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残留応力の基礎と測定・評価の要点

切断法、穿孔法、DHD法、Contour法、X線応力計測法…etc.

このセミナーは【会場での受講】と【アーカイブ(撮影した動画)配信受講】を選択してご受講頂けます。
※アーカイブ配信は、セミナー終了約10営業日後からを目途に配信を開始し、
配信開始から10営業日後まで何度でも動画をご視聴頂けます。
受講可能な形式:【会場受講】or【アーカイブ配信】のみ
残留応力とは何か?という基礎的な解説から残留応力の各種測定方法の特徴、トラブル対策例の紹介まで
残留応力の測定方法を中心に実務経験豊富な2名の講師がじっくり解説します
日時 【会場受講】 2024年10月10日(木)  10:30~17:30
【アーカイブ配信】 2024年10月24日(木)  頃から配信予定(視聴期間:配信後10営業日間)
会場 【会場受講】 東京・千代田区駿河台 連合会館  2階 205会議室
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【アーカイブ配信】 オンライン配信  
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受講料(税込)
各種割引特典
55,000円 ( E-Mail案内登録価格 52,250円 ) S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について
定価:本体50,000円+税5,000円
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2名で55,000円 (2名ともE-Mail案内登録必須/1名あたり定価半額27,500円) 
1名でのお申込みには、お申込みタイミングによって以下の2つ割引価格がございます

8月31日申込み受付分まで
早期申込割引価格対象セミナー【1名受講限定】
会場受講の1名申込み : 受講料 33,000円(E-mail案内登録価格 33,000円)
 定価/E-mail案内登録価格ともに:本体30,000円+税3,000円
  ※1名様で開催月の2ヵ月前の月末までにお申込みの場合、上記特別価格になります。
  
※本ページからのお申込みに限り適用いたします。※他の割引は併用できません。
 
テレワーク応援キャンペーン(1名受講)【オンライン配信セミナー受講限定】
アーカイブ配信受講の1名申込みの場合: 受講料 41,800円(E-Mail案内登録価格 39,820円 )
 定価:本体38,000円+税3,800円
 E-Mail案内登録価格:本体36,200円+税3,620円
  ※1名様でオンライン配信セミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
  ※お申込みフォームで【テレワーク応援キャンペーン】を選択のうえお申込みください。
  ※他の割引は併用できません。
配布資料会場受講:製本テキスト(当日会場でお渡しします)
アーカイブ配信受講:製本テキスト(開催日を目安に発送)※
 ※セミナー資料はお申し込み時にご指定の住所へ発送させていただきます。
 
オンライン配信【WEBセミナー:アーカイブ受講対応セミナー】
 ※お申込み画面では、【会場受講】または【WEBセミナー】のいずれかをご選択いただけます。
 ※【WEBセミナー】の申込み受付の締切日も、会場受講のセミナー開催日までです。ご注意ください。
アーカイブ配信 ►受講方法・視聴環境確認(申込み前に必ずご確認ください)
備考※会場受講の方は昼食付
※講義の録音・録画・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。
得られる知識・材料力学の基礎、材料工学の基礎
・残留応力の基礎から応用まで、対策方法、測定方法等の体系的な基礎知識
・材料力学の基礎とひずみゲージによるひずみ測定法の概要
・世界で主流となっている応力解放法による残留応力測定法の概要
・穿孔法(ASTM E837規格)による等方性の金属、プラスチック、セラミック材料の残留応力測定法の詳細
・穿孔法による直交異方性材料(CFRPなど)の残留応力測定法の概要
・切断法による残留応力測定法の詳細
・X線残留応力計測法の基礎知識
・現場計測や、実機部材での残留応力評価手法のポイント・現場計測や、実機部材での残留応力評価手法のポイント
対象・設計者・技術者・製造部門・溶接部門の担当の方
・金属、高分子材料、セラミック部品などの設計技術者や製造および品質管理を担当している方
・設計技術者,研究者、残留応力を利用している方や残留応力に関する問題を抱えている方
・製造現場で残留応力を測定している方や残留応力を問題にしている方

セミナー講師

中代技術士事務所 所長 中代 雅士 氏(元 (株)IHI検査計測)
[略歴]
 1975年に石川島播磨重工業(株)(現 (株)IHI)に入社、22年間勤務。連続鋳造設備、圧延機等の基本設計担当後、技術研究所に異動し高温機器の設計基準、耐熱鋼の研究、高温部材の寿命評価・検査技術等の研究開発に従事。1997年に石川島検査計測(株)(現 (株)IHI検査計測)に出向、22年間勤務。材料試験、特殊材料の機械試験、損傷調査、部材の健全性評価、非破壊検査技術の開発、経年部材の健全性評価、余寿命評価等の実工事担当や非破壊検査技術の開発に従事。2019年同社退職後、中代技術士事務所を開所し、現在に至る。
[資格]
 博士(工学)、技術士(金属・機械・総合監理部門)、一般計量士、環境計量士(騒音・振動関係)
三上技術士事務所 所長 三上 隆男 氏(元 (株)IHI検査計測)
[略歴]
 1972年に石川島播磨重工業(株)(現 (株)IHI)に入社、27年間勤務。 船舶設計、ターボ機械(ターボチャージャ,ガスタービン,ジェットエンジンなど)の回転強度の研究、ファインセラミックスの研究開発、セラミックガスタービンの研究開発等に従事。1999年に石川島検査計測(株)(現 (株)IHI検査計測)に出向、20年間勤務。光ファイバ変位センサによる構造物のヘルスモニタリングの研究、機械の応力/振動計測、残留応力測定法などに関する研究に従事。この間、明星大学理工学部の非常勤講師(2013年~2020年)を兼務。2020年同社退職後、三上技術士事務所を開所し、現在に至る。
[資格]
 博士(工学)、技術士(機械部門)、一般計量士、環境計量士(騒音・振動関係)、JSNDIひずみ測定レベル3

セミナー趣旨

【中代氏 担当講義趣旨】

 昨今の高性能工業材料技術開発はめざましいものがあり、従来の金属材料から高分子材料、セラミックス、炭素繊維など多種多様な材料が実用化されるとともに、溶射や表面改質などによる材料の高性能化が進んでいる。一方、材料が高強度になるほど、内部応力(残留応力)自体も大きくなり、この内部応力を正確に評価・管理することの重要性が増加している。残留応力を積極的に運用すれば高性能部材にもなり得る。例えば機械構成部品の中で、バネ・軸受け・ネジ・歯車などの4大機械要素部品には、残留応力の適用が必須条件である。一方、残留応力が加算された設計想定外の負荷応力による損傷等の不具合発生要因にもなる。さらに機械加工過程で機械加工精度向上にも残留応力の管理・把握が重要である。また、使用経年過程で残留応力が発生する場合もあり、部材の健全性評価、余寿命診断においても残留応力の評価は必要不可欠なものである。 
 本講義では、この残留応力の基礎的な技術背景、種々の計測原理・計測方法の解説、最近の計測技術動向、残留応力の活用事例、過去の不具合事例など全般紹介し、残留応力の課題について実践的に対応できることを目標とする。
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【三上氏 担当講義趣旨】

 世界では様々な残留応力測定法が種々の材料に適用されている。残留応力測定法は、非破壊法、準非破壊法および破壊法の3種類に分類される。本講座では、準非破壊法と破壊法に的を絞って解説する。これらは原理的には応力解放法に属し、測定対象物に穴をあけるか、完全に切断することにより残留応力を解放し、その際に解放されるひずみや変形を測定して、元々存在していた残留応力を解析するものである。
 本講座ではそれらの測定原理や測定手順について解説し、受講者が実務で残留応力の問題に遭遇した際に適切な測定方法を選択できるようにする。なお、残留応力測定ではひずみ測定が基本となるので、材料力学の基礎とひずみゲージによるひずみ測定法についても簡単に解説する。また、直交異方性材料(CFRPなど)の残留応力測定法についても触れる。

セミナー講演内容

1.残留応力の基礎と背景(担当講師:中代)
 1.1 残留応力とは
 1.2 残留応力の管理と運用
 1.3 FEMなど数値解析による手法との比較

2.材料力学の基礎とひずみ測定法(担当講師:三上 氏)
 2.1 ひずみの定義
 2.2 応力の定義
 2.3 応力とひずみの関係
 2.4 弾性変形と塑性変形の関係
 2.5 熱膨張による変形
 2.6 疲労
 2.7 弾性破壊に関する種々の仮説
 2.8 ひずみ・応力測定方法

3.Ⅹ線応力計測法とその他非破壊計測法(担当講師:中代 氏)
 3.1 Ⅹ線による応力計測方法の原理と最近の計測装置(X線計測方法の実施例)
   (1) X線による応力計測方法の原理
   (2) X線による計測方法の特徴(BraggのX線回折)
   (3) X線応力測定法(sin2ψ法)の原理
   (4) X線計測方法(sin2ψ法)の実施例と計測時の注意点
   (5) 最近のX線計測装置(cosα法)の特徴と有効性
 3.2 その他の残留応力非破壊計測方法
  3.2.1 放射光、中性子による応力計測法
  3.2.2 その他材料特性による応力計測法
   (1) 磁気特性利用(磁気特性とバルクハウゼンノイズの利用)
   (2) 音弾性利用
   (3) 光干渉縞模様利用
   (4) 硬さ変化利用
   (5) 高分子材料の場合

4.応力解放法による残留応力の測定法(担当講師:三上 氏)
 4.1 残留応力の定義
 4.2 各種測定方法と測定深さ
 4.3 応力解放法による残留応力測定
  4.3.1 切断法(Sectioning)
  4.3.2 穿孔法(Hole Drilling)
  4.3.3 DHD法(Deep-Hole Drilling)
  4.3.4 その他の方法(Ring Core法、Slitting法、Contour法)
 4.4 おわりに 

5.残留応力の利用と損傷事例とその対策(担当講師:中代 氏)
 5.1 残留応力の利用方法
 5.2 残留応力による損傷事例と損傷の対策(応力除去方法など)

6. まとめと質疑応答(担当講師:中代 氏、三上 氏)