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アルミニウムのリサイクルの最新動向と課題・展望

~アップグレードリサイクルの実用化に向けた取り組み~

受講可能な形式:【Live配信(アーカイブ配信付)】のみ

CO2排出量の大幅な削減や資源確保の観点から実用化が求められるアルミニウムのアップグレードリサイクル技術。
同技術の産業実装に取り組む講師が、アルミニウムの材料特性やリサイクルの現状・技術課題などを踏まえ、最先端の研究や実用化への取り組みについて解説します。
日時 2025年1月31日(金)  13:00~16:30
受講料(税込)
各種割引特典
49,500円 ( E-Mail案内登録価格 46,970円 ) S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について
定価:本体45,000円+税4,500円
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  ※1名様でオンライン配信セミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
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配布資料PDFテキスト(印刷可・編集不可)
※開催2日前を目安に、弊社HPのマイページよりダウンロード可となります。
オンライン配信ZoomによるLive配信 ►受講方法・接続確認(申込み前に必ずご確認ください)

■アーカイブ配信について
 視聴期間:終了翌営業日から7日間[2/3~2/9中]を予定
 ※動画は未編集のものになります。
 ※視聴ページは、遅くとも終了翌営業日の正午までにマイページにリンクを設定します。
備考※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。
得られる知識・アルミニウムの特性と環境負荷
・アルミニウムのリサイクルに関する科学と技術
・リサイクルに関するトレーサビリティの概念
対象・素材産業とくにアルミニウム産業
・機械工学(たとえば自動車産業)
・予備知識:金属学の初歩的な知識があるとわかりやすいでしょう。

セミナー講師

富山大学 教授 工学博士 柴柳 敏哉 氏
【研究内容】
摩擦攪拌接合ならびに円盤摩擦接合(富山大学特許技術)の研究に従事している。摩擦攪拌接合研究では、接合時の金属塑性流動の可視化技術の開拓と接合組織の熱的安定性(異常粒成長)をテーマにしている。円盤摩擦接合では、アルミニウムについて同種ならびに異種材料との接合プロセスの最適化に取り組んでいる。
アルミニウムのリサイクル研究では、JST共創の場形成支援事業(COI-NEXT)のプロジェクトリーダーとして産学官民の協力体制の下アップグレードリサイクル技術の産業実装に取り組んでいる。
富山大学先進アルミニウム国際研究センター:https://arc.ctg.u-toyama.ac.jp/

セミナー趣旨

 アルミニウムは鉱石(ボーキサイト)からの精錬時に大量の電力を必要とし、採掘から各種工程を経て金属地金(インゴット)を得るまでの全工程を含めると、火力発電による電力を使用すると仮定した場合には、1トンのインゴットに対して約10トンの二酸化炭素を排出する。一方、リサイクル工程では最大で97%の排出量削減が可能であり、アルミニウムはリサイクルを経るごとに環境にやさしい材料になっていく。ちなみに日本はボーキサイトを産出しないのでインゴットは全量海外からの輸入に頼っている。
 アルミニウムのリサイクルは、飲料缶の水平リサイクルが一つの成功事例として知られているが、その他のアルミ製品ならびに複合素材で構成される構造物からの抽出分離再資源化は技術的に困難な課題が山積している。国際的な視点ではアルミニウムに対する経済安全保障ならびに一部の保護主義的な動きへの適切な対処が求められており、その意味でアルミニウム(に限らず全ての素材)のリサイクル技術の確立とその経済合理性・国際競争力を伴った社会実装は喫緊の課題となっている。
 本講演では、アルミニウムの材料特性に始まり、富山でのアルミニウムの特徴、富山大学のアルミニウムに対する科学技術研究の内容、富山大学が推進する資源循環プロジェクト事業の概要を説明する。

セミナー講演内容

1.アルミニウム

2.富山とアルミニウム

3.富山大学のアルミ研究

4.アルミニウムの環境負荷

5.資源の偏在と資源循環の重要性

6.アルミニウムのリサイクル:その必要性と技術的課題

7.富山大学の資源循環事業:JST事業

8.社会を変える活動


9.国際連携の展望

 □質疑応答□