本書はプラスチックとエラストマーを中心とするポリマー643点の赤外吸収スペクトルデータ集です。

〈制作の狙い〉

●対象が明確なデータ集を指向
　使いやすさを考慮して無意味な拡張を回避、対象を材料的なポリマーに限定し、充実化！

●書籍版へのこだわり
　生理学の一説によれば、同じ静止画像でも紙の上の画像は脳に記憶されやすいが、ディスプレイ上の画像は記憶されにくい
　という(後者は見えない速度で点滅しているため)。ならば紙のデータ集を世に残すべしと考えた。
　もちろん、デジタルの良さも認めるにやぶさかではない

●スペクトルを読む力が身につく見やすいスペクトルへのこだわり
　最近は罫線がなく波数目盛りも疎らで、代わりにピークトップ波数をピーク上に印字したスペクトルが普通になった感がある。
　これではパターン認識力が働かずスペクトルを読む力も身につかないと危惧する。
　本来こうあるべきと考える見やすいスペクトル(要は昔風のスペクトル)を世に提供したいと考えた。
　スペクトルの見本（PDF）

●使用している内に、ポリマーの知識が増えるデータ集を指向
　構造で整理した体系的なレイアウトと構造式の明示等の効果で自然にポリマーの知識が増えると期待

〈対象〉

成形されて使用されるポリマー（プラスチック・ゴム・熱可塑性エラストマー）が中心で、代表的な繊維・接着剤用樹脂・塗料用樹脂・天然樹脂も加えた643点。工業化製品が中心ながら実験室品も一部採用。
 

Ⅰ 熱可塑性プラスチック	421点
Ⅱ 熱硬化性樹脂：硬化物　およびプレポリマー	59点(内 硬化物が40点)
Ⅲ ゴム（生ゴム）	51点
Ⅳ 熱可塑性エラストマー	53点
Ⅴ その他独立系： ポリウレタン/シリコーン/天然樹脂	32/16/11点

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　合計643点

〈特徴〉

　ユーザーの立場で実用性・利便性を徹底的に追及！

●サンプルへのこだわり
　新しいポリマーもカバー。硬化性樹脂は硬化物が主体。同族体についても充実。
　実験室品も一部採用！（工業化先取り or 解析に有用なモデルポリマー）
　掲載サンプルリスト（PDF）

●構造情報の充実
　メーカーが構造非公開のサンプルの多くについても、徹底した文献調査や独自の分析により構造を提示！
　同様に、共重合体とブレンドの多くについても組成（濃度）を記載

●名称表記法へのこだわり
　慣用名中心にし、商品名などを活用することにより一見した判りやすさと正確さの両立を追求。

●構造式
　判りやすさと正確さのバランスに配慮した構造式を明示
　付録CDには構造式のデジタルデータ(word版)を収録。レポートへ貼付け自由。ChemDrawで加工も可能。

●組成（濃度）表示
　モル濃度と質量濃度の両方を明記し、判りやすさを追求。

●索引機能
　使いやすい別冊にて収録。化学名索引だけに頼らず（一義的命名は不可能）、複数の独自の索引を提供。
　①化学名索引　②商品名索引　③略号索引　④部分構造索引　⑤元素索引　⑥原料索引
　索引リストの見本（PDF）

◆透過スペクトル版のスペクトルサンプルはこちら  (PDF)

◆詳細な掲載ポリマーについてはこちら  (PDF)

★ポリマーと収載スペクトル数　［PDF］　　※（  ）内の数字は収録しているスペクトル数となります

Ⅰ　熱可塑性プラスチック
A1-1 ポリエチレン：ホモ、および、α-オレフィンとの共重合体 (27)
A1-2 変性ポリエチレン：ビニルモノマーとの共重合体等 (35)
A2 ポリプロピレン (15)
A3 その他のポリ(α-オレフィン) (6)
A4 シクロオレフィンポリマー & 類縁体 (12)
B1 ポリスチレン：ホモ＆コポリマー (31)
B2 スチレン類縁体のポリマー (2)
B3 ポリパラキシリレン系 (3)
C1 ポリ塩化ビニル (15)
C2 ポリ塩化ビニリデン (6)
C3 フッ素樹脂（アルカン型） (18)
C4 フッ素樹脂（アルコキシエーテル型） (4)
D1 ポリビニルアルコール (6)
D2 ポリビニルアセタール・ポリビニルエーテル (3)
D3 ポリ酢酸ビニル (1)
E1 ポリアクリル酸エステル類 (15)
E2 ポリメタクリル酸エステル類 (27)
E3 アクリル酸型カルボン酸付加重合体 (2)
E4 硬化性アクリルポリマー：エポキシアクリレート他 (6)
F1 ポリアクリロニトリル：ホモ＆コポリマー (4)
G1 セルロース系ポリマー：セルロース＆誘導体 (17)
H1 脂肪族ポリエーテル (4)
H2 フェノキシ樹脂 (2)
H3 芳香族ポリエーテル (5)
I1 ポリカーボネート：芳香族 (8)
I2 ポリカーボネート：脂肪族・脂環族 (6)
I2a ポリエステルカーボネート (18)
I3 脂肪族ポリエステル：オキシカルボン酸系・ラクトン系 (9)
I4 脂肪族・脂環族ポリエステル：ジカルボン酸/ジオール縮合系 (10)
I5 半芳香族ポリエステル：フタル酸/脂肪族ジオール系；成形用 (15)
I6 半芳香族ポリエステル：フタル酸/脂環族ジオール系；成形用 (4)
I7 半芳香族ポリエステル：その他半芳香族系ポリエステル (6)
I8 半芳香族ポリエステル：フタル酸系；コーティング用 (6)
I9 全芳香族ポリエステル (11)
J1 芳香族ポリケトン (6)
J2 脂肪族ポリケトン (2)
K1 脂肪族ポリアミド (20)
K2 半脂環族ポリアミド (1)
K3 半芳香族ポリアミド (15)
K4 全芳香族ポリアミド (4)
K5 置換ナイロン (2)
L1 全芳香族系ポリイミド：熱硬化型も含める (14)
L2 ポリイミダゾール (3)
L3 ポリベンズアゾール (1)
L5 側鎖イミド系：マレイミド樹脂他 (5)
M1 ポリサルホン (3)
M2 ポリサルファイド (3)
 
Ⅱ　熱硬化性樹脂（多くは硬化物）
O1 フェノール樹脂・フェノールアラルキル樹脂 (3)
O2 ベンゾオキサジン樹脂 (1)
O3 フラン樹脂 (1)
O4 ユリア樹脂 (1)
O5 メラミン樹脂 (3)
O6 ベンゾグアナミン樹脂 (2)
O7 シアネート樹脂 (3)
P1 エポキシ樹脂：グリシジルエテール型；二官能タイプ (26)
P2 エポキシ樹脂：グリシジルエステル型 (2)
P3 エポキシ樹脂：グリシジルアミン型 (1)
P4 エポキシ樹脂：オレフィン酸化（脂環式）型 (1)
P6 エポキシ樹脂複合体 (3)
Q1 不飽和ポリエステル：スチレン硬化物 (6)
Q2 ビニルエステル：スチレン硬化物 (3)
R1 アリル樹脂 (3)
 
Ⅲ　生ゴム
S1 イソプレンゴム：天然ゴム＆合成ポリイソプレン (2)
S2 ブタジエンゴム：ポリブタジエン (2)
S3 スチレンブタジエンゴム：スチレン/ブタジエン共重合体 (5)
S4 環状オレフィン系：ノルボルネンゴム (1)
S5 クロロプレンゴム：ポリクロロプレン (2)
S6 ニトリルゴム：アクリロニトリル/ブタジエン共重合体 (6)
T1 エチレンプロピレンゴム (7)
T2 ブチレン系ゴム (4)
T3 変性ポリエチレン系・変性NBR系 (2)
T4 アクリルゴム (1)
T5 エチレン/ビニルモノマー共重合体 (5)
T6 フッ素ゴム (8)
U1 ポリエーテルゴム (3)
U2 多硫化ゴム (2)
U3 フルオロエーテルゴム (1)

Ⅳ　熱可塑性エラストマー
V1 スチレン系 (16)
V2 エチレン系 (8)
V3 プロピレン系 (10)
V4 その他のオレフィン系・ジエン系 (4)
W1 ポリ塩化ビニル系・アクリル系 (4)
W2 ポリエステル系 (8)
W3 ポリアミド系 (3)
 
Ⅴ　その他独立系
X0 参考：ウレタンプレプリマー・規則性ポリウレタン (9)
X1 ポリウレタン：ポリエーテル系 (10)
X2 ポリウレタン：ポリエステル系 (9)
X3 ポリウレタン：ポリカプロラクトン系 (1)
X4 ポリウレタン：ポリカーボネート系 (1)
X6 ポリイソシアヌレート (1)
X7 ポリウレア (1)
Y1 シリコーンオイル (4)
Y2 フルオロシリコーンオイル (2)
Y3 反応性シリコーンオイル (1)
Y4 シリコーンレジン・パウダー (4)
Y5 シリコーンゴム：ミラブルタイプ (1)
Y6 フルオロシリコーンゴム：ミラブルタイプ (1)
Y7 液状シリコーンゴム (1)
Y8 その他変性シリコーン (2)
Z1 天然樹脂：植物由来 (6)
Z2 天然樹脂：動物由来 (5)
 
（合計：643点）
 

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