セミナー 印刷

基礎から学ぶ & サステナブル社会に貢献するフィラー活用術

~種類・性質・選定・配合/表面処理・界面制御/混練・分散技術~
~リサイクルや自動車向けコンポジット技術まで~

受講可能な形式:【Live配信(アーカイブ配信付)】

●フィラー配合に取り組む初級~中堅技術者の方におすすめのセミナーです。
●フィラーへの理解が深められます(種類・性質・機能と選定ポイントなど)
●樹脂との複合化技術が学べます
 └フィラー/ポリマー界面状態とコンポジット特性との関係、界面制御のための表面処理技術
 └ポリマーとの混合・混練技術、ナノコンポジットの本質と可能性、環境対応プラ材料まで
●コンポジット研究開発歴40年の講師が、理論と企業の開発現場で役立つ示唆に富んだ実際情報を語ります。
日時 2025年7月9日(水)  10:30~16:30
受講料(税込)
各種割引特典
55,000円 ( E-Mail案内登録価格 52,250円 ) S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について
定価:本体50,000円+税5,000円
E-Mail案内登録価格:本体47,500円+税4,750円
E-Mail案内登録なら、2名同時申込みで1名分無料 1名分無料適用条件
2名で55,000円 (2名ともE-Mail案内登録必須​/1名あたり定価半額の27,500円)

■■■ 1名様で、2025年5月31日申込み受付分まで ■■■
早期申込割引価格対象セミナー【1名受講限定】
 受講料 35,200円(E-mail案内登録価格 35,200円)
 定価/E-mail案内登録価格ともに:本体32,000円+税3,200円
  ※1名様で開催月の2ヵ月前の月末までにお申込みの場合、上記特別価格になります。
  ※本ページからのお申込みに限り適用いたします。※他の割引は併用できません。


■■■ 1名様で、2025年6月1日申込み受付分から ■■■
テレワーク応援キャンペーン(1名受講)【オンライン配信セミナー受講限定】
 受講料 44,000円(E-Mail案内登録価格 42,020円)
 定価:本体40,000円+税4,000円
 E-Mail案内登録価格:本体38,200円+税3,820円
  ※1名様でオンライン配信セミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
  ※お申込みフォームで【テレワーク応援キャンペーン】を選択のうえお申込みください。
  ※他の割引は併用できません。
配布資料・PDFテキスト(印刷可)
 ※PDFテキストはマイページよりダウンロードいただきます。(開催の営業日2日前よりダウンロード可)
オンライン配信ZoomによるLive配信 ►受講方法・接続確認(申込み前に必ずご確認ください)

・セミナー視聴はマイページから
 お申し込み後、マイページの「セミナー資料ダウンロード/映像視聴ページ」に
 お申込み済みのセミナー一覧が表示されますので、該当セミナーをクリックしてください。
 開催日の【営業日2日前】より視聴用リンクが表示されます。

アーカイブ(見逃し)配信付き
 視聴期間:セミナー終了の翌営業日から7日間[7/10~7/16]を予定しています。
 ※アーカイブは原則として編集は行いません。
 ※視聴準備が整い次第、担当から視聴開始のメール連絡をいたします。
 (開催終了後にマイページでご案内するZoomの録画視聴用リンクからご視聴いただきます)
得られる知識・フィラーに対する基礎知識
・フィラー充塡コンポジットの配合設計と特性の考え方
・ナノコンポジットの位置づけ
・分散・界面評価技術の現状 など

セミナー講師

富山県立大学 客員教授/信州大学医学部バイオメディカル研究所 特任教授
理学博士 永田 員也 氏


【経歴】
 1979年 神戸大学工学部工業化学科卒、同大学院工学研究科修了、同大学院自然科学研究科博士課程修了(理学博士)
 1981年~1990年 昭和電工株式会社川崎樹脂研究所
 1990年~2008年 岡山県工業技術センター
 2008年~2014年 旭化成ケミカルズ(株)樹脂総合研究所 特級高度専門職
 
【本分野での活動】
 現在 富山県立大学 工学部 機械システム工学科 客員教授(文部科学省招聘研究員)および信州大学医学部バイオメディカル研究所 特任教授を兼任。
 一貫して「フィラー充填プラスチック・ゴム複合材料、ポリマーアロイに関する研究、異種材料接着に関する研究、医療用高分子材料に関する研究」に従事。文部科学大臣「科学技術賞技術部門」、日本接着学会賞、日本接着学会論文賞、日本ゴム協会論文賞、金属学会技術開発賞ほか6件を受賞。

セミナー趣旨

 フィラーはポリマーと複合化し、ポリマーの特性を大きく向上させたり、新たな機能を付与するために用いる無機・有機化合物で、球状・板状・繊維状の多様な形状で、数十 μm~数 nm の幅広いサイズで、かつ多様な化合物が利用されています。
 所望のフィラー充塡コンポジットを得るためには、フィラーそのものの十分な理解と選択が必要となるほか、ポリマーの種類に合わせた分散性の均質化や複合界面の設計のためのフィラー表面処理、ポリマーとの混合・混練技術といった多岐にわたる知見が必要とな ります。これらの一連の技術により要求特性に合致したフィラー充塡コンポジットが実用化されていますが、経験則で検討が進められる側面もあり、その理解を難しく感じられる方もいると思います。

 本講座では、この分野で40 年近く研究開発に携わっている経験に基づいて、上記の技術を俯瞰し系統的に理論づけした内容を解説します。また、実務に活用頂けるよう各技術の実際やノウハウ・ポイントも押さえて解説します。現在開発競争にしのぎを削っているナノコンポジット、カーボンコンポジット、高熱伝導性コンポジット、環境適合コンポジットなどの研究開発にはこれら技術の理解がなければ、ブレークスルーが出来ないと考えています。
 また最新の話題として、我々の取り組んでおりますセルロースナノファイバーコンポジットや、プラスチックリサイクル、車両の軽量化・電動化等に対応するコンポジットを設計、生産するための基礎知識とサステナブル社会に貢献する実用事例について紹介します。
 現在、取り組まれている課題解決の一助になればとの思いで講演します。

セミナー講演内容

1.フィラーの基本理解
  ・ フィラーの役割
  ・ 組成物の特性改善・機能性付与におけるフィラー作用効果の原理
  ・ フィラーの能力を引き出すための要点
 
2.フィラーの化合物としての分類と性質・機能
  ・ 難溶性塩フィラー
  ・ 天然複合酸化物
  ・ 合成複合酸化物
  ・ 酸化物
  ・ 水酸化物&窒化物
  ・ 炭素系&ポリマー系
  ・ 機能性フィラーの代表例とその機能
  ・ フィラーを化合物として捉えることの重要性
  ・ 用途・目的に応じたフィラー選択のポイント
 
3.フィラーの表面処理と複合界面の制御
  ・ フィラーの表面とその形成過程
  ・ 表面処理の目的と表面処理剤の役割
  ・ 表面処理剤の種類とフィラー表面との反応機構
  ・ シランカップリング剤の用法と表面反応およびその解析
  ・ 機能性フィラーの表面処理のポイント
  ・ 表面処理の方法とノウハウ
    ・ 乾式処理
    ・ 湿式処理
 
4.ポリマーとフィラーとの混合・混練技術
  ・ ゴム・熱可塑性樹脂の混練のポイント
  ・ 熱硬化性樹脂の混合と分散のポイント
  ・ ポリマー/フィラー界面状態とフィラーの分散性・組成物の特性との関係
  ・ ポリマー/フィラー界面の評価方法
 
5.ナノコンポジットの現状と可能性
  ・ ナノコンポジットの現状
  ・ ナノコンポジットの本質と今後の展開-ナノフィラーでなければ実現しない特性は何か!

6.サステナブル社会に貢献するフィラー充塡コンポジットの展開
  ・コンポジットの環境適応事例
   セルロースファイバーコンポジット、フィラーの環境適合、自動車部品の軽量化、コンポジットのリサイクル
  ・将来展望

□ 質疑応答 □