セミナー 印刷

テラヘルツ波デバイス・計測システムの開発と
素材識別、非接触・非破壊・異物検査などへの応用

~テラヘルツでわかること・できること・その魅力と、応用開発の最前線~

受講可能な形式:【Live配信(アーカイブ配信付)】
テラヘルツ波の特性を活かした応用分野、それを実現する技術と応用開発の動向を詳説。
テラヘルツ波の活用や関連技術の開発を検討されている方にご参考頂きたいセミナーです。


#キーワード
プラスチックの素材・添加剤識別 内部応力の検出 物性状態の評価 異物検査
インフラ構造物 絶縁被覆電線などの内部状態評価
液体の溶質微量濃度、極性、粘度などの測定
結晶成長の制御
夜間測定/遠隔操作(自動測定)
日時 2025年4月23日(水)  13:00~16:30
受講料(税込)
各種割引特典
49,500円 ( E-Mail案内登録価格 46,970円 ) S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について
定価:本体45,000円+税4,500円
E-Mail案内登録価格:本体42,700円+税4,270円
E-Mail案内登録なら、2名同時申込みで1名分無料 1名分無料適用条件
2名で49,500円 (2名ともE-Mail案内登録必須​/1名あたり定価半額の24,750円)

テレワーク応援キャンペーン(1名受講)【オンライン配信セミナー受講限定】

 受講料 39,600円(E-Mail案内登録価格 37,840円)
  定価:本体36,000円+税3,600円
  E-Mail案内登録価格:本体34,400円+税3,440円
   ※1名様でオンライン配信セミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
   ※申込フォームで【テレワーク応援キャンペーン】を選択のうえお申込みください。
   ※他の割引は併用できません。
配布資料PDFデータ(印刷可)
弊社HPマイページよりダウンロードいただきます(開催2日前を目安にDL可となります)。
オンライン配信ZoomによるLive配信 ►受講方法・接続確認(申込み前に必ずご確認ください)

・セミナー視聴はマイページから
 お申し込み後、マイページの「セミナー資料ダウンロード/映像視聴ページ」に
 お申込み済みのセミナー一覧が表示されますので、該当セミナーをクリックしてください。
 開催日の【営業日2日前】より視聴用リンクが表示されます。

アーカイブ(見逃し)配信付き
 視聴期間:セミナー終了の翌営業日から7日間[4/24~4/30]を予定しています。
 ※アーカイブは原則として編集は行いません。
 ※視聴準備が整い次第、担当から視聴開始のメールご連絡をいたします。
 (開催終了後にマイページでご案内するZoomの録画視聴用リンクからご視聴いただきます)
得られる知識・テラヘルツ全般(物性、計測系、検査・診断)
・テラヘルツ最新動向(プロセス制御の可能性)
対象・テラヘルツを使い始める方(デバイス選定や計測系構築をご説明します)
・テラヘルツによる課題解決(インフラ老朽化)を検討されている方
・テラヘルツによる課題解決(廃プラ識別)を検討されている方

セミナー講師

芝浦工業大学 デザイン工学部 デザイン工学科 教授 田邉 匡生 氏 [研究室HP]

[略歴]
1997年4月~2000年3月 日本学術振興会 特別研究員(DC)
2000年4月~2001年3月 東北大学ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー 中核的研究機関研究員
2001年4月~2007年3月 東北大学 助手(工学研究科)
2007年4月~2011年5月 東北大学 助教(工学研究科)
2011年5月~2016年3月 東北大学 准教授(多元物質科学研究所)
2016年4月~2016年7月 東北大学 准教授(未来科学技術共同研究センター)
2016年8月~ 現在 東北大学 准教授(工学研究科)
2020年4月~ 現在 芝浦工業大学 デザイン工学部 デザイン工学科 教授

[現在の研究内容]
廃棄物を素材ごとに分別して資源にもどせるよう、テラへルツ波(スマホの5Gよりも高い周波数の電波と光)を用いて、プラスチックの素材ごとの選別手法やリサイクルしやすいように部品ごとの分解を容易にする接着方法などのリサイクルデザインを幅広い工学的知識を基盤として研究しています。また、コンクリート構造物や電線ケーブルの社会インフラに対する非破壊検査のテラヘルツ研究も展開しています。

セミナー趣旨

 テラヘルツ波は電波の特性である非極性物質に対する透過性が高いだけでなく、光の特性としての直進性があり、光学設計が可能である。エネルギーとしては室温に相当するので人体に影響なく使用できる。
 例えば、プラスチックを構成する分子鎖間におけるゆらぎの周波数はテラヘルツ波の周波数に相当するので、テラヘルツ帯の誘電率分散に基づく透過率や反射率、共鳴吸収のピーク位置からプラスチックの素材だけでなく添加剤、機械ひずみや劣化の程度が評価できる。また、テラヘルツ波が透過する廃プラスチックにまぎれ込んでいるリチウムイオン電池のような金属片や陶器にテラヘルツ波は反射するので異物検査としての適用も可能である。
 さらに、テラヘルツ波のこのような特性に基づき、コンクリート構造物内部の非破壊検査にも展開できる。低周波数帯におけるコンクリートの透過性は高く、内部の鉄筋からの反射で位置を確認できる。また、特定の周波数のテラヘルツ波は金属腐食生成物により吸収するので、腐食部の位置と危険レベルを診断できる。ひび割れや含水によるテラヘルツ波の散乱や吸収からそれらの分布を知ることができる。極性液体である水はテラヘルツ波の吸収が大きいので、水を増感剤とすることでコンクリート内部のひび割れを高い感度で検出できる。

セミナー講演内容

1.はじめに
  1.1 電波と光波のどちらの特性もあわせもつテラヘルツ周波数
  1.2 物質にあるテラヘルツ振動
 
2.テラヘルツの使い方
  2.1 テラヘルツデバイス
    a)光源・検出器
    b)光学部品(ミラー、フィルター、絞り)
    c)計測系構築(干渉制御)
  2.2 計測システム構築
    a)透過・反射測定系
    b)干渉制御
    c)表面伝搬計測
 
3.テラヘルツで分かること
  3.1 プラスチック
    a)素材・添加剤識別(黒色プラや透明プラへの対応)
    b)内部応力検出
    c)物性状態評価(分子量、融点)
    d)リチウムイオン電池や金属部材の異物検査
  3.2 インフラ構造物
    a)表面含水率や腐食状態
    b)コンクリート組成や木材密度
    c)内部にあるクラックや鉄筋の状態評価
    d)絶縁被覆電線
  3.3 液体測定
    a)溶質微量濃度測定
    b)物性情報取得(極性レベル、粘度)
 
4.テラヘルツでできること
  4.1 結晶成長の制御
  4.2 夜間測定/遠隔操作(自動測定)
 
5.おわりに
  5.1 デバイス・アプリケーション開発の動向(国内・国外)
  5.2 機械学習の活用による解析精度の向上

□ 質疑応答 □