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フュージョンエネルギー(核融合発電)研究の最新動向と
炉壁用異材接合技術の開発

~核融合反応・核融合炉の基礎、国内外の最新動向、課題、炉材料と異材接合技術~

受講可能な形式:【Live配信(アーカイブ配信付)】のみ

核融合炉の仕組み、国内外の研究動向、炉材料やプラズマの安定制御等の解決すべき課題、核融合炉で使用可能な材料、放電プラズマ焼結を応用した異材接合技術などについて、IEAの核融合調整委員会副議長として加盟国間の産官学連携に携わる講師が解説します。
日時 2025年8月8日(金)  13:00~16:30
受講料(税込)
各種割引特典
49,500円 ( E-Mail案内登録価格 46,970円 ) S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について
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  ※1名様でオンライン配信セミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
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配布資料PDFデータ(印刷可・編集不可)
※開催2日前を目安に、マイページよりダウンロード可となります
オンライン配信ZoomによるLive配信 ►受講方法・接続確認(申込み前に必ずご確認ください)
■アーカイブ配信について
 視聴期間:終了翌営業日から7日間[8/18~8/24]を予定
 ※動画は未編集のものになります。
 ※視聴ページは、終了翌営業日の午前中にはマイページにリンクを設定する予定です。
備考※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。
得られる知識フュージョンエネルギー(核融合発電)研究の概要、歴史、現状、残された技術課題のうち、特に重要な炉材料とその接合技術に関する理解を深める。
対象核融合研究は“総合理工学研究”、“学際研究”とも言われる幅広い領域にわたる研究分野です。
このため様々な業種、職種の方々の聴講を歓迎します。
予備知識は不要です。

セミナー講師

核融合科学研究所 教授 博士(理学) 森崎 友宏 氏
専門:プラズマ物理学、核融合理工学
核融合科学研究所において、大型ヘリカル装置(LHD)を用いた核融合研究に、装置建設時より従事する。専門は、ビームプローブ用いたプラズマ計測とダイバータによるプラズマ制御研究。最近はプラズマ対向機器の開発にも携わる。2021年より国際エネルギー機関(IEA)核融合調整委員会副議長として、加盟国間の産官学連携にも注力している。

セミナー趣旨

 2020年代に入って、世界の主要国でフュージョンエネルギー(核融合発電)実現への社会的関心が急激に高まってきた。この勢いに拍車をかけているのは、各国で立ち上がったフュージョンスタートアップの躍進である。中には巨額の開発資金を得て2030年代の発電実証を掲げている企業もある。
 半世紀以上に渡り世界中で展開されてきた核融合研究は、集大成としての実験炉ITERの建設が国際協力で進められており、いよいよその稼働が見通せる段階に入ってきた。しかし、グリッドへの電力安定供給を実現するまでには、更にいくつかの技術課題の解決が不可避であることも事実である。
 その1つに、高熱負荷に曝される真空容器の保護と除熱という重要課題がある。基本は「表面を高融点金属で保護しそれを冷却する」という単純原理であるが、それを具現化する決定的な手法は確立していない。今回の講演では、高融点金属にヒートシンク材を接合する技術として新たに開発中の「放電プラズマ焼結」を応用した異材接合法について紹介する。従来の手法と比較して量産時のコスト低減が期待されている。関連して核融合開発研究の歴史と現状、取り巻く社会情勢等についても触れる。

セミナー講演内容

1.核融合(フュージョンエネルギー)について
 1.1 核融合反応
   化学反応、核反応、核分裂反応とは何が違うのか。
 1.2 高温電離気体「プラズマ」とは
 
2.核融合炉の仕組み
 2.1 地上で核融合反応を起こすためには
 2.2 核融合炉の種類
 2.3 エネルギープラントとしての核融合炉
 
3.フュージョンエネルギーを実現するために
 3.1 核融合研究の歴史
   不安定な超高温プラズマを如何に長時間維持するか。
 3.2 解決すべき課題と挑戦
   炉材料、プラズマの安定制御、エネルギーの取り出し、社会環境…。
  3.2.1 放電プラズマ焼結(SPS)を用いて異なる炉材料を接合する
   ・核融合炉で使用可能な材料
   ・SPS接合の原理と開発の歴史
   ・核融合機器への応用と核融合研における開発状況
  3.2.2 その他の課題
 3.3 核融合研究を取り巻く状況
  3.3.1 海外主要国の状況
  3.3.2 我が国の状況
 
4.まとめ

 
□質疑応答□