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液中における微粒子・ナノ粒子の
分散・凝集制御と評価方法

~分散系の分散・凝集制御に必要な知識の一通りとポイント~

受講可能な形式:【Live配信(アーカイブ配信付)】のみ
粒子表面のぬれ性・分散性、粒子表面の帯電、拡散電気二重層、ゼータ電位、DLVO理論・非DLVO力と現実系への展開、分散剤の種類・作用機構、溶液中の分散・凝集、分散・凝集状態の評価法と解析など。
分散系の分散・凝集を制御するために理解しておきたい知識の一通りとポイント、評価・解析方法について詳しく解説します。
日時 2025年5月16日(金)  13:00~16:30
受講料(税込)
各種割引特典
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定価:本体45,000円+税4,500円
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  ※1名様でオンライン配信セミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
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配布資料PDFデータ(印刷可・編集不可)
※開催2日前を目安に、マイページよりダウンロード可となります。
オンライン配信ZoomによるLive配信 ►受講方法・接続確認申込み前に必ずご確認ください
■アーカイブ配信について
 視聴期間:終了翌営業日から7日間[5/19~5/25]を予定
 ※動画は未編集のものになります。
 ※視聴ページは、終了翌営業日の午前中にはマイページにリンクを設定する予定です。
備考※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。
得られる知識液体中の粒子分散・凝集への基本的な考え方
粒子表面間力に関する基礎理論とその応用方法
分散・凝集状態の評価法と解析方法
対象普段から液中の粉体を扱っておられる方、分散に関する基礎的な考え方を知りたい方であればどなたでも受講可能です。この分野に興味のある方なら、特に予備知識は必要ありません。

セミナー講師

同志社大学 理工学部 教授 博士(工学) 石田 尚之 氏
専門:コロイド界面科学、粉体工学
2000年3月 京都大学大学院工学研究科博士課程修了 博士(工学)
2000年4月 工業技術院 資源環境技術総合研究所 研究員
2001年4月 独立行政法人産業技術総合研究所 研究員(改組による)
2012年4月 岡山大学大学院自然科学研究科 准教授
2023年4月 同志社大学理工学部 教授

セミナー趣旨

 微粒子・ナノ粒子を液中に分散させた分散系(スラリー、サスペンション)は塗料、化粧品、セラミックス、電池材料をはじめとする材料分野だけでなく、食品、医薬品、農薬など多岐にわたる分野において重要な役割を担っています。このような分散系がどのように分散・凝集するかという挙動は、製品・材料の性質に大きな影響を与えるため、その制御や評価に関する詳細な理解とノウハウが、製品開発には必要不可欠です。しかしながら実際の分散・凝集は、粒子と溶媒、共存する溶質などの性質が複雑に絡み合うため、「なぜこうなるのだろう?」という悩みや課題を抱えている方も多いと思います。
 本セミナーでは液中での粒子の分散と凝集について、基礎から詳しく解説します。特に、分散を支配する粒子間力について、理論とその応用、現実系への展開について詳述します。また粒子の分散状態の評価や解析法についても解説し、分散・凝集制御のポイントを習得することを目指します。

セミナー講演内容

1.分散系における粒子の振る舞いの基礎
 1.1 分散性・分散安定性・凝集の意味するところと考え方
 1.2 粒子表面のぬれ性と分散性
 1.3 分散・凝集現象の支配因子-粒子間相互作用力
 
2.液相中の粒子表面の性質
 2.1 粒子表面の帯電とその機構
 2.2 拡散電気二重層
 2.3 ゼータ電位と界面動電現象
 
3.粒子表面間の相互作用
 3.1 DLVO理論
  3.1.1 静電相互作用力
  3.1.2 ファンデルワールス力
  3.1.3 DLVO理論と分散・凝集
 3.2 非DLVO力
  3.2.1 立体力
  3.2.2 水和力・溶媒和力
  3.2.3 疎水力
  3.2.4 その他の相互作用
 3.3 非水系での相互作用
  3.3.1 DLVO理論の非水系への適用性
  3.3.2 微量成分の影響
 3.4 分散剤などの役割と作用機構
  3.4.1 分散剤の種類
  3.4.2 分散剤の表面吸着機構
  3.4.3 吸着した分散剤による相互作用変化と分散
  3.4.4 表面処理と分散・凝集
 
4.溶液中の分散・凝集
 4.1 分散・凝集の速度論
 4.2 速度論とDLVO理論
 4.3 ハンセン溶解度パラメータ
 4.4 濃厚分散系の考え方
 
5.分散・凝集の評価方法
 5.1 相互作用の直接測定法
 5.2 分散・凝集の光学的手法による評価
 5.3 その他の手法による評価
 5.4 ゼータ電位の測定法
 5.5 分散・凝集とレオロジー

 □質疑応答□