匂い・香りの科学と
評価・可視化・応用技術
~センシング技術の進展と呼気ガス分析・香り再現・演出等への展開~
発刊日 | 2023年7月28日 |
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体裁 | B5判並製本 204頁 |
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ISBNコード | 978-4-86428-309-0 |
Cコード | C3058 |
■ 悪臭や異臭の基礎と分析・消臭技術、消臭芳香効果を利用した商品開発例 ■
■ 匂いの評価・可視化技術とデバイス開発、AI技術の応用による高度な匂い成分の解析 ■
■ 嗅覚と他の感覚機能を掛け合わせた情報伝達や体験・空間演出技術と今後の展望 ■
■ 成分分析や匂い再現などをもとにした、匂い情報の活用技術・デバイスの研究開発 ■
概要
匂いや嗅覚のメカニズムは、視覚や聴覚などの他の感覚に比べて大変複雑で、その定量化は難しいとされてきました。
しかし近年は、匂いの受容メカニズム解明やセンサ・分析技術の研究開発、香りの応用技術の開発が進展し、医療やヘルスケア・エンターテインメント等、あらゆる業界に匂いのセンシング技術や香り応用技術は幅広く活用されています。そこで本書では、匂い・嗅覚のメカニズムに関する最新研究や、日夜進歩するセンサの開発、嗅覚や匂い効果を活用した電子機器・製品、異臭分析や消臭製品の開発などの情報について、“匂いの最前線”を一冊にまとめました。
・ 匂いセンサや匂い・香りデバイスの研究開発担当者の方
・ 匂い・香り技術を用いた製品やデバイス開発の動向・事例を知りたい方
・ 新しい匂いセンシング技術の開発や新たな匂い分析手法の提案を知りたい方
・ 匂いセンサ技術を自身の分野へ応用することを検討されている方
・ 匂いの見える化、可視化について疑問や何とかしたいと考えている方
・ AI技術を嗅覚・匂い識別技術に応用することを考えている方
・ 異臭の分析や匂い成分の分析について知りたい方
ーーーーーーーーーー 例えば下記のような方にもおすすめです ーーーーーーーーーー
・ 昆虫などのバイオミメティクス技術に興味や関心がある方
・ VR(仮想現実)・AR(拡張現実)・MR(複合現実)・SR(代替現実)などのXR(クロスリアリティ)における
匂い情報DXの実現に興味がある方
・ セントラルドグマの原則に基づいた生体情報を用いた個人認証技術に興味がある方
・ 匂い・香りの技術を用いて、保守や保全、点検などを行いたいと考えている
■ 異臭・悪臭の解析・解決の勘どころと、近年ニーズが変わりつつある消臭芳香製品の開発
■ 匂いセンシング・分析技術:
・e-Nose ・膜型表面応力センサ(MSS)
・高感度SPR免疫センサ ・マルチアレイ人工嗅覚システム ・生化学式ガスセンサ
・ヒト嗅覚受容体セルアレイセンサ ・半導体式センサ
・データベースを活用したガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)による香気分析
■ 五感で楽しむ嗅覚エンタメ技術:多成分調合型嗅覚ディスプレイ / 大空間における香り提示装置
■ 匂い・香り技術を用いた応用開発:呼気センシングによる疾患の早期発見・個人認証技術 /
研究や嗅覚測定、匂いエンタメ技術としても期待できる匂い提示装置
著者
平賀 正太郎 東京大学 | 河村 和広 (株)島津製作所 | ||
村田 健 東京大学 | 中本 高道 東京工業大学 | ||
東原 和成 東京大学 | 伊関 方晶 東京工業大学 | ||
山口 正洋 高知大学 | 林 寛人 東京工業大学 | ||
加藤 寛之 大和サービス(株) | Dani Prasetyawan 東京工業大学 | ||
田澤 寿明 (株)エステー | 郡 香苗 (株)SceneryScent | ||
南戸 秀仁 金沢工業大学 | 伊藤 敏雄 (国研)産業技術総合研究所 | ||
吉川 元起 (国研)物質・材料研究機構 | 長島 一樹 北海道大学 | ||
都甲 潔 九州大学 | ジラヨパット チャイヤナ 東京大学 | ||
飯谷 健太 東京医科歯科大学 | 高橋 綱己 東京大学 | ||
三林 浩二 東京医科歯科大学 | 細見 拓郎 東京大学 | ||
光野 秀文 東京大学 | 田中 航 東京大学 | ||
櫻井 健志 東京農業大学 | 柳田 剛 東京大学 | ||
祐川 侑司 東京大学 | 藤田 修二 ソニー(株) | ||
神﨑 亮平 東京大学 | 寒川 恒俊 ソニー(株) | ||
黒田 俊一 大阪大学/(株)香味醗酵 | 井上 幸人 ソニー(株) | ||
福谷 洋介 東京農工大学 | 高橋 知孝 ソニー(株) | ||
金牧 玲奈 東京農工大学 |
目次
はじめに
1. 嗅上皮と嗅粘液
2. 嗅覚受容体の情報伝達メカニズム
3. 嗅覚受容体の発見
4. 嗅覚受容体遺伝子の発現パターン
5. においを識別する仕組み
6. 嗅球への投射とにおい地図
7. 僧帽細胞と房飾細胞
8. 嗅皮質の役割
9. 最新の嗅覚研究トレンド
第2節 匂いの脳内神経機構:匂いと情動の関係について
はじめに
1. 匂いを検知する神経機構
1.1 嗅上皮での匂い検知
1.2 嗅上皮から嗅球へ
1.3 嗅球から嗅皮質へ
2. 匂いを情動,意欲,行動に結びつける神経機構
2.1 匂いと心,記憶の関係
2.2 嗅皮質と心,記憶を司る脳領域の関係
2.3 匂いを情動,意欲,行動に結びつける特定脳領域
2.4 その他の嗅皮質領域の働き
おわりに
はじめに
1. 異臭の定義
2. 異臭の原因物質
3. 異臭分析方法
4. 異臭分析の例と得られた結果の考察および解決事例
4.1 ガスタイトシリンジによる分析
4.2 SPMEによる分析例
4.2.1 食品のカビ臭の分析例
4.2.2 食品の消毒臭の分析例
4.3 溶剤抽出(直接)による分析法
4.3.1 食品工場使用水の消毒臭の分析例
4.4 モノトラップ(MonoTrap®:ジーエルサイエンス社製品)による分析例
4.4.1 室内中の臭気物質の分析例
4.5 精油定量装置を使用した常圧蒸留による分析例
4.5.1 ポリエチレンフィルムのカビ臭の分析例
4.6 ロータリーエバポレーターを使用した減圧蒸留による分析例
4.6.1 鶏肉のカビ臭の分析例
まとめ
第2節 消臭技術の基礎と嗅覚受容メカニズムを応用した消臭剤の開発
1. 生活のにおいと遷移
2. 身の回りの不快臭
2.1 不快臭の発生・知覚のメカニズム
2.2 知覚における特徴
3. 様々な消臭手法とその特徴
3.1 生物的消臭
3.2 化学的消臭
3.3 物理的消臭
3.4 感覚的消臭
4. 消臭効果の評価方法
4.1 化学的消臭効果の検証
4.2 感覚的消臭効果の検証
5. 嗅覚受容体と感覚的消臭
5.1 悪臭を受容する嗅覚受容体とその抑制
6. 理論的な調香による製品開発の背景とその特徴
おわりに
はじめに
1. 「におい」のセンシング
2. e-Noseシステムを構築するための5つのキーテクノロジー
2.1 「におい」センサシステムの概要
2.2 e-Noseシステム構築のための具体的戦略
2.3 アクティブe-Noseシステム
2.3.1 「におい」物質のハンドリングとデリバリー技術
2.3.2 ケモセンサ技術
2.3.3 ケモセンサ信号処理技術
2.3.4 ケモセンサ出力のパターン認識技術
2.3.5 ネットワーク化によるセンサ情報の伝送技術
3. e-Noseシステムの応用
4. 将来展望
第2節 MSS嗅覚センサシステムの研究開発
はじめに
1. 膜型表面応力センサMSSの概要と特徴
1.1 基本構成と感度増幅
1.2 長所と短所から見るその特性
2. 感応膜の概要と可能性
2.1 各種アプリケーションと感応膜の種類,応用例
2.2 機能性感応膜材料
2.3 ニオイ成分識別性能の向上に向けた取り組み
3. 機械学習との融合
3.1 データ解析における注意点
3.2 ニオイに含まれる特定情報の定量推定
3.3 「擬原臭」によるニオイの分解・合成・可視化
3.4 嗅覚センサの究極形「フリーハンド測定」の実現
4. 産学官連携
おわりに
第3節 高感度SPR免疫センサとマルチアレイ人工嗅覚システムの開発
はじめに
1. 味覚や生体内反応との比較
2. SPR免疫センサ
2.1 測定原理と方法
2.2 測定結果
3. マルチアレイ人工嗅覚システム
3.1 測定原理と方法
3.2 適用例:食品
3.3 適用例:電気設備の保守点検
おわりに
第4節 バイオ蛍光式ガスセンサ(バイオスニファ)と揮発性成分の定量イメージングシステム
はじめに
1. 生体ガス成分の臨床利用
1.1 呼気利用の特徴
1.2 皮膚ガス利用の特徴
1.3 生体ガス計測用バイオセンサ・ガスイメージングシステムの開発
2. バイオ蛍光に基づくガス計測原理
3. 光ファイバ型バイオ蛍光式ガスセンサ(バイオスニファ)
3.1 センサシステム構成および基礎特性
3.2 生体ガス計測による代謝評価
4. ガス成分の定量イメージングシステム(探嗅カメラ)
4.1 ガス成分のイメージング原理と基礎特性
4.2 生体ガスの定量イメージングによる探嗅
5. ウェアラブルな生体ガスセンサへの展開
おわりに
第5節 昆虫の嗅覚受容のしくみを活用した匂いセンシング技術
~「センサ細胞」・「センサ昆虫」の検出原理とその応用~
はじめに
1. センサ細胞
1.1 センサ細胞の原理検証
1.2 センサ細胞によるカビ臭の簡易検査技術
1.3 センサ細胞を用いた匂いの識別・濃度定量
2. センサ昆虫
2.1 センサ昆虫の原理検証
2.2 遺伝子ノックアウトとセンサ活用
おわりに
第6節 ヒト嗅覚受容体セルアレイセンサーによる匂い情報DXの可能性
はじめに
1. 現在の匂いセンサーの限界
2. ヒト嗅覚受容体セルアレイセンサー
2.1 ヒト嗅覚システムに学ぶ
2.2 ヒト嗅覚受容体セルアレイセンサーの開発
2.3 匂い情報における経時的変化の重要性
3. ヒト嗅覚受容体セルアレイセンサーの活用例
3.1 匂いの管理(異常臭検知,無臭証明)
3.2 アンタゴニスト消臭剤
3.3 メディカルアロマセラピー
3.4 創香
4. 匂いの再生
5. 今後の課題
おわりに
第7節 生物の嗅覚受容体発現細胞を利用した気相中の匂い分子の検出と分子種の識別
1. 動物が匂いを感じる流れ
2. 匂い知覚と嗅粘液の機能性
3. 嗅覚受容体発現細胞を用いた匂い応答評価法
3.1 嗅覚受容体を発現する培養細胞を用いた匂い分子応答検出
3.2 匂い分子の溶け込みを再現したリアルタイム応答評価の重要性
3.3 嗅覚受容体の気相刺激リアルタイム応答検出法
3.4 様々な匂い分子気相刺激方法
4. 気相刺激法を用いたヒト官能評価模倣システムの応用展開
4.1 混合香料に対する評価
4.2 嗅粘液模倣条件での嗅覚受容体応答評価
おわりに
第8節 香気を特徴づける成分を探索するガスクロマトグラフ質量分析計
はじめに
1. ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)を用いた香気分析の流れ
2. 香気成分のサンプリング
2.1 ヘッドスペース(HS)法
2.2 固相マイクロ抽出(SPME)法
3. GC-MSの装置構成と原理
3.1 ガスクロマトグラフ(GC)
3.2 質量分析計(MS)
4. GC-MSを用いた特徴香気成分の探索
4.1 ノンターゲット分析
4.2 データベースを用いたワイドターゲット分析
4.3 ワイドターゲット分析による香気分析例
5. 今後の匂い測定技術の展望
1. 研究の背景
2. 研究の概要
2.1 匂い提示装置
2.2 嗅覚ディスプレイ
2.3 多成分調合型嗅覚ディスプレイ
2.4 機器の概要
2.5 機器の評価
2.6 官能検査で用いる精油と要素臭
2.7 リサーチデモ
2.8 実験結果
2.9 考察点
3. 応用
3.1 テレオルファクション
3.2 災害等のシミュレータ
3.3 ディジタルサイネージ(電子公告)
4. 今後の展望と期待
4.1 デバイス
4.2 アプリケーション
まとめ
第2節 劇場やホールなどライブエンターテインメント空間における制御を目的とした
香り発生装置の開発・製品化
はじめに
1. エンタメ空間における香りの制御装置とは
1.1 香り発生・制御装置の特徴
1.2 特殊効果としての香り演出の役割
1.3 香り演出のきっかけ
2. 香り特殊効果演出のニーズ
2.1 製品化への経緯
2.2 装置の機構
2.3 ユースケース
2.3.1 舞台演出
2.3.2 披露宴会場
2.3.3 大規模会場
3. 将来の展望
はじめに
1. 半導体式センサの概要
1.1 応答メカニズム
1.2 酸化スズを用いた半導体式センサ
2. 高感度半導体式センサを用いた呼気VOC検知器
2.1 ガス種を分割して1つのガスセンサで計測する方法
2.2 新しい測定方法のニーズ
2.3 呼気VOC検知器による肺がん検知
3. 気体成分を検知・識別するマルチセンサシステム装置
3.1 複数のガスセンサで同時に計測する方法
3.2 リアルタイムモニタリングに適した検知・識別方法
3.3 携帯型マルチセンサシステム
おわりに
第2節 人工嗅覚センサを介した呼気センシングによる個人認証技術
はじめに
1. 成分分析による呼気ガス個人認証の可能性探索
2. 人工嗅覚センサによる呼気ガス個人認証の原理実証
3. 呼気ガス個人認証の実用化へ向けた課題と最新の取り組み
おわりに
第3節 嗅覚測定ワークフローをDXするにおい提示装置
はじめに
1. におい提示装置NOS-DX1000の開発
1.1 嗅覚測定への期待
1.2 Tensor Valve™テクノロジーと装置の特徴
1.3 アロマホイール
2. におい制御技術とエンタテインメント
2.1 クリエイターツールとしてのGrid Scent™
2.2 においのエフェクト
おわりに
概要
匂いや嗅覚のメカニズムは、視覚や聴覚などの他の感覚に比べて大変複雑で、その定量化は難しいとされてきました。
しかし近年は、匂いの受容メカニズム解明やセンサ・分析技術の研究開発、香りの応用技術の開発が進展し、医療やヘルスケア・エンターテインメント等、あらゆる業界に匂いのセンシング技術や香り応用技術は幅広く活用されています。そこで本書では、匂い・嗅覚のメカニズムに関する最新研究や、日夜進歩するセンサの開発、嗅覚や匂い効果を活用した電子機器・製品、異臭分析や消臭製品の開発などの情報について、“匂いの最前線”を一冊にまとめました。
・ 匂いセンサや匂い・香りデバイスの研究開発担当者の方
・ 匂い・香り技術を用いた製品やデバイス開発の動向・事例を知りたい方
・ 新しい匂いセンシング技術の開発や新たな匂い分析手法の提案を知りたい方
・ 匂いセンサ技術を自身の分野へ応用することを検討されている方
・ 匂いの見える化、可視化について疑問や何とかしたいと考えている方
・ AI技術を嗅覚・匂い識別技術に応用することを考えている方
・ 異臭の分析や匂い成分の分析について知りたい方
ーーーーーーーーーー 例えば下記のような方にもおすすめです ーーーーーーーーーー
・ 昆虫などのバイオミメティクス技術に興味や関心がある方
・ VR(仮想現実)・AR(拡張現実)・MR(複合現実)・SR(代替現実)などのXR(クロスリアリティ)における
匂い情報DXの実現に興味がある方
・ セントラルドグマの原則に基づいた生体情報を用いた個人認証技術に興味がある方
・ 匂い・香りの技術を用いて、保守や保全、点検などを行いたいと考えている
■ 異臭・悪臭の解析・解決の勘どころと、近年ニーズが変わりつつある消臭芳香製品の開発
■ 匂いセンシング・分析技術:
・e-Nose ・膜型表面応力センサ(MSS)
・高感度SPR免疫センサ ・マルチアレイ人工嗅覚システム ・生化学式ガスセンサ
・ヒト嗅覚受容体セルアレイセンサ ・半導体式センサ
・データベースを活用したガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)による香気分析
■ 五感で楽しむ嗅覚エンタメ技術:多成分調合型嗅覚ディスプレイ / 大空間における香り提示装置
■ 匂い・香り技術を用いた応用開発:呼気センシングによる疾患の早期発見・個人認証技術 /
研究や嗅覚測定、匂いエンタメ技術としても期待できる匂い提示装置
著者
平賀 正太郎 東京大学 | 河村 和広 (株)島津製作所 | ||
村田 健 東京大学 | 中本 高道 東京工業大学 | ||
東原 和成 東京大学 | 伊関 方晶 東京工業大学 | ||
山口 正洋 高知大学 | 林 寛人 東京工業大学 | ||
加藤 寛之 大和サービス(株) | Dani Prasetyawan 東京工業大学 | ||
田澤 寿明 (株)エステー | 郡 香苗 (株)SceneryScent | ||
南戸 秀仁 金沢工業大学 | 伊藤 敏雄 (国研)産業技術総合研究所 | ||
吉川 元起 (国研)物質・材料研究機構 | 長島 一樹 北海道大学 | ||
都甲 潔 九州大学 | ジラヨパット チャイヤナ 東京大学 | ||
飯谷 健太 東京医科歯科大学 | 高橋 綱己 東京大学 | ||
三林 浩二 東京医科歯科大学 | 細見 拓郎 東京大学 | ||
光野 秀文 東京大学 | 田中 航 東京大学 | ||
櫻井 健志 東京農業大学 | 柳田 剛 東京大学 | ||
祐川 侑司 東京大学 | 藤田 修二 ソニー(株) | ||
神﨑 亮平 東京大学 | 寒川 恒俊 ソニー(株) | ||
黒田 俊一 大阪大学/(株)香味醗酵 | 井上 幸人 ソニー(株) | ||
福谷 洋介 東京農工大学 | 高橋 知孝 ソニー(株) | ||
金牧 玲奈 東京農工大学 |
目次
はじめに
1. 嗅上皮と嗅粘液
2. 嗅覚受容体の情報伝達メカニズム
3. 嗅覚受容体の発見
4. 嗅覚受容体遺伝子の発現パターン
5. においを識別する仕組み
6. 嗅球への投射とにおい地図
7. 僧帽細胞と房飾細胞
8. 嗅皮質の役割
9. 最新の嗅覚研究トレンド
第2節 匂いの脳内神経機構:匂いと情動の関係について
はじめに
1. 匂いを検知する神経機構
1.1 嗅上皮での匂い検知
1.2 嗅上皮から嗅球へ
1.3 嗅球から嗅皮質へ
2. 匂いを情動,意欲,行動に結びつける神経機構
2.1 匂いと心,記憶の関係
2.2 嗅皮質と心,記憶を司る脳領域の関係
2.3 匂いを情動,意欲,行動に結びつける特定脳領域
2.4 その他の嗅皮質領域の働き
おわりに
はじめに
1. 異臭の定義
2. 異臭の原因物質
3. 異臭分析方法
4. 異臭分析の例と得られた結果の考察および解決事例
4.1 ガスタイトシリンジによる分析
4.2 SPMEによる分析例
4.2.1 食品のカビ臭の分析例
4.2.2 食品の消毒臭の分析例
4.3 溶剤抽出(直接)による分析法
4.3.1 食品工場使用水の消毒臭の分析例
4.4 モノトラップ(MonoTrap®:ジーエルサイエンス社製品)による分析例
4.4.1 室内中の臭気物質の分析例
4.5 精油定量装置を使用した常圧蒸留による分析例
4.5.1 ポリエチレンフィルムのカビ臭の分析例
4.6 ロータリーエバポレーターを使用した減圧蒸留による分析例
4.6.1 鶏肉のカビ臭の分析例
まとめ
第2節 消臭技術の基礎と嗅覚受容メカニズムを応用した消臭剤の開発
1. 生活のにおいと遷移
2. 身の回りの不快臭
2.1 不快臭の発生・知覚のメカニズム
2.2 知覚における特徴
3. 様々な消臭手法とその特徴
3.1 生物的消臭
3.2 化学的消臭
3.3 物理的消臭
3.4 感覚的消臭
4. 消臭効果の評価方法
4.1 化学的消臭効果の検証
4.2 感覚的消臭効果の検証
5. 嗅覚受容体と感覚的消臭
5.1 悪臭を受容する嗅覚受容体とその抑制
6. 理論的な調香による製品開発の背景とその特徴
おわりに
はじめに
1. 「におい」のセンシング
2. e-Noseシステムを構築するための5つのキーテクノロジー
2.1 「におい」センサシステムの概要
2.2 e-Noseシステム構築のための具体的戦略
2.3 アクティブe-Noseシステム
2.3.1 「におい」物質のハンドリングとデリバリー技術
2.3.2 ケモセンサ技術
2.3.3 ケモセンサ信号処理技術
2.3.4 ケモセンサ出力のパターン認識技術
2.3.5 ネットワーク化によるセンサ情報の伝送技術
3. e-Noseシステムの応用
4. 将来展望
第2節 MSS嗅覚センサシステムの研究開発
はじめに
1. 膜型表面応力センサMSSの概要と特徴
1.1 基本構成と感度増幅
1.2 長所と短所から見るその特性
2. 感応膜の概要と可能性
2.1 各種アプリケーションと感応膜の種類,応用例
2.2 機能性感応膜材料
2.3 ニオイ成分識別性能の向上に向けた取り組み
3. 機械学習との融合
3.1 データ解析における注意点
3.2 ニオイに含まれる特定情報の定量推定
3.3 「擬原臭」によるニオイの分解・合成・可視化
3.4 嗅覚センサの究極形「フリーハンド測定」の実現
4. 産学官連携
おわりに
第3節 高感度SPR免疫センサとマルチアレイ人工嗅覚システムの開発
はじめに
1. 味覚や生体内反応との比較
2. SPR免疫センサ
2.1 測定原理と方法
2.2 測定結果
3. マルチアレイ人工嗅覚システム
3.1 測定原理と方法
3.2 適用例:食品
3.3 適用例:電気設備の保守点検
おわりに
第4節 バイオ蛍光式ガスセンサ(バイオスニファ)と揮発性成分の定量イメージングシステム
はじめに
1. 生体ガス成分の臨床利用
1.1 呼気利用の特徴
1.2 皮膚ガス利用の特徴
1.3 生体ガス計測用バイオセンサ・ガスイメージングシステムの開発
2. バイオ蛍光に基づくガス計測原理
3. 光ファイバ型バイオ蛍光式ガスセンサ(バイオスニファ)
3.1 センサシステム構成および基礎特性
3.2 生体ガス計測による代謝評価
4. ガス成分の定量イメージングシステム(探嗅カメラ)
4.1 ガス成分のイメージング原理と基礎特性
4.2 生体ガスの定量イメージングによる探嗅
5. ウェアラブルな生体ガスセンサへの展開
おわりに
第5節 昆虫の嗅覚受容のしくみを活用した匂いセンシング技術
~「センサ細胞」・「センサ昆虫」の検出原理とその応用~
はじめに
1. センサ細胞
1.1 センサ細胞の原理検証
1.2 センサ細胞によるカビ臭の簡易検査技術
1.3 センサ細胞を用いた匂いの識別・濃度定量
2. センサ昆虫
2.1 センサ昆虫の原理検証
2.2 遺伝子ノックアウトとセンサ活用
おわりに
第6節 ヒト嗅覚受容体セルアレイセンサーによる匂い情報DXの可能性
はじめに
1. 現在の匂いセンサーの限界
2. ヒト嗅覚受容体セルアレイセンサー
2.1 ヒト嗅覚システムに学ぶ
2.2 ヒト嗅覚受容体セルアレイセンサーの開発
2.3 匂い情報における経時的変化の重要性
3. ヒト嗅覚受容体セルアレイセンサーの活用例
3.1 匂いの管理(異常臭検知,無臭証明)
3.2 アンタゴニスト消臭剤
3.3 メディカルアロマセラピー
3.4 創香
4. 匂いの再生
5. 今後の課題
おわりに
第7節 生物の嗅覚受容体発現細胞を利用した気相中の匂い分子の検出と分子種の識別
1. 動物が匂いを感じる流れ
2. 匂い知覚と嗅粘液の機能性
3. 嗅覚受容体発現細胞を用いた匂い応答評価法
3.1 嗅覚受容体を発現する培養細胞を用いた匂い分子応答検出
3.2 匂い分子の溶け込みを再現したリアルタイム応答評価の重要性
3.3 嗅覚受容体の気相刺激リアルタイム応答検出法
3.4 様々な匂い分子気相刺激方法
4. 気相刺激法を用いたヒト官能評価模倣システムの応用展開
4.1 混合香料に対する評価
4.2 嗅粘液模倣条件での嗅覚受容体応答評価
おわりに
第8節 香気を特徴づける成分を探索するガスクロマトグラフ質量分析計
はじめに
1. ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)を用いた香気分析の流れ
2. 香気成分のサンプリング
2.1 ヘッドスペース(HS)法
2.2 固相マイクロ抽出(SPME)法
3. GC-MSの装置構成と原理
3.1 ガスクロマトグラフ(GC)
3.2 質量分析計(MS)
4. GC-MSを用いた特徴香気成分の探索
4.1 ノンターゲット分析
4.2 データベースを用いたワイドターゲット分析
4.3 ワイドターゲット分析による香気分析例
5. 今後の匂い測定技術の展望
1. 研究の背景
2. 研究の概要
2.1 匂い提示装置
2.2 嗅覚ディスプレイ
2.3 多成分調合型嗅覚ディスプレイ
2.4 機器の概要
2.5 機器の評価
2.6 官能検査で用いる精油と要素臭
2.7 リサーチデモ
2.8 実験結果
2.9 考察点
3. 応用
3.1 テレオルファクション
3.2 災害等のシミュレータ
3.3 ディジタルサイネージ(電子公告)
4. 今後の展望と期待
4.1 デバイス
4.2 アプリケーション
まとめ
第2節 劇場やホールなどライブエンターテインメント空間における制御を目的とした
香り発生装置の開発・製品化
はじめに
1. エンタメ空間における香りの制御装置とは
1.1 香り発生・制御装置の特徴
1.2 特殊効果としての香り演出の役割
1.3 香り演出のきっかけ
2. 香り特殊効果演出のニーズ
2.1 製品化への経緯
2.2 装置の機構
2.3 ユースケース
2.3.1 舞台演出
2.3.2 披露宴会場
2.3.3 大規模会場
3. 将来の展望
はじめに
1. 半導体式センサの概要
1.1 応答メカニズム
1.2 酸化スズを用いた半導体式センサ
2. 高感度半導体式センサを用いた呼気VOC検知器
2.1 ガス種を分割して1つのガスセンサで計測する方法
2.2 新しい測定方法のニーズ
2.3 呼気VOC検知器による肺がん検知
3. 気体成分を検知・識別するマルチセンサシステム装置
3.1 複数のガスセンサで同時に計測する方法
3.2 リアルタイムモニタリングに適した検知・識別方法
3.3 携帯型マルチセンサシステム
おわりに
第2節 人工嗅覚センサを介した呼気センシングによる個人認証技術
はじめに
1. 成分分析による呼気ガス個人認証の可能性探索
2. 人工嗅覚センサによる呼気ガス個人認証の原理実証
3. 呼気ガス個人認証の実用化へ向けた課題と最新の取り組み
おわりに
第3節 嗅覚測定ワークフローをDXするにおい提示装置
はじめに
1. におい提示装置NOS-DX1000の開発
1.1 嗅覚測定への期待
1.2 Tensor Valve™テクノロジーと装置の特徴
1.3 アロマホイール
2. におい制御技術とエンタテインメント
2.1 クリエイターツールとしてのGrid Scent™
2.2 においのエフェクト
おわりに
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~生体データを連続的・高精度に違和感なくセンシングするために~
~皮膚/生体貼付型・衣服型など未来のウェアラブルセンサに向けて~
半導体デバイス製造を支えるCMP技術の開発動向
~微細化・高集積化・難加工基板への対応で重要性が増すCMP技術の進展~
車載用LiDARの市場・技術トレンド
~急速な成長を見せる車載LiDAR市場と採用・搭載レイアウト例、要素技術と低コスト化の進展、主要企業の製品動向まで~
光半導体とそのパッケージング・封止技術
~LED,レーザ,フォトダイオード,光ICなど、光半導体の種類・原理・用途から
封止・材料技術、ディスプレイや高速通信など先端応用に関わる開発課題まで~
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小型化・集密化する電子デバイスを支える熱輸送・冷却技術の進化と新展開
・小型化/高機能化する電子デバイスに求められるサーマルマネジメント技術の進化
・ヒートパイプの/ 極薄化 / 自励振動型 / ループ型、 並列細管熱輸送デバイスの開発動向
・沸騰冷却 / 磁性流体 / 電気流体力学(EHD) 現象を利用した、熱輸送デバイスの開発
・新しい熱輸送現象として注目される「表面フォノンポラリトン」の原理と応用展開
・5G 対応スマートフォンおよびミニ基地局の放熱対策部品の事例を製品分解をもとに解説
環境発電・エネルギーハーベスティング技術―デバイス開発と応用展開―
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狙いどおりの触覚・触感をつくる技術
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-感覚の定量化、材料技術、デザイン、評価技術-五感で捉える自動車内装・室内空間の快適化技術大全
第2期受講(2024年11月26日開講)≪解説動画で学ぶeラーニング講座≫分析技術による異物問題への対処法とノウハウ NEW
≪解説動画で学ぶeラーニング講座≫
第1回 異物問題の現状および検出、サンプリング方法のノウハウ
第2回 異物分析 ~FT-IR分析とその他分析法の組み合わせ~
第3回 迅速な原因解明のために、今からできる事
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第1期受講(2024年4月9日開講)≪解説動画で学ぶeラーニング講座≫研究・開発・技術者のための化学物質管理とコンプライアンス
【テーマ1】「化学物質を扱う研究・開発・技術者の義務と関連法規」
【テーマ2】「化審法の基礎と研究開発現場で重要な着眼点および規制動向」
【テーマ3】「安衛法の基礎と研究開発現場で重要な着眼点および規制動向」
【テーマ4】「その他の化学物質関連法規と持続的な取り組みに向けて」
第1期受講(2024年8月26日開講)≪解説動画で学ぶeラーニング講座≫分析技術による異物問題への対処法とノウハウ
第1回:異物問題の現状および検出・サンプリング方法のノウハウ
第2回:異物分析~FT-IR分析とその他分析法の組み合わせ~
第3回:迅速な原因解明のために、今からできる事
第2期受講(2024年10月9日開講)≪解説動画で学ぶeラーニング講座≫研究・開発・技術者のための化学物質管理とコンプライアンス
【テーマ1】「化学物質を扱う研究・開発・技術者の義務と関連法規」
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【テーマ3】「安衛法の基礎と研究開発現場で重要な着眼点および規制動向」
【テーマ4】「その他の化学物質関連法規と持続的な取り組みに向けて」
【Excel演習で学ぶ】わかりやすい統計解析入門講座
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第2講 統計的推定と検定
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