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品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保の対応

~問題事例とデータインテグリティ及びQCに必要な統計的な視点を交えて~

受講可能な形式:【会場受講】or【Live配信】or【アーカイブ配信】
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「信頼性の基準」は信頼性確保の基本でもあり、その適用試験について問題事例などを紹介しながら、信頼性基準適用の考え方を分かりやすく解説する。
医薬品申請のための試験では、生データの取扱いと、それに基づく試験報告書作成、さらには、再分析に付随する不採用データや逸脱・OOSへの対応と品質システムのあり方が信頼性確保の基本になる。これはGMP試験などでも同じである。

本セミナーではQC(あるいはQA)実施のチェックポイントを踏まえて、試験担当者がミスしやすい事例やQC/QAで見落としやすい事例を交えて紹介する。
さらに、データインテグリティでは、その背景や基本要件を解説し、FDAの Warning LetterやForm483の例などを紹介する。データインテグリティで要求されていることも、「信頼性の基準」と同様な考え方でかなり理解できることが分かるであろう。

また、最後にQuality Cultureにも言及し、さらには、小林化工の製造工程で水虫薬に睡眠薬が混入した薬害事件を例にして、OOSも含めたQC/QAのあるべき対応を考察する。この事件では、QC/QAが統計解析や分析法の基礎知識を持っていれば防げた可能性が高いと思われる。

 
【得られる知識】
1)QC実施のポイント
2)生データの取扱い
3)データの信頼性確保の方法
4)「信頼性の基準」に関する知識
5)ミス事例、OOS・OOT、問題事例の知識
6)データインテグリティに関する基礎的知識
7)QC/QAが持つべき統計解析の知識
日時 【会場受講】 2024年6月28日(金)  10:30~16:30
【Live配信】 2024年6月28日(金)  10:30~16:30
【アーカイブ受講】 2024年7月9日(火)  まで受付(配信期間:7/9~7/23)
会場 【会場受講】 東京・品川区大井町 きゅりあん  4F 第2特別講習室
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【Live配信】 オンライン配信セミナー  
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【アーカイブ受講】 オンライン配信セミナー  
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受講料(税込)
各種割引特典
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 定価:本体38,000円+税3,800円
 E-mail案内価格:本体36,200円+税3,620円 
 ※1名様でLive配信/WEBセミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
 ※他の割引は併用できません。
配布資料Live配信受講:製本テキスト(開催日の4、5日前に発送予定)
※開催まで4営業日~前日にお申込みの場合、セミナー資料の到着が、
 開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
 Zoom上ではスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
アーカイブ配信受講:製本テキスト(開催日を目安に発送)
会場受講:製本テキスト(会場にて直接お渡しします)
オンライン配信アーカイブ配信 ►受講方法・視聴環境確認(申込み前に必ずご確認ください)
備考※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※(会場での)講義中のパソコン使用はキーボードの打音などでご遠慮いただく場合がございます。

セミナー講師

元 株式会社東レリサーチセンター 医薬信頼性保証室 室長 川口 謙 氏 【講師紹介】

【ご経歴】
東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻修士課程修了後、
(株)東レリサーチセンターにて28年間、核磁気共鳴(NMR)及び円偏光二色性(CD)によるタンパク質、ペプチド、糖鎖、低分子医薬品の構造解析業務に従事。
その間、オックスフォード大学に海外留学。
その後、12年間、品質管理、品質保証に従事。
構造解析研究室長、医薬信頼性保証室長を歴任。
2022年4月 退職。
現在、セミナー講師や執筆活動以外に、製薬会社などで品質管理・品質保証のアドバイザーも務める。

セミナー講演内容

1.信頼性確保の基本
 1.1 申請資料の信頼性の基準の3要件
 1.2生データに関する信頼性確保の課題と3要件
 1.3「申請資料の信頼性の基準」が制定された経緯

2.信頼性確保の課題
 2.1 品質システムの構築
 2.2 チェック体制(QAとQC)
 2.3 品質向上、維持の課題(教育訓練ほか)

3.生データの定義
 3.1 生データとは
 3.2 データ区分の明確化

4.データ及び記録の取扱いと問題事例の紹介
 4.1 データと記録
 4.2 訂正などの方法
 4.3 データの確認と承認
 4.4 生データの保存
    4.4.1 試験に関する生データ
  4.4.2 機器や施設に関する生データ
  4.4.3 生データの複写
 4.5 初心者が犯しやすいミス

5.ワークシート,データファイルの取扱い
 5.1 ワークシートの設計
 5.2 実験ノートの運用
 5.3 試験記録の取扱い

6.「信頼性の基準」適用試験の手順と品質を向上させるための施策
 6.1 SOPの整備と機器の保守管理
 6.2 記録の徹底 
 6.3 セルフチェックと第3者チェック
 6.4 予期せぬ出来事への対応、再測定と不採用データ
 6.5 教育訓練と資格認定

7.電磁的データ及びCSV(ごく簡単に)
 7.1 電磁的データでまず用意すべき文書
 7.2 Part11及びER/ESとCSVの関係
 7.3 GAMP5
 7.4 CSV実施の手順の概略    
 7.5 CSVからCSAへ

8.データインテグリティ
 8.1 データインテグリティとは
 8.2 データの完全性とは
 8.3 なぜ今、データインテグリティか?
   8.4 改正GMP省令とPIC/S
 8.5 ALCORとは(データインテグリティの要件)
 8.6 ALCOA+
 8.7 メタデータ
 8.8 監査証跡(Audit Trail)
 8.9 データインテグリティの発端事件
 8.10 FDAの Warning Letterの例
   8.11 FDA Form483の例
 8.12 データインテグリティのまとめ
 8.13 データインテグリティで対応の悩む機器

9.QC/QA実施のポイントと、見過ごされやすい問題事例の紹介
 9.1 QC実施のポイント
  9.1.1 どこでミスしやすいか
  9.1.2 根拠資料がない!
  9.1.3 生データにおける指摘
  9.1.4 再測定、不採用データ
  9.1.5 機器管理における指摘
  9.1.6 試料管理における指摘
  9.1.7 その他の指摘
 9.2 定量試験、定性試験、構造決定試験での留意点
 9.3 問題事例のまとめ:信頼性の基準の3原則による分類
 9.4 QCとQAの違いについて、あるべき姿

10.Quality Culture
 10.1 Quality Cultureとは
 10.2 Beyond Compliance

11.製造工程で水虫薬に睡眠薬が混入した薬害事件(小林化工)の事例におけるQC/QAのあるべき対応とは
   11.1 OOS、OOTの観点から
   11.2 分析法の基礎知識の必要性
   11.3 QC/QAに知ってほしい統計解析の基礎知識
   11.4 統計的な視点から見てどこが異常だったのか?
   11.5 QC/QAのあるべき対応

  □質疑応答・名刺交換□