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LTspiceを活用したEMC設計基礎から設計応用

受講可能な形式:【会場受講】or【Live配信】

約120ページのテキストと約30のLTspice回路ファイルを使用して講座を受講していただきます

日時 【会場受講】 2024年7月11日(木)  10:00~17:00
【Live配信】 2024年7月11日(木)  10:00~17:00
会場 【会場受講】 日本アイアール(株) 本社会議室  【定員:7名】
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【Live配信】 オンライン配信セミナー  
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講師
青木 正(あおき ただし) 氏
TEQ Consulting 代表

【略歴】
  • 半導体メーカー(8年)
    光半導体の信頼性技術,CMOSICの回路設計
  • 光学・OA機器メーカ(34年)
    購入半導体の品質保証システムの構築(10年)
     信頼性評価,故障解析,製造工程評価,事業部開発支援
    ディスプレイモジュール開発設計(14年)
     シミュレーションモデル開発,ドライバIC開発,電気系開発設計
    特殊エリアセンサーの開発,エリアセンサーの製品技術,品質保証(5年)
    社内電気系研修コンテンツ開発・講師(5年)
     SPICEシミュレーション,電磁気学,信頼性設計,熱設計,計測技術,ESD対策
  • コンサルタント事務所設立(4年)
    電気系設計設計開発社向けセミナー(EMC設計,SiPi設計,熱設計,信頼性設計など)
    コンサルティング(シミュレーションモデル開発,SiPi 設計,EMC設計,信頼性設計)
    技術人材開発に関するコンサルティング
受講料(税込)
各種割引特典
39,600円 ( E-Mail案内登録価格 39,600円 ) S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について
定価:本体36,000円+税3,600円
E-Mail案内登録価格:本体36,000円+税3,600円
※S&T E-Mail案内登録価格,S&T複数同時申込み割引対象外
 申し込み受領後、主催会社日本アイアール(株)よりセミナー実施5営業日前を目安に受講票をお届け致します。
 受講票の発送をもちまして以後のキャンセルはお受けできません。
 受講予定の方がご出席できなくなった場合に、他の方が代わりにご受講されることは可能です。
 受講票発送以後、ご出席できなくなった場合は、当日の講義資料を郵送させていただきます。

※お支払い
 請求書に同封されている振込先一覧に記載の日本アイアール(株)指定口座に、
 請求日の1ヶ月以内にお振込みをお願い申し上げます。1ヶ月以内のご入金が難しい場合はお申し付けください。
 セミナー会場での現金払いをご希望の場合は、その場で領収書を発行させていただきます。
 ご希望の場合は予めご連絡ください。

※サイエンス&テクノロジーが設定しているアカデミー価格・キャンセル規定対象外のセミナーです。
主催日本アイアール(株)
オンライン配信Zoomによるオンライン受講となります。
備考※開催1週間前までに最少開催人数に達しない場合は、実施をキャンセルさせていただくことがあります。
※開催の場合は、開催1週間前程度から受講票と請求書を発送させていただきます。
得られる知識・EMC設計のうち現象の把握・対策が困難な放射妨害に関して現象の理解・低減のための普遍的な設計手法を理解できる
・コスト効率と技術的効果を両立させたEMC設計が可能になる
・電磁界シールド効果を計算できるようになる
・コモンモード、ディファレンシャルモードによる放射電界を計算できるようになる
・差動伝送線路のSPICE解析モデルを作成し、過渡解析、FFT解析、アイパターン解析ができるようになる
・電磁界シミュレータを使用するための基礎的知識が習得できる
・Maxwell方程式をイメージで理解するきっかけが掴める
対象・回路設計担当者、レイアウト設計者、EMC関連業務に携わる方
・EMC設計を理論的に行いたい方
・電気系設計の経験者,中級以上の方
・電気系設計のリーダーを目指す方
・以下の講座内容程度の知識を持っている方
「LTspiceで学ぶ電子部品の基本特性とSPICEの使いこなし」
「LTspiceで学ぶLTspiceで学ぶシグナル・パワーインテグリティ設計・解析の基礎」

セミナー趣旨

 EMC設計・対策のためのノウハウや定石を単に伝えるのではなく、EMC設計において問題となるEMI(電磁妨害)発生のメカニズムやEMS(電磁感受性)低減の原理を理解して、製品開発の初期段階からEMC問題を起こしにくい設計を実践できる知識の習得を目標とした講座です。

・定量的な設計を行うために数式を用いていますが、数式の理解を容易にするために式の導出についても省略せずに記述し、SPICE解析事例も示します。これによって数式の理解が不十分であっても感覚的に理解できる構成にしています。
・電磁界シールド効果においては効果を定量的に算出できるAlexander Schelkunoffの手法(空間、シールド材を伝送線路として捉え波動インピーダンスの違いから反射率、透過率を算出する)について解説しています。
・EMC設計の基本となる放射電界の計算について、アンテナ理論とコモンモード・ディファレンシャルモード電流を使い数式を使用して定量的に解説しています。
・EMC設計事例としてドライバIC、バイパスキャパシタ、コモンモードフィルタ、フェライトビーズなどを使った実際に近い差動配線回路系のLTspiceによる過渡解析、FFT解析、アイパターン解析事例を解説します。

講座受講後の講師への質問は期間・内容とも制限を設けずに受け付けます。

※LTspice:アナログ・デバイセズ社配布の無償使用可能・無制限のSPICEシミュレータ

セミナー講演内容

1.セミナー概要
・講座の狙い、到達目標
・講座内容
 
2. EMC対策からEMC設計
・EMC設計の必要性
・EMC用語と関係
・EMC設計手法
 
3. 共振
・LC共振
・配線の共振
・平行平板共振
・共振の予防と対策
 
4. 静電誘導・電磁誘導とシールド
・シールド理論
・静電シールド
・磁気シールド
・渦電流によるシールド
 
5. アンテナ
・ EMC設計とアンテナ
・ダイポールアンテナと放射電界
・ループアンテナと放射電界
・ダイポールアンテナ、ループアンテナの放射電界比較
・スロットアンテナ
 
6. ディファレンシャルモード,コモンモードと放射電界
・ディファレンシャルモード、コモンモード
・コモンモード信号発生のメカニズム(コモンモード変換)
・放射電界強度
 
7. EMC対策部品
・スペクトラム拡散クロック
・フェライトビーズ
・ノイズフィルタ
・電磁波吸収体
 
8. SPICEを使ったシミュレーション例
・LVDS伝送路のシミュレーション
・SPICEシミュレーションへの周波数依存損失パラメータの導入
 
9. まとめ
 
appendix
・過去の質問と回答
・電磁界シミュレーション
・回路設計者のためのMaxwell方程式入門の入口