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不織布のすべて
~製造技術、高機能化、用途開発及び市場動向~

~第3の布と言われる、「不織布」を徹底解説します。~
■衛生用途へ。医療へ。フィルターへ。自動車用途へ。土木・建築へ。電池セパレータ用途へ。■
■不織布のトピックス、最近の国際見本市(ジュネーブ・台北・上海)、不織布産業の将来動向も解説■

受講可能な形式:【Live配信(アーカイブ配信付)】のみ
 

★ アーカイブ配信のみの受講もOKです。
★ なかなか学ぶ機会が少ない、「不織布」を矢井田先生から徹底的に学びます。
★ 濾過性、吸収性、防護性、包装性、遮音性、熱遮断性、クッション性などの機能性が要求される用途へ!
日時 【Live配信:アーカイブ付き】 2025年1月29日(水)  10:30~16:30
受講料(税込)
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55,000円 ( E-Mail案内登録価格 52,250円 ) S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について
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 ※1名様でオンライン配信セミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
 ※他の割引は併用できません。
特典■Live受講に加えて、アーカイブでも1週間視聴できます■
【アーカイブの視聴期間】2025年1月30日(木)~2月5日(水)まで
※このセミナーはアーカイブ付きです。セミナー終了後も繰り返しの視聴学習が可能です。
配布資料PDFテキスト(印刷可・編集不可)
※開催2日前を目安に、弊社HPのマイページよりダウンロード可となります。
オンライン配信ZoomによるLive配信 ►受講方法・接続確認(申込み前に必ずご確認ください)
アーカイブ(見逃し)配信について
※視聴期間は終了翌日から7日間を予定しています。またアーカイブは原則として編集は行いません。
※マイページからZoomの録画視聴用リンクにてご視聴いただきます。
備考※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。

セミナー講師

日本不織布協会顧問、技術委員会及び環境委員会委員長 矢井田 修 氏
日本繊維機械学会フェロー、不織布研究会委員長


経歴:大阪大学大学院工学研究科機械工学専攻博士課程修了、大阪大学工学部機械工学科助手、大阪市立大学生活科学部生活環境学科講師、助教授、京都女子大学大学院家政学研究科生活環境学専攻教授、評議員、学生部長、信州大学繊維学部特任教授
研究内容:オープンエンド精紡法に関する研究(博士論文)、スパンレース不織布の構造や性質に及ぼす製造条件の影響、論文約70篇、著書(共著)約30冊
専門:繊維工学、不織布工学
活動:元日本繊維機械学会常務理事、元日本繊維製品消費科学会理事、元繊維学会理事、日本繊維機械学会フェロー、不織布研究会委員長、高知県客員研究員、繊維加工技術研究会会長、ジオシンセティック技術研究会理事、信州大学繊維学部Fiiリサーチ・コーディネーター、近畿経済産業省CNF研究会幹事、日本適合性認定協会技術アドバイザー、大阪工研協会ニューフロンティア材料部会幹事,JIS原案策定委員会委員長(不織布関連6件
受賞:
1983年6月 日本繊維機械学会学会賞受賞(オープンエンド精紡法に関する研究)
2009年6月 日本繊維製品消費科学会学会賞功績賞受賞
2009年6月 日本繊維機械学会学会フェロー認定
2017年6月 日本繊維機械学会学会賞功労賞受賞
2021年6月 繊維学会学会賞功績賞受賞

セミナー趣旨

 新型コロナウイルスの感染防止用としてマスクや防護服が脚光を浴びており、その主たる材料として不織布というものが用いられており、フィルター性や防護性などの機能性に優れた材料であるという認識が高まってきている。以前は、不織布は織物や編物の副次的なものであったが、その構造的特徴や機能性が認識され、不織布の用途は急速に拡大しており、織物、編物と並んで第3の布と言われている。
 日本で製造される不織布の約98%が産業用として用いられている。その用途は様々であるが、優れたコストパフォーマンスと構造的特徴である独特の繊維集合体多孔構造を活かして濾過性、吸収性、防護性、包装性、遮音性、熱遮断性、クッション性などの機能性が要求される用途で用いられることが多く、これまで右肩上がりの成長を示してきている。特に、医療・衛生分野、フィルター分野や自動車の内装・防音分野では機能性に優れた多くの新製品が開発されている。
 ここでは、日本不織布業界の現状や不織布製造技術の種類や特徴、最近の技術及び商品開発の動向について詳しく述べると共に、グローバル化によるこれからの不織布業界の課題について解説する。

セミナー講演内容

<得られる知識、技術>
不織布製造技術や不織布製製品の種類や特徴の基礎知識。
不織布の用途や各産業用途での要求性能に関する知識。
不織布の技術開発動向。
様々な産業用繊維資材分野で用いられる不織布に対して要求される機能性やその付与方法に関する知識。
最近の不織布に関する国際見本市で見られた新製品や技術トレンドの概要。


<プログラム>
1.はじめに
 1.1 不織布とは
 1.2 日本の不織布産業の現状
 1.3 不織布産業発展の歴史
 1.4 不織布産業発展の背景
 1.5 世界の不織布産業の現状 

2.不織布製造法
 2.1 不織布に用いる原料繊維
 2.2 不織布製造法の種類と特徴

  2.2.1 ウエブの形成方法
  2.2.2 ウエブの接着方法
  2.2.3 不織布の仕上げ加工方法

3.不織布の用途 
 3.1 衛生用途
 3.2 医療用途
 3.3 フィルター用途
 3.4 自動車関連用途
 3.5 ワイパー用途
 3.6 土木・建築用途
 3.7 電池セパレータ用途
 3.8 その他の用途
 3.9 将来性のある産業用繊維資材分野

4.不織布製造技術の動向
 4.1 複合化技術の多様化
 4.2 製造機械の多目的化
 4.3 リサイクル関連技術の進展
 4.4 エアレイ技術の多様化
 4.5 スパンレース技術の進展
 4.6 極細繊維、ナノファイバー不織布製造技術の多様化
 4.7 日本の不織布関連オリジナル技術及び製品

  4.7.1 SJ法(スチームジェット法)
  4.7.2 湿式スパンボンド法
  4.7.3 V-LAP法
  4.7.4 ワリフ、ミライフ
  4.7.5 ブレスエアー
  4.7.6 プレシゼ

5.最近の不織布関連トピックス
 5.1 水解性(水洗性)の評価基準の制定問題
 5.2 コロナウイルス感染防止製品(マスク、防護服等)の機能性向上
 5.3 高機能自動車用吸音材の開発(EV化への対応)
 5.4 セルロースナノファイバー (CNF)の不織布への適用
 5.5 環境問題への対応

  5.5.1 海洋プラスチック(マイクロプラスチック)問題
  5.5.2 紙おむつの廃棄問題
 5.6 食品衛生法の一部改正(ポジティブリスト)への対応
 5.7 感染症法の改正への対応

6.最近の国際見本市で見られた不織布技術と製品の動向
 6.1 INDEX2023(ジュネーブ)
 6.2 ANEX2024(台北)
 6.3 ITMA ASIA+CITME(上海)

7.不織布産業の将来動向
 7.1 不織布の発展予測
 7.2 不織布産業発展のための課題


  □質疑応答□