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光無線給電技術の基礎と技術動向

~小型で長距離給電可能,電磁波漏洩がない~

受講可能な形式:【Live配信】のみ
日時 2024年6月27日(木)  10:30~16:30
会場 オンライン配信セミナー  
会場地図
講師 宮本 智之(みやもと ともゆき) 氏
東京工業大学 科学技術創成研究院 未来産業技術研究所 准教授(博士(工学))

<略歴>

 1996年 東京工業大学大学院 総合理工学研究科 物理情報工学専攻 博士課程修了
 1996年~1998年 東京工業大学 精密工学研究所 助手
 1998年~2000年 東京工業大学 量子効果エレクトロニクス研究センター 講師
 2000年 東京工業大学 精密工学研究所 准教授
 2004年~2006年 文部科学省 研究振興局基礎基盤研究課材料開発推進室 学術調査官(兼務)
 2016年 東京工業大学 未来産業技術研究所 准教授
 現在に至る

 <受賞>      
 2005年 平成17年度科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞
 2004年 応用物理学会光学論文賞
 2003年 国際コミュニケーション基金優秀研究賞
 2003年 東京工業大学挑戦的研究賞
 1997年 平成8年度電子情報通信学会学術奨励賞

 <所属学会>     
 応用物理学会、電子情報通信学会、レーザー学会,電気学会、IEEE/PhotonicsSociety

 <学会活動>     
 光無線給電検討会を主催、レーザー学会光無線給電専門委員会主査、光無線給電・光ファイバ給電国際会議(OWPT)を第1回(OWPT2019)から第6回(OWPT2024)まで委員長として開催。
受講料(税込)
各種割引特典
53,900円 ( E-Mail案内登録価格 53,900円 ) S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について
定価:本体49,000円+税4,900円
E-Mail案内登録価格:本体49,000円+税4,900円
お1人様受講の場合 53,900円 (49,000円+税4,900円)
1口でお申込の場合  66,000円 (60,000円+税6,000円/1口(3名まで受講可能))
※S&T E-Mail案内登録価格 S&T複数同時申込み割引対象外

※開催7日前に請求書を発送します。
※開催日から9日前以降のキャンセルは受講料全額を申受けます。但し、セミナー終了後テキストを郵送します。
  ​一旦、納入された受講料はご返金できません。当日ご都合のつかない場合は代理の方がご出席下さい。
※サイエンス&テクノロジーが設定しているアカデミー価格・キャンセル規定対象外のセミナーです。
主催(株)トリケップス
オンライン配信★本セミナーは、Zoomウェビナーを使用して行います。
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 事前に当日ご利用予定の通信回線にて、
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 または、Zoomのテストミーティング(http://zoom.us/test)にアクセスできることをご確認ください。
 Zoomをダウンロードしている方はマイクとスピーカーのテストも可能です。
 ※こちらは接続テスト用のミーティングです。実際のセミナー参加者画面とは異なります。

★インターネット経由でのライブ中継ため、回線状態などにより、画像や音声が乱れる場合があります。
 講義の中断、さらには、再接続後の再開もありますが、予めご了承ください。

★受講中の録音・撮影等は固くお断りいたします。

※開催5日前までに主催会社(株)トリケップスから参加者に当日必要なURLとパスワードをメールにてお知らせします。
備考★受講申込者が必要定員に満たないセミナーは中止・延期させていただく場合があります。
 その場合は開催1週間前にご連絡します。

★1口でお申込の場合
 代表受講者を定めて下さい。請求書発送等の連絡は代表受講者へ行います。
 申込時に参加者全員の氏名・所属が明記されていない場合、ご参加できない場合があります。

セミナー趣旨

 通信の無線化に続いて、機器に残る配線の給電を無線にすることで、様々な応用の創出など社会の大きな変革も期待できる。光無線給電は、小型で長距離給電可能、電磁波漏洩がないという優位性を持つ。給電量はmWからkWまでカバーできる。一方、本方式は比較的簡素な構成にもかかわらず、これまでの検討はまだ少ない。
 今後、多様な応用が期待されるため、それらに向けた展開の基礎知見となる、光無線給電の優位性と課題、デバイスおよび光無線給電システムの研究状況、および関連の最新動向を解説する。

セミナー講演内容

 1 無線通信と無線給電
  1.1 通信は無線が標準に
   1.1.1 無線通信の拡がり
   1.1.2 無線通信の意義と問題点
  1.2 給電の現状
   1.2.1 残された優先給電
   1.2.2 バッテリーは?
   1.2.3 エネルギーハーベスティングは?
   1.2.4 無線給電の期待

 2 無線給電技術
  2.1 無線給電の種類と特徴
   2.1.1 電磁誘導,磁界共鳴,電界方式
   2.1.2 マイクロ波方式
   2.1.3 超音波方式
  2.2 無線給電方式の課題
   2.2.1 電磁波の人体作用と機器干渉
   2.2.2 無線給電の構成の複雑さ

 3 光無線給電の基本
  3.1 光で給電
   3.1.1 太陽光発電・室内照明発電
   3.1.2 太陽光とレーザー光の違い
   3.1.3 太陽光と単色光の太陽電池照射
  3.2 光ビームを用いる光無線給電
   3.2.1 光ビームで無線給電
   3.2.2 光無線給電は新技術か?
   3.2.3 光無線給電のこれまで

 4 光無線給電の原理と構成
  4.1 光無線給電用太陽電池の特徴
   4.1.1 太陽電池の動作の基本
   4.1.2 太陽電池の効率
   4.1.3 太陽電池の動向
  4.2 光無線給電用光源の特徴
   4.2.1 光源の出力と効率
   4.2.2 レーザー光の長距離伝送
   4.2.3 LEDは光無線給電に使えるか?
  4.3 光無線給電の効率
   4.3.1 給電効率の考え方
   4.3.2 効率の現状と今後
  4.4 光無線給電システムの構成要素
   4.4.1 均一照射
   4.4.2 ビーム制御
   4.4.3 対象検知,ほか

 5 光無線給電システム
  5.1 光無線給電の研究開発事例
   5.1.1 体内埋込機器
   5.1.2 小型IoT端末
   5.1.3 情報端末・室内機器
   5.1.4 地上用移動体(EV、ロボット、AGVなど)
   5.1.5 空中用移動体(ドローンなど)
   5.1.6 水中応用
   5.1.7 宇宙応用
  5.2 光無線給電の安全性
   5.2.1 最大露光許容量とレーザクラス分け
   5.2.2 安全性確保の方策
  5.3 光ファイバを用いる光給電
   5.3.1 光ファイバ給電の特徴
   5.3.2 光ファイバ給電の事例

 6 まとめ