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粒子の分散安定化と
塗布・乾燥における課題、添加剤による解決策

粒子の表面特性およびマトリクスを形成する樹脂系と分散安定化の理解
分散液の塗布時に発生しがちなトラブルの原因と対策についても解説
PFASフリー、バイオベース添加剤の開発動向にも言及

受講可能な形式:【Live配信】のみ
日時 2024年11月28日(木)  13:00~16:30
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 ※ 開催2営業日前からを目安にS&T会員のマイページよりダウンロード可となります。
オンライン配信ZoomによるLive配信受講方法・接続確認 (申込み前に必ずご確認ください)
備考※講義の録音・録画・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。
得られる知識・粒子の表面特性と分散安定化のメカニズム
・分散剤選定の考え方
・塗布・乾燥に関与する表面張力の影響と制御方法
・泡の安定性メカニズムと抑制方法
・レオロジーの概念と分散液における各要素の影響
・バイオベース添加剤の開発動向
対象・実際に分散に携わって問題を抱えておられる、課題解決を望む方
・より深くメカニズムを理解し、適用の幅を広げたい方
・分散液の配合には関与していないが、塗布乾燥で問題を感じておられる方
・分散液の使用者側、川下で扱っておられ、製品特性の向上を望む方
・塗料・インキ・電池・セラミックス・フィルム・熱可塑性樹脂に関連した研究開発を手掛けられている方

セミナー講師

ビックケミー・ジャパン(株) シニアソリューションナビゲーター 若原 章博 氏

[プロフィール]

 塗料技術者を経て、添加剤開発と技術紹介に従事。塗料インキ用・カラーフィルター用・リチウムイオン電池用の分散剤開発に携わる。分散・表面調整・レオロジー制御など各種コーティング液の製造・塗布・乾燥の課題解決に関してマーケットで活動。

セミナー趣旨

 多様なアプリケーションにおいて、粒子の分散安定化は単位技術の一つとして、より重要になっている。分散時の粘度・粒度分布・ゼータ電位などだけの注視では、最終の製品特性の向上には不十分である。分散液の製造から塗布・乾燥・成形のプロセスを経て、最終製品の特性まで見据えた、分散配合設計及びプロセス管理が重要である。

 ここでは、粒子の表面特性およびマトリクスを形成する樹脂系と分散安定化の基礎を説明する。また、塗布乾燥プロセスで生じがちな問題とその理由と対策に進む。ここで紹介する添加剤は、湿潤分散剤・レオロジーコントロール剤・表面調整剤・消泡剤・密着性付与剤である。様々なアプリケーション例を通じて、分散安定化と添加剤による膜制御技術を理解していただけるようにする。またPFASフリー、バイオベース添加剤についても触れる。

セミナー講演内容

1.粒子の分散安定化の基礎と応用
 1.1 粒子の表面特性と吸着
 1.2 膜を構成するマトリクスとの相溶性と分散安定化
 1.3 主な湿潤分散剤の構造と特徴
 1.4 分散安定化の評価方法
 1.5 耐水性や膜性能への影響
 1.6 金属酸化物・非酸化物系粒子・カーボン及びCNT・有機顔料・木質繊維などでの例
 1.7 塗料・インキ・インクジェット・電池・セラミックス・熱可塑性樹脂などでの例

2.塗布・乾燥における問題
 2.1 液中での泡の安定化と消泡メカニズム
 2.2 水系向け・溶剤系向け・無溶剤系向け消泡剤
 2.3 基材への濡れ・ハジキと表面張力
 2.4 ポリシロキサン系・アクリル系表面調整剤の構造と特徴
 2.5 マクロマー技術の表面調整剤による液特性と膜特性の制御、超親水性・リコート性
 2.6 沈降・タレとレオロジーコントロール
 2.7 各種レオロジーコントロール剤の組成と特徴
 2.8 層状ケイ酸塩によるレオロジーとバリア―性への効果
 2.9 膜の表面特性の制御、撥水・親水・スリップ・耐スリキズ
 
3.コーティングにおける話題と添加剤の開発
 3.1 PFAS・PTFEフリーの材料設計
 3.2 再生産可能材料へのバイオベース添加剤の寄与

□ 質疑応答 □