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CO2の分離回収・有効利用技術

◎CCUSに関わる世界の動向と、特許情報から読み解くCO2資源化技術の開発動向および技術トレンド
◎CO2を分離・回収する要素技術開発、各手法の技術的整理とコスト、期待される材料と新規プロセス
◎回収したCO2を資源として有効に活用するために、期待される用途・分野の技術開発動向と応用展望

発刊日 2022年6月28日
体裁B5判並製本  262頁
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ISBNコード978-4-86428-284-0
CコードC3058
【本書籍の注目Point!】


 地球規模の気候変動・環境破壊対策に向けて急務となる、温室効果ガスの大半を占めるCO2の排出抑制・削減技術。
 大気中に放出されるCO2をどのように分離・回収し、集めたCO2を新たな資源としてどのように有効活用するべきか。
 悲願の「カーボンニュートラル」実現に向け、全人類が取り組むべきCO2の分離回収・有効利用技術を徹底解説。


▼カーボンニュートラル達成に向け、動き出した世界
 2021年7月に欧州委員会(EC)が公表した政策パッケージ「Fit for 55」や、2021年10月~11月に開催された国連気候変動枠組条約 第26回締約国会合(COP26)および、その成果である「グラスゴー気候協定」を中心に、温室効果ガスの排出量削減に向けた世界各国の現状と課題を解説。
 さらに、「CO2固定化・有効利用技術」関連の特許について、特許庁が公開している1998~2015年分以降である、2016年以降、ここ数年の主要5ヶ国(日本・米国・欧州・中国・韓国)の特許出願動向を調査・解析。技術分類別の出願傾向や、各国が注力する技術トレンドなどを紹介。


▼低炭素社会から脱炭素社会へ、CO2の分離・回収技術とその持続的貯留・固定技術
 燃焼排ガスや大気中からCO2を分離・回収する各手法の技術的整理プロセスへの適用およびそのコスト。高度な分離・回収に寄与する材料技術性能評価、高機能化に向けた更なる研究開発とその展望を解説。
 CO2の貯留技術として半世紀近い歴史をもつ石油増進回収(EOR)をはじめとするCCSの事業とコストの概観から、海水電解によるCO2の持続的固定化技術や、コンクリートなど炭酸塩鉱物としてのCO2の固定や再利用技術など、持続的な貯留・固定技術を紹介。


▼CO2を資源として活用する、カーボンリサイクル技術の開発動向と期待される用途分野
 エネルギー貯蔵技術として水素と組み合わせるメタネーション技術、プラスチックなど炭素をマテリアルとして化学的に利用する技術人工光合成炭酸塩鉱物化施設園芸・植物工場での施用技術など、CO2の有効利用が期待される用途・分野とその技術開発動向を幅広く解説。

▼高効率・低コスト・省エネなどプロセスの環境負荷低減に寄与する技術開発
 超臨界二酸化炭素(sc-CO2)を活用した高分子の高次構造改質技術とCO2分離膜や熱電変換・太陽電池の材料開発への応用、CO2からの物質合成におけるエネルギー高効率化に寄与する低温作動プロセス、CO2炭酸カルシウムとして海洋中に固定する電解技術、CO2資源化触媒の高効率化・低コスト化に寄与するプラズマ科学など、環境対応に向けた技術開発動向も掲載。