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架橋剤の使用方法 基礎と実践技術

~塗料・接着剤・インキ・コーティング材料等において不可欠な「架橋反応」を
理論・材料選択・実務設計の視点で解説~

【製本版+電子版(ebook)セット】での販売もございます。
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発刊日 2026年2月26日発刊
体裁B5判並製本  約200頁
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 (送料は当社負担)
アカデミー割引価格:38,500円(35,000円+税)
ISBNコード978-4-86428-339-7
CコードC3058
■架橋を化学反応として理解し、設計に使える知識として整理した一冊
塗料・コーティング剤・粘着剤の性能を左右する「架橋」。
しかし現場では、「なぜ効くのか」「どこで反応しているのか」「なぜ再現しないのか」が曖昧なまま使われているケースも少なくありません。
本書は、架橋を化学反応として理解し、設計に使える知識として整理した実務者向けの一冊です。


■ポリマー架橋の基礎の解説から架橋剤の使用法・物性向上の具体例を明示
1~4章では、架橋の基礎概念、反応機構、主鎖構造や官能基が反応性に与える影響を丁寧に解説。
架橋剤配合の「条件」・「実際のプロセス」・「性能差異」、架橋反応式からの「架橋構造・条件・結果の関係」を整理します。

また、層内架橋・層間架橋という整理軸のもと、物性・密着性・耐久性がどのように発現するのかを、特許で明示された例をもとに豊富な具体例を紹介、精密塗布・塗布層形成プロセスとの関わりについても詳しく解説します。

「架橋の程度」を評価する方法について、残存架橋剤や架橋構造の量から評価する方法、ポリマー物性の変化から評価する方法を解説します。


■上市中の各種架橋剤の特徴、使用例を解説
第5章では、架橋剤メーカー技術者が実例をもとに執筆。イソシアネート系水系架橋剤、水溶性エポキシ化合物、オキサゾリン系架橋剤、アジリジン系架橋剤、有機金属化合物系架橋剤など各種架橋剤について、低温硬化性、ポットライフ、配合時の注意点、トラブル回避の考え方まで踏み込みます。

第6章では
架橋剤や反応機構の知識を、実際の塗料設計にどう活かすかを解説します。「塗料とは、塗れて・くっつき・固まる材料である」という一文から始まり、架橋を“ジャングルジム”にたとえる直感的な説明によって、熱可塑・熱硬化の違いや架橋網目構造を視覚的に理解できます。さらに当量配合、架橋点間分子量(Mc)、Tgといった専門概念を、配合比をどう決めるかという現場判断に結びつけ、理論が実務に変わる瞬間を示す。2液エポキシ、2液ウレタン、焼付けメラミンまでを一気通貫で整理し、塗料の“経験知”を化学として再構成した解説が展開されています。

本書は、塗料・コーティング剤・粘着剤・機能性フィルム等の開発者が抱える
次のような疑問に、体系的かつ実践的に答えることを目的としています。


◎架橋とは何か、なぜ物性が向上するのかを基礎から理解したい
◎官能基だけでなく、主鎖構造や置換基の影響まで含めて理解したい
◎架橋の進行を、温度・時間・設備条件と結びつけて整理したい
◎架橋剤の種類によって、何がどう違うのかを設計目線で知りたい
◎架橋剤はどの工程で、どの形で添加されているのかを知りたい
◎架橋構造制御によって、物性・密着性をどう強化できるかを知りたい
◎架橋と**樹脂膜特性(Tg、耐熱、耐溶剤、密着など)**の関係を理解したい
◎実際の配合・用途に即した具体例を数多く知りたい


本書は、これらの問いに対して「第1章から順に読めば、自然に答えにたどり着く」
構成を採っています。ぜひご参考ください。