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めっき膜中の水素の挙動とその影響の解析
【東京開催】

受講可能な形式:【会場受講】のみ
日時 2025年12月5日(金)  13:00~16:30
会場 東京・江東区東陽 江東区産業会館  第2会議室
会場地図
受講料(税込)
各種割引特典
49,500円 ( E-Mail案内登録価格 38,500円 ) S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について
定価:本体45,000円+税4,500円
E-Mail案内登録価格:本体35,000円+税3,500円
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主催(株)R&D支援センター
備考資料付き

定員:20名
※現在、お申込み可能です。満席になり次第、募集を終了させていただきます。
得られる知識・昇温脱離ガス分析によるめっき膜中の水素の存在状態分析
・グロー放電発光分光分析、X線回折、および透過電子顕微鏡によるめっき膜の元素分析と構造解析
対象・めっき等の表面処理に携わる方(初心者から中級者まで)

セミナー講師

兵庫県立大学 大学院工学研究科 化学工学専攻 准教授 博士(工学) 福室 直樹 氏

《専門》
 表面工学、電気化学、物理分析
《略歴》
 1991年3月 国立東京工業高等専門学校 工業化学科 卒業
 1994年3月 東京都立大学 工学部 工業化学科 卒業
 1996年3月 東京都立大学 大学院工学研究科 工業化学専攻 修士課程修了
 1999年3月 東京都立大学 大学院工学研究科 工業化学専攻 博士課程修了
 1999年4月 NTTアドバンステクノロジ㈱ 材料分析センタ 入社
 2002年3月 NTTアドバンステクノロジ㈱ 退社
 2002年4月 姫路工業大学 工学部 材料工学科 助手
 2004年4月 兵庫県立大学 大学院工学研究科 物質系工学専攻 助手
 2007年4月 兵庫県立大学 大学院工学研究科 物質系工学専攻 助教
 2015年4月 兵庫県立大学 大学院工学研究科 化学工学専攻 助教
 2016年4月 兵庫県立大学 大学院工学研究科 化学工学専攻 准教授
 現在に至る。
《活動等》
 日本金属学会 水素誘起超多量空孔研究会 世話人(2014年~2019年)
 軽金属学会 アルミニウム合金中の水素評価研究部会(2024年~)

セミナー趣旨

 めっき膜における内部応力、ひび割れやふくれ、および素材の水素脆化などの問題は、めっき膜中に共析した水素が原因となって引き起こされると言われています。しかしながら、微量で拡散しやすい水素の挙動は複雑であるため、これらの問題について詳細な機構は未だ解明されていません。
 本講演では、めっき膜中に共析した水素の存在状態とその分析方法について詳細に解説し、室温粒成長、内部応力および水素脆化などの水素誘起現象の解析事例を紹介します。また、めっき膜の元素分析、結晶構造解析、表面および断面組織観察など、グロー放電発光分光法、X線回折、および透過電子顕微鏡を用いた分析手法についても解説し、めっきにおける様々な問題の解決に役立つ内容を提供したいと思います。

セミナー講演内容

1. はじめに

2. めっき膜中の水素
 2-1 水素の共析
 2-2 水素の存在状態

3. 水素の分析方法
 3-1 電気化学測定
 3-2 昇温脱離スペクトル
 3-3 グロー放電発光分析

4. 水素誘起現象の解析事例
 4-1 室温粒成長と界面相互拡散
 4-2 格子収縮とボイド形成
 4-3 内部応力
 4-4 水素脆化

5.まとめ

【質疑応答】