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高分子材料の劣化
―そのメカニズム解析方法と対策事例および環境問題―

劣化挙動を正しく把握するために様々な解析手法を紹介
高分子の熱劣化・熱酸化劣化・光劣化メカニズムと酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤の使い方を解説

受講可能な形式:【Live配信】のみ
高分子劣化のメカニズム、解析手法、対策例についてじっくり学べる
 本セミナーでは、高分子の多彩な劣化メカニズムならびにその解析手法について要領よく解説するとともに、高分子安定化対策として、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤の種類、特徴、作用等も紹介する。さらに環境問題に高分子の劣化がどのように関係しているかについても概説する。
日時 2025年5月28日(水)  10:00~17:00
受講料(税込)
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定価:本体50,000円+税5,000円
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配布資料・製本テキスト(開催前日着までを目安に発送)
  ※セミナー資料は開催日の4~5日前にお申し込み時のご住所へ発送致します。
  ※間近でのお申込みの場合、セミナー資料の到着が開催日に間に合わないことがございます。
オンライン配信ZoomによるLive配信 ►受講方法・接続確認(申込み前に必ずご確認ください)
備考※講義の録画・録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。
得られる知識・高分子の劣化メカニズムの基本を理解する
・多彩な劣化解析手法の概要を習得する
・高分子の安定化対策(酸化防止剤、紫外線吸収剤と光安定剤の種類、特徴、作用)を知る
・プラスチックごみやマイクロプラスチックなどの環境問題を高分子の劣化との関連で理解する
対象初歩的な物理化学、有機化学、自分が扱う材料の物性に関する基本事項を修得していることが望ましい

セミナー講師

群馬大学 大学院 理工学府 特任教授 黒田 真一 氏

[その他 活動など]

・マテリアルライフ学会 会長(2015年~)
・高分子学会 グリーンケミストリー研究会 運営委員(2010年~)
・ISO/ TC61 SC2 国内委員(2024年~)、SC6 国内代表委員(2015年~)、SC13 国内委員(2023年~)、
 SC14 国内委員(2019年~)
・繊維学会堅ろう度標準化研究委員会 委員(2022年5月~)

セミナー趣旨

 高分子材料は、自然環境に曝されているうちに物理的・化学的作用を受け、徐々に本来の特性を失い実用に耐えなくなる。これは、高分子材料の特性が発現するもととなる分子の化学構造と集合状態が変化するためである。このような高分子の劣化を防止し、安定性・耐久性を向上させるために多くの努力が払われている。しかし、この努力が効率的に結実するためには、劣化メカニズムの基本を理解し、また劣化挙動を正しく解析することが重要である。

 本講演では、高分子の多彩な劣化メカニズムならびにその解析手法について要領よく解説する。また、酸化防止剤、紫外線吸収剤と光安定剤の種類、特徴、作用および海洋プラスチックごみやマイクロプラスチックなどの環境問題に高分子の劣化がどのように関係しているかを概説する。

セミナー講演内容

1.はじめに
 1.1 劣化とは?
 1.2 劣化の要因と発現挙動
 
2.高分子の熱・熱酸化劣化機構
 2.1 ポリオレフィンの劣化過程
 2.2 高分子の自動酸化
 2.3 芳香族高分子の劣化過程
 
3.高分子の光劣化機構
 3.1 光化学の基礎
 3.2 光劣化の素過程
 3.3 光劣化の支配因子
 
4.高分子劣化挙動の解析
 4.1 劣化の評価方法
 4.2 促進劣化試験と寿命推定
 4.3 ポリオレフィンの酸化劣化解析法
 4.4 化学構造変化-1(IR分光測定による解析)
 4.5 化学構造変化-2(SECによる解析)
 4.6 化学構造変化-3(XPS測定による解析)
 4.7 化学構造変化-4(ケイ光、リン光測定による解析)
 4.8 モデル化合物を用いた解析
 4.9 高分子複合材料の劣化挙動
 
5.高分子の安定化対策
 5.1 酸化防止剤
 5.2 紫外線吸収材(UVA)
 5.3 ヒンダードアミン系光安定剤(HALS)
 5.4 安定剤の相乗効果
 
6.最近のトピックス
 6.1 新しいISO規格
 6.2 高分子の環境問題-海洋プラスチックごみ・マイクロプラスチック

□ 質疑応答 □