷移動度の概要
1.2 ポリ(3- ヘキシルチオフェン)(P3HT)の概要
2. ブロック共重合体の合成と応用展開
2.1 rr-P3HT を成分とするブロック共重合体の概要
2.2 有機薄膜太陽電池への展開
2.3 OLED 用のその他のブロック共重合体
おわりに
第10節 リビング重合によるDDSをはじめとした生体に優しいポリマーの精密合成技術の開発動向とその応用
1. ポリアンホライトの合成と溶液物性
2. ポリアンホライトによるタンパク質吸着抑制効果
3. ポリアンホライトシェルを持つポリイオンコンプレックス(PIC)ミセル
おわりに
第11節 リビングラジカル重合による側鎖結晶性ブロック共重合体の創成と難改質性高分子の化学的表面機能化
1. リビングラジカル重合法を用いたSCCBC の重合
2. SCCBC の基本物性とPE への吸着ならびに改質機能
3. その他の難改質系高分子への適用例
3.1 PP,PET
3.2 PTFE
まとめ
第12節 精密重合による高分子バイオ界面の構築と相互作用解析
1. 構造明確なポリマーブラシ表面におけるタンパク質吸着と化学構造の影響
2. 構造制御されたカチオン性ポリマーブラシにおけるタンパク質吸着と殺菌性
2.1 構造制御されたカチオン性ポリマーブラシの合成と物性・タンパク質吸着量解析
2.2 殺菌性の評価とポリマーブラシにおける吸着状態の解析
3. ナノ相分離表面におけるタンパク質吸着:吸着ドメインとタンパク質の大きさの関係
4. まとめと今後の展望
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第1回 異物問題の現状および検出、サンプリング方法のノウハウ
第2回 異物分析 ~FT-IR分析とその他分析法の組み合わせ~
第3回 迅速な原因解明のために、今からできる事
第1期受講(2024年4月9日開講)≪解説動画で学ぶeラーニング講座≫研究・開発・技術者のための化学物質管理とコンプライアンス
【テーマ1】「化学物質を扱う研究・開発・技術者の義務と関連法規」
【テーマ2】「化審法の基礎と研究開発現場で重要な着眼点および規制動向」
【テーマ3】「安衛法の基礎と研究開発現場で重要な着眼点および規制動向」
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