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粉体・微粒子の表面処理と機能性ナノコーティング技術

~ 粉体の粒子特性や表面特性を理解し、各種ナノコーティング手法を学ぶ ~

受講可能な形式:【会場受講】or【Live配信】or【アーカイブ配信】
 粉体は多くの産業で重要な役割を果たしていますが、新規機能を付与するためには専門知識が不可欠です。
 本セミナーでは、粉体を扱う上で重要な粒子的特性や表面特性といった基礎から、触媒活性、固相・液相・気相における表面処理手法、分析事例を踏まえたナノコーティング手法について詳しく解説します。
粉体技術の応用と向上を目指す方々にとって非常に有益な内容です。
粉体の取り扱いにおいて、さまざまな問題を抱えている方は、ぜひこの機会にご活用ください。


【キーワード】粉体、微粒子、粉体表面、酸・塩基、触媒活性、等電点、濡れ、シリコーン、表面処理、CVD、気相化学蒸着、ナノコーティング
日時 【会場受講】 2025年1月23日(木)  10:30~16:30
【Live配信受講】 2025年1月23日(木)  10:30~16:30
【アーカイブ配信】 2025年2月5日(水)  まで受付(視聴期間:2/5~2/19)
会場 【会場受講】 東京・千代田区駿河台 連合会館  4階 404室
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【Live配信受講】 オンライン配信  
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【アーカイブ配信】 オンライン配信  
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受講料(税込)
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※本セミナーは会場での「当日現金払い」「当日クレジットカード払い」は承っておりません。
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配布資料製本テキストのみ
●会場受講者:当日、会場にてお渡しいたします
●Live配信受講者:お申込み時のご住所へ開催日の4~5日前に発送いたします。
 ※開催まで4営業日~前日にお申込みの場合、セミナー資料の到着が、
  開講日に間に合わない可能性がございますが、あらかじめご了承ください。
  Zoom上ではスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。

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セミナー視聴はマイページから
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備考※会場受講者のみ昼食付
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。
得られる知識・粉体のバルク特性、粒子特性、表面特性など粉体の全体像が把握できる。
・粉体の表面処理の考え方が把握できる。
対象・粉体を扱って様々な問題をかかえている技術者・研究者
・初歩的な事柄から説明するので予備知識は不要です。

セミナー講師

福井技術士事務所 代表/日本化学会フェロー 工学博士/技術士(化学部門) 福井 寛 氏
講師詳細はこちら

セミナー趣旨

 粉体は様々な産業に利用されているが、粉体を含む材料でトラブルがあった場合には経験豊富な技術者がいないとなかなか解決しない。また、材料に粉体で新規機能を付与する場合も粉体分野での熟練度が必要とされる。これは粉体にはバルクの性質に加えて粒子の性質と表面の性質があるためで、それらの大まかな知識がないと現象を全体的に把握できないためだと思われる。
 表面に関する性質には表面積や細孔分布、表面に吸着した分子の状態、表面電荷および親水性・疎水性といった濡れに関する性質などがあり、それらがお互いに影響を及ぼし合っている。粉体は溶媒やポリマーなどに分散して利用する場合が多く、この粉体の分散にも表面が大きな影響を与えている。また、粉体を他成分と共存させると、粉体の触媒活性によって共存する他の成分に影響を与え、製品の品質を劣化させる場合がある。このような場合には表面処理を行うが、まず表面の触媒活性を消失させて、その後に分散性などの機能性を付与することが望ましい。粉体の表面処理というと古臭さを感じさせるが、精密なナノコーティングは「先端技術」の匂いの強いプロセスとなる。
 本講では粉体表面の性質とその表面を不活性化した後に機能性を付与する「機能性ナノコーティング」についてその応用も含めて述べる。

セミナー講演内容

1.粉体とは何か
 1.1 粉体の粒子的性質
  ・粒子の大きさ
  ・粒子の形
 1.2 粉体の表面の性質
  ・表面積、細孔分布など
  ・表面官能基(水酸基)、電荷、等電点など
  ・濡れ、分散性など
 1.3 粉体の触媒活性
  ・粉体表面の酸、塩基点とその簡便な測定法
  ・粉体の酸化、還元活性と熱測定を用いた粉体の油脂酸化測定法
  ・光触媒
 
2.粉体の表面処理
 2.1 固相による表面処理
  ・メカノケミカル反応、ナノ・ミクロン粒子複合化など
 2.2 液相による表面処理
  ・還元法、ゾルゲル法、カップリング剤処理、ポリマー(シリコーン、フッ素系)処理など
 2.3 気相による表面処理
  ・プラズマ処理、物理蒸着法(PVD)、化学蒸着法(CVD)など
 
3.機能性ナノコーティング
 3.1 あるがままの表面を利用した表面処理
  ・粉体そのものの活性によるプロピレンオキシド、スチレンなどの表面重合
 3.2 粉体へのシリコーンによるメカノケミカル処理
  ・撥水性処理と両用ファンデーション開発
 3.3 環状シリコーンのCVDによるナノコーティング
  ・ただシリコーンガスと接触させるだけの簡単な方法
  ・細孔を塞ぐことなく1nm以下の均一コーティング
  ・ナノ薄膜の生成機構
  ・共存する成分を分解させない粉体の不活性化が実現
 3.4 シリコーンナノコーティングされた粉体の焼成
  ・酸化鉄、二酸化チタンの熱による結晶転移を抑制、焼結防止
  ・複合酸化物が生成しルイス酸が発現
 3.5 機能性基の付与と化粧品・高速液クロ充填剤などへの応用
  ・ヒドロシリル化反応でSi-H基を機能性基に変える
  ・アルキル基の付加と分散性:口紅などへの応用
  ・アルコール性水酸基の付加:両用ファンデーションへの応用
  ・イオン交換基などの付加:抗菌性、高速液クロ用カラム充填剤への応用
 3.6 ラボ実験から実機生産への注意点

 □質疑応答□