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 濡れ現象および濡れ性制御の基礎と
 超撥水(油)・超親水(油)・滑液表面の開発手法・最新技術

~濡れ性制御材料の表面設計手法と最新研究事例~

受講可能な形式:【Live配信(アーカイブ配信付)】のみ
濡(ぬ)れ”の現象・評価方法について正しい理解を深められ、
超撥水(油)・超親水(油)・滑液表面の開発手法や最先端技術などを学べる!
材料・製品開発、工業プロセスの至るところで重要な役割を担う「濡れる」という現象。
本セミナーでは、濡れ現象の基礎知識から、濡れ性の制御手法と材料の表面設計(超撥水・超親水・滑液性表面)、課題と解決策、最前線で本トピックに取り組む講師の最先端技術(潤滑液含浸多孔質表面(SLIPS)など)までを解説します。

〈キーワード〉濡れ現象・超撥水・超撥油・滑液表面・表面張力
日時 2024年8月23日(金)  10:30~16:30
受講料(税込)
各種割引特典
55,000円 ( E-Mail案内登録価格 52,250円 ) S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について
定価:本体50,000円+税5,000円
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 1名申込みの場合:受講料( 定価:41,800円/E-mail案内登録価格 39,820円 )
定価:本体38,000円+税3,800円/E-mail案内登録価格:本体36,200円+税3,620円
※1名様でオンライン配信セミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
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※他の割引は併用できません。
特典■Live受講に加えて、アーカイブでも1週間視聴できます■
【アーカイブの視聴期間】2024年8月26日(月)~9月1日(月)まで
※ このセミナーはアーカイブ付きです。セミナー終了後も繰り返しの視聴学習が可能です。
※ アーカイブ視聴のみでの受講も可能です。
配布資料製本資料(開催日の4、5日前に発送予定)
※開催まで4営業日~前日にお申込みの場合、セミナー資料の到着が、
 開講日に間に合わない可能性がございますが、あらかじめご了承ください。
 Zoom上ではスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
オンライン配信ZoomによるLive配信 ►受講方法・接続確認(申込み前に必ずご確認ください)
備考※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。
得られる知識濡れ性制御による材料開発は、先人らの理論的発見に基づいております。濡れの理論、評価方法についての正しい理解を深めることで、課題解決型の濡れ性制御材料の設計手法を学べます。
特に、汚れ、着氷、菌繁殖、腐食など液体の付着に由来する問題を解決するための超撥水・滑水表面材料の開発手法やその課題、解決手法を、最前線で本トピックに取り組む現場の研究者から学ぶことができます。
対象濡れ現象や撥水撥油表面の開発方法の理解に役立ちます。予備知識は不要です。

セミナー講師

(国研)物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点(MANA) 独立研究者
天神林 瑞樹 氏
 
[WEBページ]
【経歴】
 2017年9月 博士課程早期修了 博士(工学) 慶應義塾大学大学院
 2017年10月~2018年2月 訪問研究員 慶應義塾大学
 2018年3月~2019年10月 ポスドク研究員 物質・材料研究機構
 2019年11月~ 現職
 2023年 ~ 中央大学客員教授(兼任)


【受賞歴】
 2014年3月 第15回物理情報工学科主任賞  慶應義塾大学
 2015年    慶應義塾大学大学院給付奨学金 奨学生
 2016年3月 藤原賞(奨学基金)  慶應義塾大学
 2016年3月 機能創造賞  慶應義塾大学
 2018年3月 博士優秀研究活動賞  慶應義塾大学
 2016年4月~2017年9月 特別研究員 DC1 日本学術振興会
 2017年10月~2018年2月 特別研究員 PD 日本学術振興会
 2019年11月~ 卓越研究員 (LEADER) 日本学術振興会
 2019年11月 Best Poster Award Okinawa Colloid 2019

 2022年3月 物質・材料研究機構 第17回理事長賞進歩賞
 2023年4月~ 創発研究者 国立研究開発法人科学技術振興機構
 2024年 イギリス王立化学会 Nanoscale Emerging Investigator 2024
 その他
 2020年9月16日 TBS「林先生の初耳学」に撥水技術の専門家として出演。
 撥水材料を使った面白い実験や、未知の可能性について解説。


【所属学会】
 日本化学会コロイドおよび界面化学部会

セミナー趣旨

“濡(ぬ)れる”という現象は工業プロセスから材料開発、製品応用まで至るところで重要な役割を担っている。
本セミナーでは以下の3点を解説する。
1. 濡れ現象に関する基礎知識と正しい評価方法
2. 濡れ性を制御する手法とその技術、表面材料設計、課題、応用
3. 演者の取り組んでいる超親水・超撥水(油)・滑液表面の実例を踏まえた国内外の先端研究を紹介する。

セミナー講演内容

1.濡れの静力学
 1.1 表面張力
 1.2 Laplace圧
 1.3 拡張係数
 1.4 Youngの式と接触角
 1.5 Zismanの経験則
 1.6 接触角の測定方法
 1.7 表面張力と重力
 1.8 表面張力の測定方法

2.濡れの動力学
 2.1 三重接触線
 2.2 動的接触角
 2.3 JohnsonとDettreの実験
 2.4. 液滴の付着を防ぐために

3.超撥水・超親水性表面の設計方法(静力学モデルから考える)
 3.1 Wenzelのモデル
 3.2 Cassie-Baxterのモデル
 3.3 撥水表面と親水表面のモデル
 3.4 超撥水表面の設計
 3.5 超撥水表面の安定性
 3.6 超撥水表面の安定化の設計指針
 3.7 自然界に存在する超撥水表面
 3.8 ナノ構造の役割
 3.9 表面粗さの指標は何を使ったら良い?
 3.10 ロータス効果とローズペタル効果
 3.11 撥水と親水のしきい値

4.超撥水・超親水性表面の設計方法(動力学モデルから考える)
 4.1 表面状態と動的接触角
 4.2 超撥水表面と動的接触角
 4.3 ピン止め現象
 4.4 凹凸形状とピン止め挙動
 4.5 ピン止め現象とリエントラント構造
 4.6 超撥油表面の設計
 4.7 ピン止め効果と濡れ状態
 4.8 超撥水(油)表面の開発指針
 4.9 超親水(油)表面の開発指針

5.超撥水・超親水表面の開発手法
 5.1 超親水表面の設計手法(ケーススタディ)
 5.2 超親水表面の課題と解決策(最新の研究事例)
 5.3 超撥水(油)表面の設計手法(ケーススタディ)
 5.4 超撥水(油) 表面の課題と解決策(最新の研究事例)

6.滑液表面の開発
 6.1 接触角ヒステリシスと摩擦力
 6.2 理想的な表面
 6.3 滑液表面の設計
 6.4 動的表面張力と適応濡れ
 6.5 潤滑液含浸多孔質表面(SLIPS)
 6.6 滑液表面の課題と開発動向

7.まとめ

□ 質疑応答 □