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リグニンの基礎と単離技術および機能性材料の創出

~工業利用を目的としたリグニンの単離方法、単離リグニンの特徴、機能性付与~
~炭素繊維、電極材料、フィルム等への利活用~

受講可能な形式:【Live配信(アーカイブ配信付)】のみ

リグニンの基礎、単離技術、酢酸リグニン・PEGリグニンといった工業利用を目的とした種々の単離リグニンの特性・特徴、炭素繊維化や電極材料・フィルム等への変換、工業利用をするときの注意点などについて解説します。
日時 2024年7月29日(月)  10:30~16:30
会場 オンライン配信セミナー  
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配布資料PDFテキスト(印刷可・編集不可)
開催2日前を目安に、弊社HPのマイページよりダウンロード可となります。
オンライン配信ZoomによるLive配信 ►受講方法・接続確認申込み前に必ずご確認ください
■アーカイブ配信について
 視聴期間:終了翌営業日から7日間[7/30~8/5]を予定
 ※アーカイブは原則として編集は行いません
 ※終了翌営業日の午前中には、マイページに視聴リンクを設定します。
備考※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。
得られる知識世間で使われている“リグニン”という単語の意味の理解と、その誤った用法が理解できる。また、種々の単離リグニンの特性・特徴が分かり、工業利用するときの注意点が明確になる。
対象これからリグニンを利活用しようと計画している企業の方に、リグニン利用の問題点と解決しければならない課題が明確になると思う。現在、リグニン利用に取り組んでいる方には、私の意見を忌憚なく述べるので、遠慮なく質問していただきたい。受講に対し予備知識は必要ないが、これまでの成書に対する疑問があれば、率直に回答するつもりでいます。

セミナー講師

北海道大学 大学院農学研究院 教授 理学博士 浦木 康光 氏
専門:木材化学
1984年 北海道大学理学部高分子学科卒業
1987年 北海道大学理学部教務職員
1989年 北海道大学農学部助手
1995年 文部省在外研究員(米国ノースカロライナ州立大学)
2008年 北海道大学大学院農学研究院教授
 北大農学部助手となり、世界で初めて木材から取り出したリグニンが熱流動性を発現することを発見した。この特性を基に、リグニンの溶融紡糸法の確立、さらには、炭素繊維及び活性炭素繊維への変換法を確立。その後、単離リグニンの用途開発を多数手がける。近年は、「人工細胞壁の創製」をキーワードとして、リグニンの形成機構を解明しつつある。

個人ページ:https://www.agr.hokudai.ac.jp/r/lab/wood-chemistry

セミナー趣旨

 細胞壁中のリグニンと細胞壁から取り出したリグニン(単離リグニン)の違いを理解していただくのが、本講演の趣旨である。単離リグニンは、取り出し方法により、その部分構造も含め、物性面、化学反応の観点からも大きく異なる。
 この講演では、工業的に想定されているリグニンの単離方法と、得られる工業リグニンの特徴を概説するとともに、私の研究を基に、工業リグニンに新機能を付与する方法についても概説する予定である。

セミナー講演内容

1.リグニンとは?
 1.1 リグニンの定義
 1.2 細胞壁中のリグニンは、だれが知っているのか?
 1.3 細胞壁中のリグニンの推定されている機能
 1.4 単離リグニンとは?
 1.5 リグニンの構造解析用単離リグニンと工業利用を目的とした単離リグニン
 
2.工業利用を目的とした単離リグニン
 2.1 Klasonリグニンは、木材の酸糖化後のリグニンと同じ
 2.2 水系の工業リグニン(クラフトリグニンとリグノスルホン酸)
 2.3 オルガノソルブリグニンとその名称
 2.4 酢酸リグニン
  2.4.1 酢酸リグニンの製造方法
  2.4.2 酢酸リグニンの物性
  2.4.3 酢酸リグニンの炭素繊維化
  2.4.4 酢酸リグニンの活性炭素繊維化と電極材料としての利用
  2.4.5 木材の糖化に役立つ酢酸リグニン誘導体
 2.5 PEGリグニン
  2.5.1 PEGリグニンの製造方法
  2.5.2 PEGリグニンの物性
  2.5.3 PEGリグニンの反応性とフィルムへの変換
 2.6 その他のオルガノソルブリグニン
 2.7 クラフトリグニンの利活用(電極材料へ)
 
3.まとめ

 
□ 質疑応答 □