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多目的最適化の基礎と問題解決への応用

基礎・主な解法、手法の選択、近似最適化、選好解の導き方など、
本質的な問題を解決するための手法と応用方法。

受講可能な形式:【Live配信(アーカイブ配信付)】のみ

コストと品質、デザインと機能といった、製品設計におけるトレードオフ問題を解決する多目的最適化。
最適設計の基礎から、多目的最適化の主な手法とその選択、ポイント、近似最適化、
選好解を導くための「満足化トレードオフ法」、材料パラメータの同定や生産計画問題等への応用とその事例まで。
実問題を解決するための多目的最適化の手法と応用について解説します。
熟練者の勘・ノウハウを定式化する多目的最適化は、技術伝承にもつながります。
日時 2025年2月27日(木)  10:30~16:30
受講料(税込)
各種割引特典
55,000円 ( E-Mail案内登録価格 52,250円 ) S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について
定価:本体50,000円+税5,000円
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  ※1名様でオンライン配信セミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
  ※お申込みフォームで【テレワーク応援キャンペーン】を選択のうえお申込みください。
  ※他の割引は併用できません。
配布資料PDFテキスト(印刷可・編集不可)
※開催2日前を目安に、弊社HPのマイページよりダウンロード可となります。
オンライン配信ZoomによるLive配信 ►受講方法・接続確認(申込み前に必ずご確認ください)
■アーカイブ配信について
 視聴期間:終了翌営業日から7日間[2/28~3/6]を予定
 ※動画は未編集のものになります。
 ※視聴ページは、終了翌営業日の午前中にはマイページにリンクを設定する予定です。
備考※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。
得られる知識・最適化を行う際の手法選択、定式化方法
・満足化トレードオフ法による選好解の誘導
・近似最適化の方法
対象・開発時にあともう少しでよい結果が得られそうなのにと困っていらっしゃる方
・ご自身が抱えていらっしゃる課題の本質が何なのかつかみ切れていらっしゃらない方
・技術伝承に悩まれている方
など。

セミナー講師

早稲田大学 大学院情報生産システム研究科 教授/研究科長 博士(工学) 荒川 雅生 氏
専門:設計工学
1993.4 早稲田大学理工学部助手
1996.4 早稲田大学総合理工学研究所客員専任講師
1996.11 東京工業大学JR東日本寄附講座助教授
1999.4 香川大学工学部助教授,准教授,教授,創造工学部教授
2023.4 現職
研究室ホームページ:https://researchmap.jp/read0210680

セミナー趣旨

 最適化の市販のソフトウエアの発展に伴い、設計・開発の現場に最適化を導入される方が増えてきています。そんな中で、あと少しでもっといい結果が得られそうなのにと思われている方がいらっしゃるのではないでしょうか?そのようなときに単一目的の最適化を何回実行してもその壁を乗り越えることはほぼできません。与えられている課題を俯瞰してみてその本質を探ろうとされていらっしゃる方いらっしゃらないでしょうか?そんな時には多目的最適化を行ってみてください。トレードオフ分析を行うことで与えられた課題の本質を知ることができ、皆さんが抱えている壁を取り除くことができます。そして、設計・開発が条件を満たすことではなく、ご自身がどのような結果を所望されているかにかかっていることがわかるはずです。一旦最適化を通じて良好な結果を得ることができたら、何度繰り返してもそれが可能です。つまり、今、最適化を行っていることで技術伝承にもつながっていきます。
 特に予備知識は必要ないと思います。気楽にご参加ください。

セミナー講演内容

1.最適設計の基礎
 1.1 最適設計解法の分類と特徴
  1.1.1 最適性規準法の応用事例
   ・最適化手法を用いた新しいタイヤ設計法の確立(ブリヂストンの事例の紹介)
  1.1.2 数理計画法(レーベンマーク・マルカート法)
   ・測距時のキャリブレーション方法を通じて
 
2.多目的最適化の基礎とポイント
 2.1 パレート解の概念
 2.2 スカラー化手法一般
  2.2.1 荷重和法
   ・線形問題を通じて単一目的の最適化との違いの明確化
  2.2.2 制約法
  2.2.3 ゴールプログラミング
 2.3 満足化トレードオフ法
 2.4 何故最適設計ではうまくいかなくて、多目的最適化ではうまくいくのか
 2.5 結果の比較をするために
  ・データ包絡分析法について
 
3.多目的最適化の汎用化
 3.1 近似手法の紹介
 3.2 RBF近似の紹介と簡易版エクセルソフトの利用の仕方の説明
 3.3 実験計画法との比較(事例紹介) 
 
4.多目的最適化の応用と事例
 4.1 発電プラントの運転計画の最適化の事例
 4.2 材料同定の事例
 4.3 生産計画問題における近似最適化の事例
 4.4 トレードオフ分析の遊び
  ・ゴルフグローブのパッケージデザインを通じて

 □質疑応答□