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<樹脂硬化挙動の最新動向>
樹脂硬化過程での重合誘起ガラス化およびその近傍での挙動

■高分子ダイナミクスの基礎(緩和時間/ガラス化と結晶化/ガラス転移現象(温度変化)■
■バルクラジカル重合、樹脂硬化の将来展望■

受講可能な形式:【Live配信(アーカイブ配信付)】のみ
 

★ アーカイブ配信のみの受講可。
★ ガラス化と結晶化の基礎、樹脂硬化挙動における重合誘起ガラス化を解説!フロンタル重合などの最近のトピックスも解説します。
日時 【Live配信(アーカイブ配信付き)】 2025年3月19日(水)  13:00~16:30
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特典■Live受講に加えて、アーカイブでも1週間視聴できます■
【アーカイブの視聴期間】2025年3月20日(木)~3月26日(水)まで
※このセミナーはアーカイブ付きです。セミナー終了後も繰り返しの視聴学習が可能です。
アーカイブ(見逃し)配信について
※視聴期間は終了翌日から7日間を予定しています。またアーカイブは原則として編集は行いません。
※マイページからZoomの録画視聴用リンクにてご視聴いただきます。
配布資料PDFデータ(印刷可・編集不可)
※開催2日前を目安に、S&T会員のマイページよりダウンロード可となります。
オンライン配信ZoomによるLive配信 ►受講方法・接続確認(申込み前に必ずご確認ください)
備考※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。

セミナー講師

大阪公立大学 大学院工学研究科 准教授 鈴木 祥仁 氏
<主な経歴・研究内容・専門など>
日本の大学で修士課程を修了後、ドイツのマインツ大学で博士号を取得。博士課程では、高分子の結晶化とガラス化の基礎研究に取り組む。その後、米国のコロラド鉱山大学でポスドク研究員として、繊維強化複合材料の応用研究に従事した。2018年に大阪府立大学の助教に着任。その後、大阪府立大学と大阪市立大学の合併により、大阪公立大学となる。2023年より現職。2016年より継続して樹脂の硬化挙動の研究に従事している。
<主な所属学会>
高分子学会、日本接着学会
<主な受賞>
高分子研究奨励賞、日本接着学会 奨励賞、高分子神戸ヤングサイエンティスト講演賞など
<WebSite>
https://kyoiku-kenkyudb.omu.ac.jp/html/100002418_ja.html

セミナー趣旨

 高分子材料の応用において、樹脂硬化は欠かせないプロセスである。長年の技術の蓄積がある一方で、樹脂硬化プロセスの制御は経験値に頼っているのが実情であり、未だに自在に制御することは困難である。
 多くの場合、液体状態のモノマーから化学反応によりガラス状固体のポリマーが得られる。すなわち、重合に誘起されるガラス化が起こっている。近年の研究により、樹脂硬化挙動に重合誘起ガラス化が大きな影響を与えていることがわかってきた。ガラス化近傍では不均一性が増大し、急激な反応加速(トロムスドルフ効果)が起こる。モノマーからポリマーへ変わるときの非晶構造変化が樹脂の硬化挙動に重要な影響を与えていることも分かってきた。
 本講演では、ガラス化の基礎を説明した後、メタクリル酸エステルのバルクラジカル重合を中心に、最近の新たな展開を議論する。その後、繊維強化材料用の熱可塑性樹脂や、3Dプリンタへの応用を志向したフロンタル重合などの最近のトピックスを紹介する。

セミナー講演内容

<得られる知識・技術>
・ガラス転移の基礎的な知識
・樹脂硬化過程の最近の計測手法
・急激な反応加速(トロムスドルフ効果)に関しての歴史と最近の展開
・メタクリル酸エステルの重合過程の非晶構造変化
・熱可塑性樹脂による複合材料の最近の展開
・フロンタル重合についての最近のトピックス

<プログラム>
1.高分子のダイナミクスの基礎
 1.1 緩和時間
 1.2 ガラス化と結晶化
 1.3 ガラス転移現象(温度変化)
 1.4 濃度変化や圧力変化によるガラス化

2.バルクラジカル重合
 2.1 バルクラジカル重合の基礎
 2.2 重合の速度論
 2.3 急激な反応加速(トロムスドルフ効果)
 2.4 トロムスドルフ効果の研究の歴史
 2.5 重合誘起ガラス化と不均一性の発現
 2.6 不均一性とトロムスドルフ効果
 2.7 マクロスケールの相分離現象

3.樹脂硬化の将来展望
 3.1 熱可塑性樹脂による繊維強化複合材料
 3.2 3Dプリンタ用の樹脂を志向したフロンタル重合


  □質疑応答□