化粧品パッケージコンサルタント
井上 隆 氏　》【講師紹介】

【略歴】
１９７１年　資生堂鎌倉工場入社
１９７５年　技術部外装技術･品質保証
１９９９年　資生堂本社　購買部（材料購買）
２００２年　生産技術開発センター
２００５年　宣伝制作部（パッケージプロデュース）
２００９年　資生堂退社
２０１０年 （株）トキワ入社　グローバルテクノロジーセンター　新規外装開発及び設計
２０２１年 （株）トキワ退社
現在　個人にて化粧品パッケージコンサルタント

【主な業務・ご活躍】
・化粧品パッケージコンサルタント
・外装設計開発・品質管理（クレーム対応含む）・材料購買
・生産技術開発・官能検査・半製品検査、製品検査
・製品品質保証全般
・学術セミナー及び講演歴多数
「小化粧品容器設計・容器と中味との相性・デザイン性」
「各種クレームトラブル対策」等


 

　化粧品容器を選ぶには、デザイン、機能性、そして安全性のバランスが重要です。デザインや機能を優先し安価な海外調達容器の採用等による確認不足で不具合が発生し生産工程でのトラブルや消費者クレームも常態化している。
本セミナーでは、化粧品容器に求められるデザイン要素（ハイクオリティーデザイン商品紹介を含む）や機能性・安全性をはじめ、中味処方に対する容器素材の選択方法や薬剤吸着・経日減量・容器の割れ変形・ディスペンザーポンプの選び方・光や温度や落下に対する保証の考え方など基本的な容器設計のポイントを形態別に解説をする。
また、中味モレ・容器の変形やクラック・落下による口紅やペンシル等の中味折れ抜け・蓋が開かない・残量が分からない・容器が倒れる・キズがつく・印刷や塗装や蒸着の剝れ等、良く再発するクレーム・トラブル事例とその防止策を紹介する。

１．容器に求められるデザイン要素
　　視覚優位性・造形的創造性・販売促進性・ブランド価値について　
　
２．ハイクオリティーデザイン商品の紹介
　　デザイン性（形状＋加飾）に優れた商品の紹介
 
３．容器の機能性と安全性について
　　3.1 化粧品容器の機能性
　　3.2 化粧品容器の安全性
　　3.3 容器素材と中味（原料）との相性について
 
４．形態別容器素材の選択と設計ポイント
　　4.1 細口樹脂容器
　　4.2 広口樹脂容器
　　4.3 ガラス（細口・広口）容器
　　4.4 チューブ容器
　　4.5 コンパクト容器
　　4.6 塗布付き容器　
　　4.7 パウチパック容器
　　4.8 ペンシル容器
 
５．クレーム・トラブル対応について
　　5.1  クレーム表現の共有
　　5.2  形態別クレーム内容
　　5.3  薬剤吸着と経日減量
　　5.4  光に耐ずる保証
　　5.5  温湿度保証の考え方
　　5.6　ディスペンサーポンプの選び方
　　　　　・中味が変質・中味が漏れる・中味が出ない・ポンプが押しずらい
　　　　　・ポンプが付け替えにくい等の原因と対策
　　5.7　容器の変形（中味による容器減圧）
　　5.8　容器のクレージング・クラック・割れ
　　  　    ・ケミカルクレックとストレスクラックについて
      5.9  落下によるクレーム対策
  　  　 　 ・中味折れと抜けの関係　落下高さ保証範囲
      5.10　蓋の開閉に関するクレーム
    　　     ・蓋が開かない　開閉しにくい
      5.11 　中味残量が多い・残量がわからない
　　　　　・残量基準について
　　5.12　倒れる・落下する容器
 　　　  　・不安定な容器とスベル容器
      5.13　容器が傷つく
  　　　 　・プラスチックの硬さとキズについて
      5.14　容器の印刷・塗装・蒸着が剝れる
              ・チューブ容器

□　質疑応答　□