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海洋バイオマスの利活用に向けた
バイオプロセスによる有用物質生産と分解処理

受講可能な形式:【Live配信(アーカイブ配信付)】のみ
バイオプロセス、バイオマス資源として海藻が注目されている背景、海藻の種類、含まれる成分とその特徴、成分の分解・変換方法、エタノール・乳酸の生産、液体肥料化など。海藻のバイオマス資源としての利活用について、基礎から研究動向、今後の展望を踏まえて解説します。
日時 2025年6月20日(金)  13:00~16:30
受講料(税込)
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  ※1名様でオンライン配信セミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
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配布資料PDFデータ(印刷可・編集不可)
※開催2日前を目安に、マイページよりダウンロード可となります。
オンライン配信ZoomによるLive配信 ►受講方法・接続確認申込み前に必ずご確認ください
■アーカイブ配信について
 視聴期間:終了翌営業日から7日間[6/23~6/29]を予定
 ※動画は未編集のものになります。
 ※視聴ページは、終了翌営業日の午前中にはマイページにリンクを設定する予定です。
備考※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。
得られる知識・バイオマスからの有用物質生産に関する背景やプロセスに関すること
・バイオマス資源としての海藻の特徴や未利用海藻に関すること
・海藻の利活用に重要となる成分や、それを分解、変換する方法
対象基本的に、予備知識がなくても理解できるような内容にまとめます。海藻に限らず、バイオマスから有用物質を生産する技術に興味のある方、海藻を食品や機能性成分以外に利用したいと考えている方、未利用海藻の処理方法を模索している方、今回触れる研究領域との協同を考えている方などに役立つと思います。

セミナー講師

宮城大学 食産業学群 准教授 博士(工学) 柳澤 満則 氏
専門:バイオプロセス工学、バイオマス変換工学、生物化学工学
酵素や微生物を用いたバイオプロセスにより、バイオマスから有用物質を生産する方法について研究しています。
バイオマスとしては、竹、稲わら、海藻、ホヤ殻、果物の搾りかすなどを扱ってきました。有用物質としては、エタノールや乳酸をターゲットにしています。
ホームページ:https://www.myu.ac.jp/teacher/food/yanagimi/

セミナー趣旨

 近年、海洋バイオマスとして海藻を利活用する方法の研究開発が注目されています。海藻は、食料としての利用と競合しにくいこと、酵素や微生物で分解しやすいことなど、陸上植物よりもバイオマス資源として適している特徴を持っています。また、海藻の中には、漂着海藻、雑海藻、加工残渣のように廃棄物となっているものもあり、このような未利用海藻の有効活用や適正処理も求められています。一方で、海藻に含まれる成分やその割合は陸上植物と大きく異なり、海藻を利活用するためにはどの成分をどのように分解、変換するかが重要になってきます。
 本セミナーでは、海藻がバイオマス資源として注目されている背景や、海藻の簡単な分類と含まれる成分の特徴を整理した上で、海藻の種類や含まれる成分に応じた利活用方法について説明します。利活用方法としては、エタノールや乳酸の生産、液体肥料化について実際に研究を進めてきた部分を中心に扱い、関連する研究の動向や今後の展望についても触れます。

セミナー講演内容

1.バイオマスからの有用物質生産
 1.1 オイルリファイナリーからバイオリファイナリーへ
 1.2 サトウキビやトウモロコシの利用
 1.3 セルロース系バイオマスの利用
 1.4 海藻の利用
 
2.様々な未利用海藻
 2.1 海岸に打ち上げられる漂着海藻
 2.2 食用海藻のために駆除される雑海藻
 2.3 海藻の非食部分として発生する加工残渣
 
3.海藻の分類と含まれる成分
 3.1 緑藻類、褐藻類、紅藻類の分類
 3.2 緑藻類に含まれる糖類
 3.3 褐藻類に含まれる糖類
 3.4 紅藻類に含まれる糖類
 
4.海藻からのエタノールや乳酸の生産
 4.1 エタノールや乳酸の用途
 4.2 海藻からのエタノールの生産
 4.3 海藻からの乳酸の生産
 4.4 他の研究動向と今後の展望
 
5.海藻の分解による液体肥料化
 5.1 微生物によるワカメの分解における種菌の効果
 5.2 ワカメ分解液の液体肥料としての利用
 
6.まとめ

 
□質疑応答□